花月ゆき
MAIKING互いの心の声が聞こえるようになってしまった赤安の話。心の声で会話できる二人がいます。
※なんでも許せる方向け
選ばれた二人<1>
互いの心の声が聞こえるようになって、一週間が経つ。
赤井とふたりで実験を繰り返し、わかってきたこと。それは、相手に伝えたいと思ったときにだけ、自分の心の声が相手に届くということだ。
赤井はただおもしろそうに笑っていたが、降谷はまったくもって笑えなかった。降谷には、赤井に絶対知られてはならない感情があったからだ。
赤井に伝えたいと思ってしまったが最後、自分の秘かな想いは赤井に届いてしまう。降谷は慎重に自分の心を操らなければならなくなっていた。
しかし、不可思議なこの現象は、降谷にとって悪いことばかりではなかった。たとえば、自分たち以外の人間に話を聞かれたくない場合、意外にも重宝できたりする。
12910互いの心の声が聞こえるようになって、一週間が経つ。
赤井とふたりで実験を繰り返し、わかってきたこと。それは、相手に伝えたいと思ったときにだけ、自分の心の声が相手に届くということだ。
赤井はただおもしろそうに笑っていたが、降谷はまったくもって笑えなかった。降谷には、赤井に絶対知られてはならない感情があったからだ。
赤井に伝えたいと思ってしまったが最後、自分の秘かな想いは赤井に届いてしまう。降谷は慎重に自分の心を操らなければならなくなっていた。
しかし、不可思議なこの現象は、降谷にとって悪いことばかりではなかった。たとえば、自分たち以外の人間に話を聞かれたくない場合、意外にも重宝できたりする。
花月ゆき
MAIKING沖矢昴の姿で記憶喪失になってしまった赤井さんと一緒に住む安室さんの話※謎時間軸、なんでも許せる方向け
※二人の話し方が敬語だったり砕けていたりするのは仕様です
あなたがあなたであるために<1> -降谷Side-
喫茶ポアロにコナンが飛び込んできたのは、ランチタイムのピークが過ぎた頃。小学生の子どもたちがすでに下校している時間だった。
「安室さん、大変なことが起きたんだ。すぐに僕と一緒に米花中央病院に来てくれない?」
息を切らしているコナンを見て、何かただならぬ事態が起きたのだとわかる。すぐに早退を申し出て、エプロンを脱ぎ捨て外へと飛び出した。
「いったい何が起きたんだい?」
愛車のRX-7に乗り込みながら、コナンに問う。助手席に座ったコナンがシートベルトを締めるのを見て、アクセルを踏み込んだ。
「実は、昴さんに変装していた赤井さんが事故に遭って……」
不意打ちで頭を撃ち抜かれたような衝撃。ハンドルを握りしめる手が震えぬよう、両手に力をこめる。
14278喫茶ポアロにコナンが飛び込んできたのは、ランチタイムのピークが過ぎた頃。小学生の子どもたちがすでに下校している時間だった。
「安室さん、大変なことが起きたんだ。すぐに僕と一緒に米花中央病院に来てくれない?」
息を切らしているコナンを見て、何かただならぬ事態が起きたのだとわかる。すぐに早退を申し出て、エプロンを脱ぎ捨て外へと飛び出した。
「いったい何が起きたんだい?」
愛車のRX-7に乗り込みながら、コナンに問う。助手席に座ったコナンがシートベルトを締めるのを見て、アクセルを踏み込んだ。
「実は、昴さんに変装していた赤井さんが事故に遭って……」
不意打ちで頭を撃ち抜かれたような衝撃。ハンドルを握りしめる手が震えぬよう、両手に力をこめる。
花月ゆき
DONEハム安とエフBIの合同作戦会議。あかいさんの前で「俺」って言っちゃうふるやさんが好き…
あなたは特別なので 公安とFBIの合同作戦会議。会議室の前方には、パソコンの画面を映し出す大きなモニター。そこには、明日、組織の人間が違法取引を行うとされている埠頭の地図が映し出されている。
皆の視線は地図へ集まっているが、赤井だけはずっと降谷から視線を逸らせずにいた。
自分の視線に気づいているのだろう。降谷は逃れるように席を離れ、モニターの隣に並ぶように立つ。
「僕の掴んだ情報では、取引時刻は午後十時頃。この構造の建物は、夜は特に物音が響きやすい……人員の配置は、取引場所からある程度距離を置いた方が良いでしょう」
マイクを通していないのに、降谷の声は明瞭でよく響く。迷いひとつ感じられない声だ。彼の頭の中では、明日の作戦のプランもすでに出来上がっているのだろう。
