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    あいく

    海老🦐

    DOODLE院生シン様×学部生ジャーファル 10-2
    これで最後です。
    おつきあいくださりありがとうございました!
    ----------------



     ちょうど改札を出てくるところだった。手を振る前にこちらに気づいて、へらっと笑った顔がかわいかった。シンの、そういうちょっとした仕草が愛おしくてたまらない。
    「二次会、ジャーファルも来ればよかったのに。三年も結構来てるやついたぞ」
     駅構内にはまだ人がたくさんいるのに、シンは構わずに抱き寄せてくる。人前だろうがなんだろうが隠れたりしない。
    「いやですよ、だって絶対シンが酔ってべたべたしてくるもん」
    「なんでだよ、別にいいだろ。俺、みんなの前でおまえとつきあってるって言ってもいいよ。むしろ言いたい」
    「ぜったいにダメです」
     むーーっと口を尖らせて寄せてくる顔をブロックして体を引き剥がす。シンは抵抗ないのかもしれないけど、わたしはさすがにちょっと人前は。
    「ええ、何それひどくない? 俺とつきあってるって知られるのやなの?」
    「嫌ですよ、ゼミの中だけでもあなたのこと好きな女子が何人いると思ってるんですか? あなたは卒業したら関係ないかもしれないですけど、わたしはまだあと一年あるんですよ? いたたまれないですよ、そんなの」
    「へえ、ジャーファルってそう 4653

    Fu_96BS

    MEMOアイクロ🦁🦔
    n回煎じとはこの事よっていうネタ
    毎日毎日牛乳を飲み、ことある事に「身長が伸びたい」と願い続けたクロウ。そしてある七夕の日の夜、クロウが寝ている間に何者かによって魔法をかけられる。
     次の日起きたらなんとクロウの身長は二メートルを超えていた! 毎日飽きもせず小動物と煽る恋人、アイオーンよりも大きいぞ!

     今まで履いていた十センチヒールのブーツを靴箱にほおり、カッコイイ革靴を履いてアイオーンの元へ。親には驚かれたが遅い成長期だと言って誤魔化した。
     アイオーンに合って最初に言った言葉は「お前が小動物になったんだよ」だった。ニシニシと笑うクロウにアイオーンは言葉を失う。小動物じゃ……ないだと……?

     そんな身長差で二人は生活を始める。しかしクロウは気付いてしまう。……あれ、身長が高いことって案外いいものでも無い……?
     キスがしたくなったら自分から屈まなきゃいけない。あんなに頼れると思っていたアイオーンの体が小さく感じる。電車もバスも少し屈まなきゃ入れないし、今までのマイクスタンドは使い物にならんし。
     そしてまた気付く。キスする時にこちらに屈むアイオーンのあの顔が、ハグした時に自分を覆い被さるあの身体が好きだったんだ 703