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    #腐向け

    Rot腐向
    類似タグ→ #腐 #BL

    kouyamaki

    DONEpixivに上げた「青木の選択」シリーズの続き。
    #10「悪行」

    悪戯の後、薪さんと青木がくっつくまでの話。他のシリーズとは別軸の2人です。

    季節感はフィクションです。ネモフィラと球根生産のチューリップがまだ同時に咲いているような、4月下旬~5月上旬のイメージです。

    このシリーズはあと1~2回で完結の予定です。最後まで書くのが目標です。お付き合い頂ければ幸いです。
    #10「悪行」光が残した絵のキリンのガントリークレーンは、5基になっていた。









     去年の暑い夏は光を苦しめた。暑くなる前に海で眠らせてやりたいと青木の母は言う。
     どんたくが終わってしまえば福岡は初夏だ。どんどん気温が上がる。梅雨に入れば湿気も重くうっとおしい。
     49日までまだあったが、青木も舞も散骨に賛成した。49日といっても、生前の光の希望で宗教的な葬儀は一切執り行っていない。青木家3人と薪で小さな骨を拾った。
     船を出してくれる葬儀社や、付き合いのある生花問屋の伝手で、青木の母は大量のチューリップの花びらを用意することにした。球根生産のための、花摘みの最後の季節だったのだ。
     かつて散華と名うって、100万枚のチューリップの花びらをヘリから地上に撒いてみせた前衛いけばな作家がいた。
    5327

    mctk2kamo10

    DOODLE完結編も出た今となってはもはや読めもしないエンカイ
    Want My xxx Back!注意書き
    ・エンカイが死ぬ話です
    ・後味はよくない
    ・書き手はレッカもとい牙崎漣こじらせ芸人
    ・サイバネ2が来る前にお話を考え、イベ予告を見て慌てて書き上げたもの

    --- * ---

     アンドロイドとの戦争を終えた人類は、少しばかりアナログで、しかし安全な生活を強いられていた。
     反乱の指導をしていた自律型アンドロイド、ロイの演算ログが解析され、今回のことはすべて「プログラム上のバグ」と片付けられている。出荷時点でセキュリティホールはなかったし、アップデートも頻繁にあった。しかしそれを上回るスピードで、ウィルスは進化し、バグは生み出される。ほんの小さなほころびは別のほころびを誘発し、思考回路は暗澹へと落ちていく。ロボット工学三原則の第一条「ロボットは人間に危害を加えてはならない」というデータ上に生まれたバグは、修復も出来ないままロイの体を巣食い、そして攻撃用コマンドのインストールが開始された。人類へ敵意を向けたアンドロイドは、しかしたったひとりでの攻撃が不可能と理解し、全世界共通サーバーにハッキングを仕掛け、通信機能をもったアンドロイドのすべてをジャック。同じバグを産むようにウィルスを撒き、反乱の仲間に引きずり込む。――これが、事の発端だ。顛末の方は、エンドーたち捜査班の活躍と、解析班による調査でどうにか蹴りがついた。首謀格であったロイは破壊され、その他のアンドロイドについてもシャットダウンが施された。解析も済み、ロイ暴走の原因が公表された結果、バグの修正とセキュリティ強化が済むまですべての自律思考システムが停止している。もちろん、その向こうに存在するイーサンについての捜査も始まっているが、その足取りは未だ掴めていない。
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