1515皆の視線は地図へ集まっているが、赤井だけはずっと降谷から視線を逸らせずにいた。
自分の視線に気づいているのだろう。降谷は逃れるように席を離れ、モニターの隣に並ぶように立つ。
「僕の掴んだ情報では、取引時刻は午後十時頃。この構造の建物は、夜は特に物音が響きやすい……人員の配置は、取引場所からある程度距離を置いた方が良いでしょう」
マイクを通していないのに、降谷の声は明瞭でよく響く。迷いひとつ感じられない声だ。彼の頭の中では、明日の作戦のプランもすでに出来上がっているのだろう。
花月ゆき
DONE恋人同士になったばかりの二人※なんでも許せる方向け
シナリオ通りにはいかない<1> -降谷Side-
誰にも言えない、片想いをしている。
きっと、人生で最後の恋。そして、きっと、叶わない――そう思っていた。しかし、天は何を思ったのか自分の恋を叶えてくれた。
永遠に続くことはない、ほんのひとときの時間だろうけれど、自分が描いたシナリオは、恋を叶える男の物語へと変わっていった。
「あなたのことがずっと好きでした。その……恋愛的な意味で」
組織壊滅作戦の最中。生と死が隣り合わせている境地で、降谷は赤井に胸の内を打ち明けた。
密やかな心残りを吐露したことで、気持ちがそっと凪いでゆく。
死ぬつもりはさらさらないが、たとえこの作戦で命を落とすことになっても、後悔することはないだろう。墓場まで持っていくつもりだった想いだ。墓場にいく前に伝えたところで大差はない。
25581誰にも言えない、片想いをしている。
きっと、人生で最後の恋。そして、きっと、叶わない――そう思っていた。しかし、天は何を思ったのか自分の恋を叶えてくれた。
永遠に続くことはない、ほんのひとときの時間だろうけれど、自分が描いたシナリオは、恋を叶える男の物語へと変わっていった。
「あなたのことがずっと好きでした。その……恋愛的な意味で」
組織壊滅作戦の最中。生と死が隣り合わせている境地で、降谷は赤井に胸の内を打ち明けた。
密やかな心残りを吐露したことで、気持ちがそっと凪いでゆく。
死ぬつもりはさらさらないが、たとえこの作戦で命を落とすことになっても、後悔することはないだろう。墓場まで持っていくつもりだった想いだ。墓場にいく前に伝えたところで大差はない。
花月ゆき
MAIKING糸電話をする赤安が書きたい糸電話 赤井が降谷の愛らしい一面を見たのは、大雪が降った日の翌日のことだ。
朝の十時から予定されていた会議があったが、定刻通りの開始は困難となった。交通機関が大きく乱れたことにより、会議の参加者の多くがまだ到着できていないためだ。
日本警察とFBIの合同捜査会議。参加者は選りすぐりのメンバーとはいえ、少なくとも百人はいる。朝の十時前に着席できていたのは、そのほとんどが昨日から警察庁に泊まり込んでいる者たちだけで、予定されていた参加者の三割程度しか揃っていなかった。
開始時刻変更の放送が流れるのと同時に、会議室に揃っていたメンバーが席を立つ。変更後の時間は未定、追って通知する、と続けてアナウンスがあり、会議室の出口には順番待ちができはじめていた。
1066朝の十時から予定されていた会議があったが、定刻通りの開始は困難となった。交通機関が大きく乱れたことにより、会議の参加者の多くがまだ到着できていないためだ。
日本警察とFBIの合同捜査会議。参加者は選りすぐりのメンバーとはいえ、少なくとも百人はいる。朝の十時前に着席できていたのは、そのほとんどが昨日から警察庁に泊まり込んでいる者たちだけで、予定されていた参加者の三割程度しか揃っていなかった。
開始時刻変更の放送が流れるのと同時に、会議室に揃っていたメンバーが席を立つ。変更後の時間は未定、追って通知する、と続けてアナウンスがあり、会議室の出口には順番待ちができはじめていた。
xxhana_10
MENU耐久種付け交尾本です。絶倫赤井の性欲にとことん付き合わされるも、最後には快楽堕ちしてしまう零くんのお話です。
※連続&強制絶頂
※種付け
※ローションガーゼ
の描写が有ります。
苦手な方はご注意ください。 3090
にゃろまぐ
PROGRESSきつねのふるやさん。おきつね本2にいれようかな…の下書き。赤安これまでのお話は↓
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030930288 4766
にゃろまぐ
