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    2018年

    ヒイロシュージ

    PAST2018年末に刊行されたヴィラム・オルゲンのアンソロジー「戦場のカフェテリア」に寄稿させて頂いたものです。
    ドルキマス2直前のヴィラムが過去から今までに想いを馳せながら独白するお話です。何から何まで捏造しかないのでご注意ください。当時ドルキマス3までしか出ていなかったので多少設定に齟齬があります。ご了承ください。
    ヴィラム・オルゲンはいいぞ。
    【黒ウィズ】【ドルキマス】Reminiszenz その男の追憶「オルゲン!いいかな」
     空軍城塞に停泊していた戦艦内で照明の配線確認を行っていた俺は、不意に上官からそう尋ねられた。
     別に上官に声をかけられるのは特段珍しいことではない。むしろ俺の上官は、どちらかというと機会を見ては話しかけてくるタイプの人間だった。俺は自分自身を人付き合いが良い方だとは思っていないが、不思議なことに彼が話しかけてくるのは嫌いではなかった。
     男の名はブルーノ・シャルルリエ。ドルキマス空軍第三艦隊副司令官の彼こそが、俺の直属の上官だった。驚く程良く通る声の持ち主で、どんな過酷な戦場からも生還することから「不死身のシャルルリエ」という二つ名もついている。第三艦隊はドルキマス人だけでなく素性が怪しい奴や問題児が集まる「ならずものの外人部隊」ということもあってか(先に断っておくが俺はあくまで整備兵として第三艦隊に配属されたのであってこの限りではない)、大体の連中は彼をブルーノさんと気さくに呼んでいる。俺も公の場では閣下と呼んでいるが、そうでないときは「さん」付けをしていた。酒癖が悪いのが玉に瑕で…これ以上はよしておいたほうがいいだろう。
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    たかな@takanaxpoti

    PAST2023年6月17日18日
    エルリWEBオンリー「ニイハチ」
    第二回開催おめでとうございます!

    参加できてすごく嬉しいです!
    以前書いた
    「# エルリ版深夜の真剣文字書き60分一本勝負」のまとめ1 2016年9月~2018年8月
    になります。

    140字と短く読みづらいかとおもいますがお時間ありましたらどうそです。
    ここまで来てくれてありがとうございます。
    2016年9月

    【寝起き】
    広い背中にくっつき目を覚ませばボサボサの髪が見える。寝返りをうち見えた顔にはヒゲが伸びている。キラキラしてヒゲまで綺麗だ。ザリザリと触っていると硬い感触が押し付けられる。「リヴァイ」と低く掠れた声で呼ばれ男の先生を知っているのは俺だけ…。



    【温泉】
    隣で気持ちよさそうに湯につかる姿にあの頃は風呂に入る事もしなかったなと思い出し嬉しく思う。「なあエルヴィン、温泉っていいもんだな」ああそうだな。しっとりと濡れた髪。ほんのり赤く上気した肌。無防備になっているリヴァイも見れるなんて最高だよ。



    【おいしい】
    放課後の家庭科室。コネコネと捏ねる手つきをヨコシマな視線で見ているとは思いもしないだろう。「今日はお月見だからな。ダンゴだ」「とても美味しいよ」そう言えば少し俯いて顔を赤くする。まだ幼さの残る頬が色づきキミの方がもっとおいしそうだ。
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