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    カルト

    いしえ

    PAST短編集『主従ア・ラ・カルト』2020/01/18大安発行。受攻お任せ多めバトビ主従CP全年齢本web再録。本への編集時にいれたあとがき等以外全てpixiv公開の短編小説で、webから本にしたものを更にポイピク用に編集しweb再録。
    もくじ、まえがきあとがき、ラストにいれた文章も入れましたが、挿絵のメニュー表等、関連画像https://poipiku.com/26132/9933701.htmlにて
    主従ア・ラ・カルト/受攻お任せが多めのバトビ主従CP全年齢本【本からのweb再録】◆Menu *受攻お任せのものについて…片方で見て頂いてももちろん構いません! as you like

    ◆それはおやすみの魔法(原作主従)
    独自設定(ハーブ、今回は特にカモミールを母の影響で生活によく取り入れてきた幼少期と、カイン改心時の話)。
    カインの父が亡くなったとき習慣が続くか途絶えるかで、2パターンに分岐します。
    受攻曖昧(ジョシュカイ寄りの部分とカイジョシュ寄りの部分とが混在)です。

    ◆propose -誓いの宣言-(原作5年後)
    原作ラスト、5年後の、18歳と21歳の主従。
    受攻お任せですが主からのプロポーズ(従もするつもりがあった)。受攻がニュートラルなかんじです。わりとカイジョシュ寄りに見えやすいですが、そう見えるジョシュカイっぽい要素もあるかと思いますので、そんなかんじで大丈夫なかた向けです。
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    hashi22202

    MOURNINGほんのりオカルトにありそうな「時空の食い違いで死んだはずの人に会う話」で、戦前のトラキア王と戦後の息子さんがなんでか出会う話。同じ話なんですが、前半は息子さん視点で、後半はお父さん視点です。ほんのりアリ→アル
    (779年)
     朝、執務室の扉を開けたら、いないはずの父がいた。
     ”父”は相変わらず顰めっ面をして書類を読んでいたが、ふと顔を上げて、
    「なんだ、おまえか」
     と、ぼそりと言った。どう返していいかわからなかったので、
    「はい、私です」
     と、つい間抜けなことを言うと、そうか、とだけ言われた。”父”はしばらく目の間を揉んでから、少しばかりこちらの顔を眺めていたが、やがて書類に視線を戻した。あまりにも日常的な動作であったから、アリオーンには何も訊けなかった。そうして息子の見ている先で、”父”は長々とため息をついた。
    「相変わらず勝手を言う」
     まったくあの馬鹿は。そう言って”父”は、書類に署名をしたためた。それから、もう一度、やはり深々と息をついた。そうしてため息混じりに、いくつかの決裁を片付けていった。その苦り切った様子が、アリオーンにはめずらしかった。その”父”の、奇妙に悄然とした姿は、あのときのことを思い出させた。
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