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    扉絵

    トノ@イラスト練習中

    TRAINING2022/9/18
    模写・ゴールデンカムイ(扉絵)
    線画:リアルGペン
    塗り:不透明水彩・エアブラシ
    【気づいた事】
    描き進めて気づいたがおそらく線画は不透明度低めの鉛筆系、塗りは分からなかったので不透明水彩。
    構図は人物に動きがあるが全体が「▲」にまとめられていてスッキリして見える。
    塗りは全体的に彩度は低めで、ハイライトも部分的にしかかけてない。
    特に杉元は服の色が暗くなりがちだが、奥側の手足に薄い紫~緑のエアブラシをかけたり外套をグリーン系でまとめてたり隣の白っぽいアシリパに比べて重たくなり過ぎないよう工夫されている。
    肌部分の線画はしっかり目に色トレスされている。
    杉元の目にはハイライトも入ってないが、目元に薄紫の帽子の影が落ち、野生動物のような獰猛さと妖しさが演出されている。

    マキリや弓矢、銃などの小物類がきわめてしっかりと丁寧に描き込まれており、アイヌ模様や縄の三つ編みや結び目まで正確に描かれている所に、野田先生の敬意が伝わってくる。
    対して服のしわなどはざっくりと描かれているが、道具類を引き立たせるためだと思われる。
    パースのついた銃を正確に描けており、非常にデッサン力も高いが実物の資料を大量に持っているからこそ。

    アメチャヌ

    DONE*最終巻特典の詳細が出る前に書いたものです、ご承知おきください。

    69話の扉絵がバッキンガムが65話で言ってた「美しい場所」だったらいいな〜、地獄へ落ちたバッキンガムがリチャードのお腹にいた(かもしれない)子とリチャードを待ってたらいいなぁ〜……という妄想。
    最終話までのアレコレ含みます。
    逍遥地獄でそぞろ待ち、 この場所に辿り着いてから、ずっと夢を見ているような心地だった。
     
     薄暗い地の底に落ちたはずが、空は明るく、草木は青々と生い茂り、湖は清く澄んでいる。遠くの木陰では鹿のつがいが草を食み、丸々と太った猪が鼻で地面を探っていた。数羽の鳥が天高く舞い、水面を泳ぐ白鳥はくちばしで己の羽根を繕う。

     いつか、あの人に見せたいと思っていた景色があった。

     まだ乗馬の練習をしていた頃。勝手に走り出した馬が森を駆け、さまよった末に見つけたその場所は、生まれた時から常に血と陰鬱な争いが傍にあったバッキンガムに、初めて安らぎというものを教えた。
     静謐な空気に包まれたそこには、あからさまな媚びも、浮かれた顔に隠れた謀略も打算もない。煩わしさからはかけ離れた、ほかの誰も知らない、誰もこない、自分だけの特別な場所だった。
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