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    扉絵

    温州みかん

    MOURNING1031の扉絵見て書いた仲良しベポとゾロ
    「ロロノアの刀って、妖刀なの?キャプテンと同じ?」
    「あァ、コイツはそうだな。分かるのか?」
    「変な感じはするよ。触ったら切られそう」
    「まあ、コイツは厄介な奴だが。お前、トラ男の刀は偶に持ってるじゃねェか」
    「あれは持たされてるの!キャプテン人使い荒いから。でも抜いたりはしないよ。やっぱり変な感じするし」
    「トラ男の刀はアイツに従順だから、アイツが信頼してる奴なら大丈夫じゃねェか?」
    「えっ、信頼!エヘヘ、そうかなあ」

     ワノ国に向け、ポーラータング号は深く潜水し航路を辿る。船体が安定すると、談話室などで寛ぐ船員の姿がぽつぽつと見られるようになった。
     クルーからの報告と確認を終え、少し時間の空いたローが人を探して談話室の扉を開けると、何故かウチの航海士に寄り掛かって何やら自分の妖刀を眺めているゾロを見付けて唖然とした。ベポも気にした素振りもなく、下敷きにされたまま頬杖をついてあれこれ横から話し掛けており、時折顔を見合わせては楽しそうに笑い声をあげている。周りの奴らも特に気にしていないところを見ると、これが初めてではないのかもしれない。眉を顰めながら足早に歩を進め、憮然として二人を見下ろすと、ベポとゾロはローを見上げてのんびり声を掛けた。
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