Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    たっぽい

    saigj3106

    MOURNINGたぶん、子ども扱いを嫌がるふりをして利用する恵と、
    それに流される悟を妄想したかったっぽい。
    恵が悟を欲しているとはじめて伝えたとき、悟は心底不思議そうな顔をして、えぇ?と色事の会話とは思えない高さのトーンで声を発した。
    「マジ?」
    「…マジです。こんな冗談言うほど、あんたみたいに性格悪くないです」
    「恵。全然違うこと言ってない?」
    確かに、あんたが好きで欲情してる、と伝えた数秒後に悪く言うのは普通ではないだろう。しかし相手はこの五条悟なのだからそうなっても仕方がない。
    「自分でも、なんでアンタなんかって思います」
    「なんか…」
    辛辣~と呟きながらも五条はきっと、恵を引かせるためにどう言うのかを考えているだろうと思う。子供の戯言、勘違い、言い様はいくらでもある。
    恵が悟と出会ってから、年月では十年という数字が積まれた。
    その間に、当初はただぼんやりと自覚していた自分の呪力、術式、普通の人間には見えていないものたちとの向き合い方を知った。
    高専に入るまでは、所属呪術師ではない恵に直接任務が下りてくることはなかったが、連れて行かれて呪霊を祓うことも、式神たちの調伏も、五条の導きで(と言うには乱暴なことが多々あったが)重ねてきた。
    刻まれた自分の術式が五条の無下限呪術と六眼に対抗し得 1349