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    クロル

    kimikoSunohara

    DONE【千ゲン】千空ちゃんとタコパしたらゴイスー楽しかったよっていうただの惚気話だけど需要ある?

    復興後、ナチュラルに結婚した千ゲンがイチャコラしながらみんなでわいわいタコパする幸せいっぱいの話です。千ゲンがひたすらバカップルしてます。
    ※ちょっとだけクロルリ描写あります。
    これは世界が復興して、俺と千空ちゃんが籍を入れたばかりのいわゆる新婚ほやほやの時期の頃の話なんだけどね。
    千空ちゃんは、なんだかよくわからないゴイスーな科学賞を受賞したの。

    俺は千空ちゃんのパートナーだったので、千空ちゃんが受賞した賞の記念式典とかセレモニーとか祝賀会とかとにかく色んな式典やパーティーに連れ回される羽目になった。

    確かに千空ちゃんがすごい賞をとったのは嬉しい。
    千空ちゃんが一生懸命、研究に勤しんでいるのは俺も知ってたし。
    でも、いくら千空ちゃんのパートナーだからって、堅苦しい式典にばかり列席させられると、俺もだんだんストレスが溜まる。
    これが俺のための式典だったなら退屈しない。
    俺は観客に好きなだけマジックを披露すればいいだけなのだから。
    だけど千空ちゃんのための式典に、世間一般的な言葉で言う千空ちゃんの奥さんっていう立場で式典に参列するのは正直ちょっとつまらない。
    飛び交うのは、どこもかしこも俺のわからない科学の専門用語ばかりだし、俺は千空ちゃんの評判をさげる訳にもいかないから、ずっとにこにこと愛想笑いをして、千空ちゃんの傍らに立っていないといけない。そう、こうい 7724

    mame

    DONEノベルティしおり(短編付き)
    千ゲ(復興後if/大杠結婚式の話/クロルリ要素もふわっと含みます)
    「良いものだな、こういう手作り感あふれる結婚式というのも」

     オレンジ色に藍色のインクをぽたりと染み込ませた、そんな空の色が広がり始めた時間帯。柔らかな光を落とす電球は目に染みることなく森の中を照らしている。その明かりを見上げながら、龍水が酷く優しげな眼差しでぽつりとつぶやいた。
     龍水の言葉にゲンは口元に薄く笑みを浮かべた。柔らかな光の中心にいるのは杠と大樹のふたりだ。ふたりは白い服を身に纏っている。賑やかで懐かしい科学王国の面々に囲まれながら満面の笑みを振り撒くふたりに自然と周りの人間も笑顔になるんだから、あのふたりは本当にすごい。プラス思考&マイナスイオン製造機だなあ、とゲンは頬を緩めながら思う。
     正面からワイングラス片手に龍水を見やった羽京が、ハッとしたように顎に手を当て、口を開いた。

    「……龍水。君もしかして、結婚式で寿司職人がその場で握った寿司食べたことある?」
    「ん? あるが?」
    「わー! 当たり前みたいに言ったね! いや当たり前なのか!」
    「バイヤー! えっ、有名アーティストきたりとか」
    「あったな」
    「クルーズ船貸切での挙式は」
    「……そんなこと聞いてどうする」 6359