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    ユス

    last_of_QED

    DONE「好きなもの」のことぐらい、わかるから。
    【ボーナスゲージ!】ヴァルバトーゼ閣下とフェンリッヒ、それからボーナスの話。全年齢。
    ※文字書き遊びのためにプロットをユスノキさん(Twitter ID:@arufurato)よりいただき書いたものです。記録用にupしておきます。
    【ボーナスゲージ!】 小気味良くノックをすれば聞き馴染んだ声で「入れ」との返答。扉を開けると、そこには複数匹のプリニーが行儀良く列をなして自分の番を今か今かと待っている。一体何がどうなって、我が主のそう広くない部屋にプリニーどもがみっちりと詰まっているのか。

    「閣下、これは一体……」
    「こやつらを表彰してやろうと思い立ってな。優秀な者は評価されて然るべきだ」
    「なるほど、それで『イワシを準備しろ』と仰せでしたか」

     フェンリッヒはようやく状況を理解する。それならそうと「プリニーへの褒美としてイワシを準備しろ」ともう一言、付け足してくだされば良いものを。主人の言葉足らずにそんな気持ちを抱いたのも束の間、罪人であるプリニーにさえ褒美を与えんとする精神性に「さすがは我が主」と胸の内で独りごちる。過去に犯した罪が消えることはない。けれど今なされる行いは善きものとして認めてやる。これが出来る者が果たしてこの世にどれだけいるだろうか。
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    ruicaonedrow

    DONEヲタクというものは「推しが作ったパスタ」という概念だけでSSを1本仕上げることが出来る
    トマトカルボナーラ ベッドの端っこにいるとき、無理に寝返りを打ってはいけない。それが柵の付いていないベッドであった場合は尚更である――
     そんな当たり前のことも忘れてつい転がってしまった僕は、次の瞬間大きな音と衝撃と共に床の上に墜落した。奇しくも夢で強敵と取っ組み合いを広げていた最中だったから、一瞬夢かうつつかも判断出来ず、シーツの端を握りしめたままで目を見開き、しばし固まってしまっていた。
     天井が見えた。壁にへばりついた窓の木枠も。程よく晴れ渡った空、澄んだ蒼を背景に流れていく白い雲、そうして、少しだけ開いた窓から吹き込んでくる爽やかな風がカーテンを軽やかに翻す。
    「……あー……」
     吐息と共に声を出し、のろのろと上半身を起こし、くあ、と欠伸をかみ殺す。被っていた掛布を引き剥がす頃には、僕の思考は、現状を何とか把握出来るまでに覚醒していた。落下したときに思いっきり打ち付けてしまった腰骨の周辺をさすりつつ、ベッド枠に縋って立ち上がる。床に転がっているクッションを元通りベッドの上に放り投げたところで、ふと扉の方が気になって視線を向ける。
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