譲
Lily
INFO朝譲新刊「僕はあなたの」サンプル5/26 命のK譜2@インテックス大阪にて無料配布します。
本文48P/A5サイズ
※軽微ですが行為を匂わせる描写があります。苦手な方はご注意下さい。
詳しくは1ページ目の注意書きをご覧くださいませ。 7
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DOODLE久しぶりの部活動タグ。ミニスカポリスむずかしかったです。ドクターTETSUミニスカポリス部 求められれば取りあえず着る。TETSUもそれくらいには譲介にあれこれ許している。だが。
「よくこんなの用意してきたな……」
今回のオーダーはエナメル素材の青い帽子とジャケット、タイトミニ。胸には大きなワッペン。ジャケットの下は白いブラウス。アメリカンポリス風の、婦人警官の衣装だ。揃いの色のパンプスまで用意されている。
譲介はTETSUの前で仁王立ちして、腕を組んで頷いている。
「この……タイトなシルエットというか、グラマラス感というか、筋肉の詰まった感じが強調されるのがとても良いです」
「詰まってるどころかケツが裾からはみだしそうなんだよこのスカート」
それを聞いた譲介はTETSUの背後に回ろうとする。
1097「よくこんなの用意してきたな……」
今回のオーダーはエナメル素材の青い帽子とジャケット、タイトミニ。胸には大きなワッペン。ジャケットの下は白いブラウス。アメリカンポリス風の、婦人警官の衣装だ。揃いの色のパンプスまで用意されている。
譲介はTETSUの前で仁王立ちして、腕を組んで頷いている。
「この……タイトなシルエットというか、グラマラス感というか、筋肉の詰まった感じが強調されるのがとても良いです」
「詰まってるどころかケツが裾からはみだしそうなんだよこのスカート」
それを聞いた譲介はTETSUの背後に回ろうとする。
カエルけろけろ
DONEDKパラレル譲テツ短文。適当。紙飛行機明日が来てしまう前に紙飛行機を死んだような夜の空に向けて投げた。風の音と共に闇の中に吸い込まれていく。
医学部に進学した兄さんのテストの点数はいつも三桁だった。俺はいつもあと少しで三桁に届きそうな点数で頭を打っている。周囲からするとそれでもすごい事らしい。親も兄さんと比べずに褒めてくれる。その優しさが時折後ろめたく感じる。
全ては順調だ。先生も国立、私立問わず医学部は堅いと言っていた。俺はこのまま医学部に進学する。全て上手くいくんだ。数点の差なんて医学部に行ってしまえば関係ない。それでいいんだ。きっと、大丈夫だ。
途中式は完璧だったけれど最後の最後で間違えて減点された数学の答案用紙を見つめていた。完璧じゃないと意味が無いんだ。人の身体を開く人間に失敗は許されない。
764医学部に進学した兄さんのテストの点数はいつも三桁だった。俺はいつもあと少しで三桁に届きそうな点数で頭を打っている。周囲からするとそれでもすごい事らしい。親も兄さんと比べずに褒めてくれる。その優しさが時折後ろめたく感じる。
全ては順調だ。先生も国立、私立問わず医学部は堅いと言っていた。俺はこのまま医学部に進学する。全て上手くいくんだ。数点の差なんて医学部に行ってしまえば関係ない。それでいいんだ。きっと、大丈夫だ。
途中式は完璧だったけれど最後の最後で間違えて減点された数学の答案用紙を見つめていた。完璧じゃないと意味が無いんだ。人の身体を開く人間に失敗は許されない。
カエルけろけろ
DONEDKパラレル譲テツのこじらせ譲介くんの片思い短文。冒頭の4行には元ネタがある。暇だったら探してみてね。少年ナイフ別に徹郎が他のやつと話してても僕は気にしない。それでいいんだ、そっちの方がお似合いだ。徹郎の周りの連中はいいやつばっかりだから、それでいいんだ。
徹郎は孤独なやつだと勝手に思っていた。いつも僕と一緒にいる、だから僕以外の友達はいないのだと勝手に勘違いしていた。
僕には友達と心の底から思えるやつはいない、徹郎以外。大手を振って友達だと言い張れるやつなんていなかった。勿論表面的に付き合っているやつはたくさんいる。でも僕の事をきちんと見つめているやつはきっといない。徹郎もきっとそういうやつなのだと僕は思い込んでいた。
でも今日気づいた。徹郎は誰にでも優しいんだ。僕以外の人と話している時の徹郎を見ていて思った。
596徹郎は孤独なやつだと勝手に思っていた。いつも僕と一緒にいる、だから僕以外の友達はいないのだと勝手に勘違いしていた。
