kou
DONEリカモブホリデー2024 提出作品エリントンミュージアム(捏造施設)に勤務する学芸員から見たルクの日常
固有名詞付きモブが登場します
エリントンミュージアム業務日誌「あっ、それ。うちのミュージアムショップで扱っているフェザーのボールペンじゃないですか。どうしたんですか」
次の企画展の構想を練ろうと事務室で資料を読み漁っていると女性スタッフに声をかけられた。僕の雑踏とした机上に置かれたペン立ての中で誇らしげに鎮座しているフェザー社製のボールペンが気になったのだろう。
「いいでしょ、コレ。とある刑事さんに貰ったんだ」
「何で刑事さんがコリーさんにプレゼントを」
女性スタッフは怪訝そうにボールペンを凝視している。
とある刑事さんから貰ったなどと自慢げに語ったが、彼が刑事さんだと知ったのはつい先日のことだ。それまでの間、彼と僕の間柄は博物館の利用者と博物館に勤務する学芸員に過ぎなかった。
4789次の企画展の構想を練ろうと事務室で資料を読み漁っていると女性スタッフに声をかけられた。僕の雑踏とした机上に置かれたペン立ての中で誇らしげに鎮座しているフェザー社製のボールペンが気になったのだろう。
「いいでしょ、コレ。とある刑事さんに貰ったんだ」
「何で刑事さんがコリーさんにプレゼントを」
女性スタッフは怪訝そうにボールペンを凝視している。
とある刑事さんから貰ったなどと自慢げに語ったが、彼が刑事さんだと知ったのはつい先日のことだ。それまでの間、彼と僕の間柄は博物館の利用者と博物館に勤務する学芸員に過ぎなかった。
kou
DONEエンド・オブ・ファントム後のアーロンとチェズレイの会話アロルク前提
■ルーク・ウィリアムズ救出後
アーロンは父の生存を喜び嬉し泣きをするルークの姿を少し離れたところから見守っていた。
「………………」
「おいしいところをすっかりファントムに持っていかれてしまいましたね」
「……なんの用だ、クソ詐欺師」
話し相手のおっさんがいなくて暇しているのか詐欺師の野郎がわざわざ側まで寄ってきやがった。
「フフッ……いえ、なに……互いの労をねぎらいにきただけですよ」
「テメエまでクソさみいこと抜かすな。テメエとオレはそんな間柄じゃねえだろ。よそ行けや」
「ご心配なくともモクマさんやスイ嬢と合流するまでの前座ですので」
「〜 そうかよ。おっさーん、はやくこい」
アーロンはモクマたちがいるであろう市街地に向かってグチをこぼす。
1011アーロンは父の生存を喜び嬉し泣きをするルークの姿を少し離れたところから見守っていた。
「………………」
「おいしいところをすっかりファントムに持っていかれてしまいましたね」
「……なんの用だ、クソ詐欺師」
話し相手のおっさんがいなくて暇しているのか詐欺師の野郎がわざわざ側まで寄ってきやがった。
「フフッ……いえ、なに……互いの労をねぎらいにきただけですよ」
「テメエまでクソさみいこと抜かすな。テメエとオレはそんな間柄じゃねえだろ。よそ行けや」
「ご心配なくともモクマさんやスイ嬢と合流するまでの前座ですので」
「〜 そうかよ。おっさーん、はやくこい」
アーロンはモクマたちがいるであろう市街地に向かってグチをこぼす。
mirion
DONE[全6ページ]キミとじゃ_お題0128用の漫画です。キミとじゃパンフレットには誤字とセリフの修正と少し加筆済みの原稿が掲載されます。
スイ視点ルークとシキです。
1月には似合わないかも知れませんが、以前から七夕の話を描きたかったので描きました。 6
kou
DONE望月兄弟の話リュンヌが家を出た日の話です
髪の色、地毛かもしれないけど元々は黒髪だったらいいなぁという欲で書きました。
残月に別れを告げて 産まれてはじめて髪を染めた。兄貴と同じ色をした黒髪に別れを告げ、アップルパイの生地によく似た色にした。髪の色を変え、名前を捨てる。これは別れの儀式だ。
俺は今日、この家を出ていく。
親父が死んでからというもの構成員たちは好き勝手に振る舞っている。
新しくマフィアのドンの座についた兄貴の言葉には耳を貸さず、自分たちの欲に赴き動いている。私欲を優先しカタギを危険にさらすなんざ親父の代では考えられなかったことだ。
決して兄貴に落ち度があるわけじゃねえ。兄貴は構成員をまとめようと日夜、身を粉にしている。自分よりも少し産まれるのが遅かった。それだけの理由で構成員たちは兄貴に従わない。
何名かの構成員たちが俺の前で、わざとらしく兄貴の陰口をいった。
815俺は今日、この家を出ていく。
親父が死んでからというもの構成員たちは好き勝手に振る舞っている。
新しくマフィアのドンの座についた兄貴の言葉には耳を貸さず、自分たちの欲に赴き動いている。私欲を優先しカタギを危険にさらすなんざ親父の代では考えられなかったことだ。
決して兄貴に落ち度があるわけじゃねえ。兄貴は構成員をまとめようと日夜、身を粉にしている。自分よりも少し産まれるのが遅かった。それだけの理由で構成員たちは兄貴に従わない。
何名かの構成員たちが俺の前で、わざとらしく兄貴の陰口をいった。