熱い鉄を打てサークルページ
MENUいろいろなサテマナ+α フレークシール本編、Δ、嘘世界、サテマナみな二人と、その家族のフレークシールです。
画像右下のパッケージに入った状態で送付いたします。
Mサイズシール×4枚
Sサイズシール×4枚
計8枚いり 300円
https://minoru-0627.booth.pm/items/5707098
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PAST【サテマナ】エンドロールの そのあとで(A5 全年齢 20P)
アニメ2期のOP+EDや二人が出てくる話に関連した短編集。(収録、関連話はサンプル3P目参照)1P漫画多めです。
(完売後1年たったので再録します) 18
熱い鉄を打てサークルページ
PASTサテマナ【ねてもさめても】のweb再録です。(2022年9月18日発行 完売)A5サイズ / 32P / 全年齢 / 会場頒布価格400円
夏の夜が短いことにしょんぼりしたマナ君が、ハガネ家に押しかけてホームステイしたりコバル君と話したりする本です。二人の絡みは少なめ。 30
amasi_
TRAINING爪とヤスリの続きこれで終わり
犬 コロが走っている。柔らかな新緑の草むらの中を。ふかふかした土の上を。コロが走っている。
矢のように走り、ピタリと止まっては満面の笑みでこちらを振り返る。また駆け出し、止まって振り返る。
オレ様はコロに向かって手を振り、ゆっくり歩いて追いかける。お前のように元気に走り回れない。一緒に遊んではやれないんだ。
そうだったか?一緒に走って散歩をしていたんじゃ無かっただろうか……?
コロが駆け戻って来る。毛皮の中の筋肉が、力強く躍動しているのを感じる。美しい生き物だ。
『犬は人類にとって最良の親友』とか言った愚物がいるらしいが、犬ほど優れた生き物ならば、どの種の親友にでもなれるだろうに。
勢い余ってオレ様を通り過ぎ、そのまま足の周りをぐるぐると回り始めたコロを捕まえる。
1941矢のように走り、ピタリと止まっては満面の笑みでこちらを振り返る。また駆け出し、止まって振り返る。
オレ様はコロに向かって手を振り、ゆっくり歩いて追いかける。お前のように元気に走り回れない。一緒に遊んではやれないんだ。
そうだったか?一緒に走って散歩をしていたんじゃ無かっただろうか……?
コロが駆け戻って来る。毛皮の中の筋肉が、力強く躍動しているのを感じる。美しい生き物だ。
『犬は人類にとって最良の親友』とか言った愚物がいるらしいが、犬ほど優れた生き物ならば、どの種の親友にでもなれるだろうに。
勢い余ってオレ様を通り過ぎ、そのまま足の周りをぐるぐると回り始めたコロを捕まえる。
amasi_
TRAINING爪の続き。ヨモツザカの爪を何とかしようとするサテツ君の話。
ヤスリ「所長さん、お手」
何をする為に有るのか分からない、大小様々な機器に埋め尽くされたVRCの所長室、その一角でパソコンモニターを眺めていたヨモツザカに、サテツは声をかけた。
声のかけ方を盛大に間違えた。
「…はぁあ!?」
大型タイヤのように分厚い手を差し出したサテツが、あれ?と固まる。
「あ!間違えました!すいません、違うんです…。あの…手…、手を貸して下さい…!」
「何をどう間違えば、大天才である俺様に!お手などと!」
歯茎が見えるほど口を歪めたヨモツザカは、仮面下を見せずとも、圧倒的不愉快な感情を表明していた。
「本当に…なんか…色々混ざっちゃって…すいません」
色々混ざっちゃった主な原因として、卓上のモニターに映し出された動画がある。数少ないヨモツザカの癒し、犬動画だ。
2046何をする為に有るのか分からない、大小様々な機器に埋め尽くされたVRCの所長室、その一角でパソコンモニターを眺めていたヨモツザカに、サテツは声をかけた。
声のかけ方を盛大に間違えた。
「…はぁあ!?」
大型タイヤのように分厚い手を差し出したサテツが、あれ?と固まる。
「あ!間違えました!すいません、違うんです…。あの…手…、手を貸して下さい…!」
「何をどう間違えば、大天才である俺様に!お手などと!」
歯茎が見えるほど口を歪めたヨモツザカは、仮面下を見せずとも、圧倒的不愉快な感情を表明していた。
「本当に…なんか…色々混ざっちゃって…すいません」
色々混ざっちゃった主な原因として、卓上のモニターに映し出された動画がある。数少ないヨモツザカの癒し、犬動画だ。
amasi_
TRAINING爪が割れたヨモツザカと、心配するサテツ君の話爪「痛っ…」
キーボードを叩いていたヨモツザカの指先に、鋭い痛みが走る。見ると、右手人差し指の爪にヒビが入り、じんわりと血が滲み始めていた。
身体の全てが虚弱によって作られている彼は、当然爪も貧弱だ。どの爪も割れ欠けし、2枚爪どころか3枚爪になっている。まるで、劣化した壁からバラバラと剥がれ落ちたペンキを思い出す様相をしていた。
勝手に割れて短くなっていくので、爪を切ったという記憶も、遠い彼方である。
爪の上に、丸く膨れていく血を吸い取ろうと、キムワイプを探す。雑多な卓上から何とか緑と白の箱を見つけ、中を探るが、空。
仕方無く患部を口に含もうとした時、頭上からティッシュを持った分厚い手が現れて、人差し指を包み込んだ。
1929キーボードを叩いていたヨモツザカの指先に、鋭い痛みが走る。見ると、右手人差し指の爪にヒビが入り、じんわりと血が滲み始めていた。
身体の全てが虚弱によって作られている彼は、当然爪も貧弱だ。どの爪も割れ欠けし、2枚爪どころか3枚爪になっている。まるで、劣化した壁からバラバラと剥がれ落ちたペンキを思い出す様相をしていた。
勝手に割れて短くなっていくので、爪を切ったという記憶も、遠い彼方である。
爪の上に、丸く膨れていく血を吸い取ろうと、キムワイプを探す。雑多な卓上から何とか緑と白の箱を見つけ、中を探るが、空。
仕方無く患部を口に含もうとした時、頭上からティッシュを持った分厚い手が現れて、人差し指を包み込んだ。