僕には友達と心の底から思えるやつはいない、徹郎以外。大手を振って友達だと言い張れるやつなんていなかった。勿論表面的に付き合っているやつはたくさんいる。でも僕の事をきちんと見つめているやつはきっといない。徹郎もきっとそういうやつなのだと僕は思い込んでいた。
でも今日気づいた。徹郎は誰にでも優しいんだ。僕以外の人と話している時の徹郎を見ていて思った。
水城@gdgd_CoC
DOODLE探偵佐倉。通称『丸眼鏡なのだよ佐倉』。もし豊後さんが死んでしまった時に後追いしなかったらどうなるかのIf。
丸眼鏡は豊後さんの遺品。ループタイは似たような適当なもので、パーカーの下にYシャツ。自分が覚えている『あっちゃん』を忘れたくなくて真似をしている。哀しそうに淡くしか微笑めない。睡眠がガタガタで常にクマがある。譲り受けた事務所で虚空に向かっていない人に話しかける日課がある。
allbon_usouso
DOODLE※タイトル通りの也譲です。※性行為はありませんがほのめかす描写があります
※好きな人に意地悪をしてはいけません
也譲ショート ひざまくら 譲介の部屋は床面積のわりに広く見える。ものが少ないからだ。彼の職場であるメディカルセンターから徒歩二十分以内にある四階建ての学生向けアパートの二階。簡易キッチン付きのワンルーム。彼がとっくに学生でなくなってからも大家と交渉して住み続けている部屋だ。一也が訪れたのは一度や二度ではないが、インテリアや趣味のものが増える様子は一向になく、変化するのは机の周りだけに積み上げられた本の高さくらいのものだった。
その日も同様に、一也が首を巡らせると、視界に入るのはいつも通りの光景。医学書や語学書に埋もれた彼の机。アメリカの公休日が載っている壁掛けカレンダー。シーツと同じ白色のパイプベッド。部屋を借りたときについてきたらしい、今腰かけている布張りのソファ。そして、視線を落とすと、一也の膝の上で眠り姫のようにぐっすりと寝ている同い年の青年。
4980その日も同様に、一也が首を巡らせると、視界に入るのはいつも通りの光景。医学書や語学書に埋もれた彼の机。アメリカの公休日が載っている壁掛けカレンダー。シーツと同じ白色のパイプベッド。部屋を借りたときについてきたらしい、今腰かけている布張りのソファ。そして、視線を落とすと、一也の膝の上で眠り姫のようにぐっすりと寝ている同い年の青年。
そこかしこ
DONEハピメリ展示②捏造過多1P漫画一応ゴ…マリ後。フロはそういうの要らないと思ってるから排除しようとするけど、ジェも認めさせるまで退く気が無いし、あくまでもフロの意志で状況を動かしたいから本音を隠す。二人とも自分を譲らないからずっと平行線、みたいな話。
BMB_hatomaru
MOURNING同居している大人譲テツ(設定は不明)、譲介がプロポーズする話です。「結婚しませんか」和久井譲介にも、素朴な寂しさに動かされることがある。
その日譲介は、ダイニングテーブルに肘をつきながら、ぼんやりしていた。
ソファにもたれて、背を丸くして座っているだけだ。
金色のふさふさした長い前髪は、顔の右半分を隠している。
露出している左側には、印象的な瞳。切れ長な眼窩の中に、磨いたガラスのような結膜と青みがかった黒い丸い虹彩がある。
その目で譲介は、ただただ見ていただけだ。
同居人である真田徹郎の、コーヒーカップの端だの、徹郎の指だのを。
譲介にとって徹郎は親のようなもの、彼はもう空気みたいなものである。
だが、親ではない。同居人である。契約も約束も、徹郎と譲介の間にはない。
ただ一緒にいるだけだ。空気のように重さを感じさせず傍にいられるというのは、今までは難しかったことなので、そこは変化であるが。
4439その日譲介は、ダイニングテーブルに肘をつきながら、ぼんやりしていた。
ソファにもたれて、背を丸くして座っているだけだ。
金色のふさふさした長い前髪は、顔の右半分を隠している。
露出している左側には、印象的な瞳。切れ長な眼窩の中に、磨いたガラスのような結膜と青みがかった黒い丸い虹彩がある。
その目で譲介は、ただただ見ていただけだ。
同居人である真田徹郎の、コーヒーカップの端だの、徹郎の指だのを。
譲介にとって徹郎は親のようなもの、彼はもう空気みたいなものである。
だが、親ではない。同居人である。契約も約束も、徹郎と譲介の間にはない。
ただ一緒にいるだけだ。空気のように重さを感じさせず傍にいられるというのは、今までは難しかったことなので、そこは変化であるが。