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    誘い受け

    せしる

    MOURNING夕方つぶやいた誘い受け新ちゃんなK新のお話。書いててこれから!という時に力尽きました。でもここまでは書いたから……供養、です。夜空を白い鳥が飛んでいる。今宵のショーも華麗に終えた白い鳥が向かう先はとあるビルの屋上。そこに迷いもなく物音を立てずに降り立てば
    「今夜はなんであんな茶番に付き合ったんだ」
    と、とても不機嫌そうな声が背中へと届いた。
    その声だけで姿を見ずとも高揚感が増していく。
    「ん?一応売られたケンカは買わないとな」
    飄々とした風に言い返せば小さな舌打ちが耳に届く。どうやら今日のショーはお気に召さなかったらしい。
    「ったく……。あんなの『怪盗キッド』を使ったただの宣伝だろうが」
    「まぁね。ジュエリーデーに怪盗キッド、なんて安直すぎるしそれもわかってたけど」
    「わかってたならなんで……っ!」
    くるっと踵を返し正面から鋭い視線を飛ばす自分にとって唯一無二の名探偵。
    その宝石も霞むほどの蒼い瞳に魅入られてゆっくりゆっくり距離を詰めていくキッド。
    「確かに名探偵にとっちゃ茶番だったかもしんねぇけど俺の美学は貫いたし何よりこうすりゃ絶対名探偵は俺の前に姿を現すってわかっててみすみす逃す手はないだろ?」
    ニヤリと微笑みながらその顎に指をかけ少し上向かせ唇を寄せれば言葉よりも正直な身体はそれをされるがままに受け止 1026