PROGRESSライの長い髪をくいって引くバボを見たい…ライバボ本、あと少しだ!!ひぃひぃ……▼無事に本になりました
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040030969911
バボがライの膝枕で寝てる(赤安) 道中の一件以来、いつもより口数が少なくどこか疲れている様子のバーボンだったが、これでもかとのもてなしはどうやらお気に召したらしい。ソファに深く沈み込んで、自分が口をつけたのを確認してから給仕されたティーカップを手に取った。一口二口と口をつけて、ベルガモットの香りに心ほぐされたのか、ほうと溜息。そのまま彼は、珍しく何をするでもなく、車窓の景色を眺めていた。
──タタン、タタン。
列車ならではの規則的な振動、軽やかな線路の音は耳心地よいものだ。寒いところから一転ぬくいところへ来たせいで、眠気に誘われたか。瞼がだんだん降りてきて、そのままこくりこくりと船を漕ぎ始める。ついには身体がぐらりと傾いて、思わず咄嗟に、手を伸ばして身体を支えてやったのだが。
2219──タタン、タタン。
列車ならではの規則的な振動、軽やかな線路の音は耳心地よいものだ。寒いところから一転ぬくいところへ来たせいで、眠気に誘われたか。瞼がだんだん降りてきて、そのままこくりこくりと船を漕ぎ始める。ついには身体がぐらりと傾いて、思わず咄嗟に、手を伸ばして身体を支えてやったのだが。
すいまー
DONE2022.2.22猫大遅刻ですが🐈⬛にゃんの日赤安
元ネタはN●Kの🐈⬛🐈⬛55のお歌
唐突な舞台俳優×お天気お兄さんパロです
この後は舞台から客席のあむぴに気づいたアカイが猛アプローチをしたり
ライが野良猫時代に生き別れたバーボン♂(3歳)をあむぴが拾ったりしてハッピーエンド💒ですね
にゃろまぐ
PASTスモバお題「僕の番犬」でした!読んでくださった方ありがとうございます。べったーが調子悪いので、移植しておきます。ライ🐕のお耳とお尻尾がうつっちゃう💦 ──だめですよ、マダム。この男は僕の番犬ですので。
そう言って、パーティー会場中の女性の視線をほしいままにしていた寡黙な色男のネクタイをぞんざいに引き、話を遮ったのは、これまた美しい青年でした。
ネクタイを引かれた男は長い黒髪と涼やかな目元、グリーンアイズが印象的。背が高く、黒のタキシードの上からでも分かる逞しい身体つき、ひりつくような冷めた眼差しが、内にどんな荒々しい雄を秘めているのかとめくるめく想像を起こさせる。
対して、ネクタイを引いた男は、みずみずしいキャラメル色の肌、光を纏う美しい髪、大きな瞳と甘い垂れ目、つんとした果実を思わせる唇は少女のような愛くるしさ。なのに、青年ならではの凛々しさがぴりりとスパイスとなり、たった一瞬で無慈悲なほどに心を攫う。白い手袋に包まれた手で男の礼節の象徴を無造作に掴む手つきたるや、まるで言葉通り飼い犬のリードを引くようですが、その若さと美貌の前ではどんな辛辣な台詞も愛らしい戯言に、不遜な態度も魅惑的な奔放さに変えてしまう。ゆえに、彼のたった一言の台詞、そして若き主人の執着を当然のように受け入れて見せた色男の沈黙によって、彼らに注がれる視線は異様な熱を帯びました。
5436そう言って、パーティー会場中の女性の視線をほしいままにしていた寡黙な色男のネクタイをぞんざいに引き、話を遮ったのは、これまた美しい青年でした。
ネクタイを引かれた男は長い黒髪と涼やかな目元、グリーンアイズが印象的。背が高く、黒のタキシードの上からでも分かる逞しい身体つき、ひりつくような冷めた眼差しが、内にどんな荒々しい雄を秘めているのかとめくるめく想像を起こさせる。
対して、ネクタイを引いた男は、みずみずしいキャラメル色の肌、光を纏う美しい髪、大きな瞳と甘い垂れ目、つんとした果実を思わせる唇は少女のような愛くるしさ。なのに、青年ならではの凛々しさがぴりりとスパイスとなり、たった一瞬で無慈悲なほどに心を攫う。白い手袋に包まれた手で男の礼節の象徴を無造作に掴む手つきたるや、まるで言葉通り飼い犬のリードを引くようですが、その若さと美貌の前ではどんな辛辣な台詞も愛らしい戯言に、不遜な態度も魅惑的な奔放さに変えてしまう。ゆえに、彼のたった一言の台詞、そして若き主人の執着を当然のように受け入れて見せた色男の沈黙によって、彼らに注がれる視線は異様な熱を帯びました。