チョコレート・シガレット　煙草を燻らせる、ってどうやるんだろう。
　その日、冬休みのバイト代全部叩いて先輩からギターを譲り受けた。背に初めての重みを感じながらライブハウスの前に立っていたら、ガキは帰れと見知らぬ男に声をかけられた。男の視線がセーラー服を身に纏った私の頭頂部からつま先までぐるりと一周したのがわかった。男の肩にはMARTIN D-18。楽器店以外の場所で間近に見るのは初めてだった。店には毎日のように通っていたのに、手を触れる勇気もなかった。「ガキじゃない」と反論すると男は笑い、咥えていた煙草を弾いて地面に落とした。ぐりぐりと踵を押しつけて火を消すと、ジャケットから箱を取り出し一本口に咥える。次いで懐を漁ってライターを探しているようだったが、ふと手を止めてこちらを見ると、思いついたように箱を向けた。「ん」私が一本引き抜くと、男は言った。「それ吸えるようになったら来い」

迟到的盛夏“同学聚会你来吗？”
ike看着手机上的讯息久久没有回应，说起来他是不擅长这种热闹场所的人，虽然在接手家族企业之后在阿谀奉承这方面长进不少，但归根结底还是不喜。话虽如此ike倒也没有急着拒绝，而是反问组局的人vox会不会来。
——不知道他现在变成什么样了呢？
ike已经很久没见到vox了，自从毕业之后对方就变得杳无音信，至少自己是再联系不上对方，其实ike心里清楚只要他有心总能找到法子联系上vox，但vox既然诚心要躲着他，自己就算找到了也改善不了当初恶化的关系。
“来的，他都回国有一个多星期了，你居然不知道吗？”
——像是一支重箭，直直的插入ike的胸口。
“好的，我会去的。”
聚会上来的人很多，ike的姗姗来迟也算引起不小轰动，大家一边调侃大学霸怎么迟到了、一边招呼他赶紧坐下自罚一杯。ike将不知谁递过来的酒一饮而尽，堆了三分微笑表达歉意，然后随便插了个话题过了这一趴。

進学したらNanaがいた専門学校の入学式。
慣れないヒールだからと言い訳を溢すにはあまりに無理がありすぎるほど、盛大に腰を抜かした。

「…………………Nanaじゃん」

衝撃からか、うまく空気の吐き出し方がわからない口から掠れるように出てきた言葉は我ながら信じられないもので、聞き取れないほどか細い声になったのは不幸中の幸いなのかもしれない。
衝撃の事実。事実が先か、衝撃が強すぎて事実がねじ曲がったのではないか、そもそも衝撃がきているのだからまごうことなき事実ではないのか、などと意味のない自問自答で現実から目を逸らそうとしてしまう。だがしかし、目を逸らそうとしている時点で現実を認知しているのだと、変わることのない現実だと逸らした目を戻そうとする自分もいて、結局のところ混乱に混乱を極めている他ないのだと思う。

今夜无人入梦ike很喜欢他的男朋友vox，虽然嘴上因为羞涩说不出口，但无论是办公还是发呆脑子里总是忍不住浮现vox那张艳丽的脸。自从ike耳朵出问题以来，很少再有事情能够打动他了，直到vox像一团绚丽的烟花，就这么不管不顾的闯入他的生活。

在ike耳朵出现问题之前，他一直都是一个很有才华的人，那时候围在他身边的人很多，但大多只是酒肉朋友。自从他耳朵失去听力，心情的抑郁整个人连带着没了许多精神，就连笔下的文字也或多或少失去了灵性。在那之后还是有不少读者喜欢他，但热度还是下降了不少，很多人甚至笃定他算是一蹶不振了。

ike从没想过有一天江郎才尽这个词会用在他身上，他开始变得焦虑、逐渐远离人群，往日的夸奖在他看来都变成了一把把利刃。事故夺走的不止是他的听力，还有他能感知世间美好的能力，那段低谷仿佛天空都是灰暗的，ike摘下助听器看着来往的人群嘴部张张合合，而自己却什么都听不到。