Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ミラー

    kanoko

    REHABILI自分のためのミラージュ設定情報メモ
    ミラクリのタグですがミラージュ一人です。
    リハビリ
    新緑で鮮やかに彩られた機械的なオリンパスで、派手な撃ち合いが鼓膜を震わせる。コンクリートの壁を乱暴に抉り取っていく弾の隙間を縫い、遮蔽物に滑り込んだ瞬間、ああ生きているという実感があった。
    エリオット・ウィット、皆は彼をミラージュと親しみを込めて呼んでいる。ホログラムで作られた分身を送り出しながら慣れた手つきでリロードし、スムースにスコープを除いた。
    「勝利は目前だな」軽快な口調で笑ってトリガーを引けば心地の余地反動が骨の髄まで染み渡る。この狂人達の中でも最も明るく口数の多いミラージュは、スコープの中でゲームから離脱したメンバーに弔いの言葉を口ずさんだ。
    「生きてんのか死んでンのか、それともまた生き返るのか?どっちでもいいがいい気分だ」そして彼もまたその狂人のうちの一人だ。
    「終わったら俺の店でパーティしよう、今日は奢るぜ」ご機嫌なままでチームメンバーに話しかけた刹那、驚くほど正確な弾道で脳天に向かって衝撃が駆け抜けた。「あーあ、全くついてないぜ」
    いつもの軽口は、背後からの奇襲によって爆撃の音にかき消されてしまった。 466

    x_Bambini_x

    MAIKINGクリプトがミラージュ宅にお世話になる話
    帰るまで終われまてん
    なんとしても書き終わらせたいなぁ

    #ミラプト
    懐かしい気持ちだった。
    熱にうなされて、苦しくて・・・
    もやもやする意識の中で、時折優しく触れる手が好きだった。
    額に触れて、撫でられて冷たくて、優しい手を俺は知ってる。






    抱き上げられるように現実に引き上げられると、そこは知らない天井だった。
    『奴らにつかまったのか?』
    反射ビクッと体を動かせば全身に激痛が走る。
    「っ!!くそっ・・・、ハック?」
    無理に体を起こせば、サイドテーブルに置いてあるハックが目に入る。
    『ハックがあれば逃げられるか?』
    部屋を見渡し、ハックを抱え扉と反対側のベッドに身を隠すように座り込む。
    外装の確認をして起動スイッチを押せば、すんなりと電源が入ることを確認する。
    『休止モードに入っていた・・・?』


    ーカチャリー


    「!!!!」
    「あ・・・。目、覚めたのか?」
    この声は聞き覚えがある・・・
    「ウィット・・・?」
    「・・・全く心配させやがって。動けるならこっちの部屋に来い。服はその・・・着てこいよ。その辺のヤツ、使っていいからな。」
    そういって、またカチャリと音がする。どうやら部屋の扉を閉めていったらしい。
    『逃げるなら逃げろということか』
    2052

    狼少年

    MAIKINGプレステージミラージュ×オリジナルクリプトのプレオリです。まだまだ先が長そうなので序章と称してぶん投げました😇一目見た時にその獰猛な瞳に目を奪われた。オリジナルとは違う血に飢えた獣の様な、それでいて酷く冷たい琥珀からは優しさの欠片も感じられない。気配を察知したのかちらりと寄越された視線が俺を捉えた瞬間、此奴は“捕食する側の人間”で、俺は“捕食される側の人間”なのだと理解したと同時に、背筋にぞくりとした悪寒にも近い感覚が走り胸がざわつく。脳が危険だと警鐘を鳴らしているが、恐怖にも似た感情を抱いた視線は絡め取られ、この場から立ち去る事は愚か目を逸らす事すら許してくれない。冷たさの奥で僅かに揺れた炎が言外に俺の目を見ろと言っていた。
    圧倒的な存在感と強い雄の気配を放つ男を前にもう逃げられないと直感が告げている。この男は危険だ。俺とは住む世界が違うなんてそんな単純な話ではなく、もっと根本的な根っこの部分から俺とはまるっきり違う人間なのだとひしひしと肌で感じる。けれどその奇麗な琥珀は俺の瞳を、俺の心を、捕らえて決して離さない。鼓動が早鐘を打ち鳴らしこれでもかと危険信号を発している。今この場を支配しているの間違いなくこの男で、完全に自分のペースを奪われた俺には息をする事すらままならない。
    2869