ka_run0109
DONE初ポイピクでよくわかってない縦式で書いたものを載せる二重に初の試みをする。まどマギ最終話でまどかが古今東西の魔法少女たちのソウルジェムを浄化してくのを見て、あちこちの絶望に染まった膝丸を兄者ならいい子いい子して救ってあげそう。そんなアルティメット兄者を妄想して書いた作品。まどかに浄化された魔法少女たちが最後ほっとした顔で眠りにつくように、お膝も兄者のいい子でほっとしてほしい。 6
バイラ
DONEどっちがどの仕事でも、膝丸がいるから髭切は本丸が好き。兄者はこういうときだけめっちゃ速くなるんです笑そしてすっっごくわかりにくいけど、膝丸って言ってる兄者(笑
弟は僕の大地(初夏の小噺)僕達の顕現はその全てが審神者の霊力だけど、
僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
1123僕達の始まりは土のその奥深くから。
溶けて固まって解けて固まって
そうして結びつきは強くなる。
「兄者、そろそろ行かぬと集合に遅れるぞ」
「んん、ありがとう。もうそんな時間かあ」
今日の午前は僕は遠征この子は内番、
最近やけに弟と仕事を分けられる。
どういう方針なのか主の考えはとんと分からないけど、
ちょっとつまらないな、と思ったのはほんの僅かの間だった。
「お前は農具当番だね」
「…その言い方はよしてくれ兄者…」
「あはは、ごめんごめん。今日も暑いから気を付けるんだよ」
真面目な弟をちょっと茶化して、逆らう産毛を撫でつけて。
着せかけてくれた上着の紐を結ぶ様子をじっと見る
「うっかり怪我などせぬようにな」
藤村ろく
DOODLEこれは部隊の泊まり込み任務中で朝の身支度をしている三振・毎朝髭切の朝支度を手伝っているが、今回の任務にはいないのでちょっと手持無沙汰な膝丸
・今回は一人で着てみるかと着はじめたはいいが、結局無理で膝丸に手助けしてもらう直前の和泉守兼定
・朝餉が気になっている肥前忠広
バイラ
DONEこの日々があまりにも眩しくて、偶然存在できた自分たちの未来がしっかりとしたものだと勘違いしそうになる膝丸の、戒めと願い。想う弟の小噺貴方と手を取り歩いた道
同じ景色を見て声弾ませた空
屋敷の奥から連れ出され
社殿と伽藍に分け置かれ
人ならざる力の人の子の呼ぶ声に
新たな意識、刀剣男士
人の子として日々を過ごし
人の道具として技量を磨き
貴方と手を取り歩く道
同じ景色を見て声弾ませる空
あの頃は、本当に手を取れはしなかった
太刀を二差、共に佩くことはない
共に同じ戦場を、共に並んで駆けることはなく
付喪神の朧気な姿は戦世の終わりと共に消える
今、人の子の確かな姿は脈を打ち温もりを伝え
鋼は傷つかずとも些細なことで血は流れる
貴方と手を取り歩く、畑道、街の往来、偵察の獣道
同じ景色を見て声弾ませる、実り、喧騒、有利の確信
そして、帰る本丸
貴方となら、なにを、なにをどうしていても
507同じ景色を見て声弾ませた空
屋敷の奥から連れ出され
社殿と伽藍に分け置かれ
人ならざる力の人の子の呼ぶ声に
新たな意識、刀剣男士
人の子として日々を過ごし
人の道具として技量を磨き
貴方と手を取り歩く道
同じ景色を見て声弾ませる空
あの頃は、本当に手を取れはしなかった
太刀を二差、共に佩くことはない
共に同じ戦場を、共に並んで駆けることはなく
付喪神の朧気な姿は戦世の終わりと共に消える
今、人の子の確かな姿は脈を打ち温もりを伝え
鋼は傷つかずとも些細なことで血は流れる
貴方と手を取り歩く、畑道、街の往来、偵察の獣道
同じ景色を見て声弾ませる、実り、喧騒、有利の確信
そして、帰る本丸
貴方となら、なにを、なにをどうしていても
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す結びの、応えです。『兄者』と『髭切』、最初と今、一振り目と穴埋め。
置いていかれた膝丸の心を聞いて、今ここにある髭切の太刀は。
兄者の手紙。結びの応え「
『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
538『代わりじゃないよ』
ごめんね膝丸、僕、だよ。
本当だよ。本当にごめん。
僕は、僕はね、自分を見失ってたんだ。
お前は戦う僕に憧れてくれて、そして本来の僕に気付いてくれて、好きだと言ってくれたのに。
僕はそれを、その僕を、認められなかったんだ。
ごめんね膝丸、本当にごめん。
お前に酷いことをして。
僕は、僕を守るために、なにをどうやっても埋められない、償えない、酷いことをしてしまった。
とんでもなく弱い刀だったんだ、僕は。
武士の世を統べる鎌倉将軍の宝刀髭切の太刀
そんな肩書きに思い上がっていただけだったんだ、僕は。
…まるで人の子みたいだね。
見栄を張って、人並みを認められなくて、大雑把を装っているのを見抜かれて焦って、
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きの続きの続きの結びです。泣いてはないぞと言わなければならないのが膝丸。どれほど思いはぐちゃぐちゃでも、ただ、気高かったあの兄者のようにと。
兄者の手紙。続きの続きの続きの結び「
兄者、
俺は、力不足だったのだ。
あなたを追うばかりで、助けになれなかった。
…あの頃、あの頃の我らは同じ道を歩き、共に源氏を護ると誓って、…裂かれる運命など思いもよらず。
引き裂かれた、長い、永いながいながい時間がなければ、
…いや、みっともない繰り言だ…すまない。
このようなことを言っていては、いつまで経っても力不足の弟だ。
今、いま俺には、兄者、あなたが居てくださる。
主からお預かりした新しいあなた、俺もまだ新参者だが、あなたを少しでも導き、支え、共に歩みたい。
…代わりではないぞ。
……代わり、など、、っ
『 』
!!
」
287兄者、
俺は、力不足だったのだ。
あなたを追うばかりで、助けになれなかった。
…あの頃、あの頃の我らは同じ道を歩き、共に源氏を護ると誓って、…裂かれる運命など思いもよらず。
引き裂かれた、長い、永いながいながい時間がなければ、
…いや、みっともない繰り言だ…すまない。
このようなことを言っていては、いつまで経っても力不足の弟だ。
今、いま俺には、兄者、あなたが居てくださる。
主からお預かりした新しいあなた、俺もまだ新参者だが、あなたを少しでも導き、支え、共に歩みたい。
…代わりではないぞ。
……代わり、など、、っ
『 』
!!
」
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続き続きの続きです。二振り目の兄者に一振り目の髭切を語る膝丸。『兄者』と『髭切』。最初と今。どちらの刀が共に在る物なのか、尽きない迷い。
兄者の手紙。続きの続きの続き「
俺を迎えてくださった髭切様は、とても自分に厳しい方だった。
常に気高く美しく、強い惣領刀として見られることを是として振る舞われていた。
畏れをまとい、他の本丸の髭切様より気迫に満ちたお姿。
俺はそんな髭切様が好きで好きで、自分もその高みを目指そう、気高く美しく強く、源氏の矜持をしっかりと持ち、刀剣の神たろうとするあの兄者に、追いつき、並びたち、支え、共に歩める存在になろう、と、強く思っていた。
そして、時折ふと見せる、ただ一振りの刀剣男士、のお顔が、何よりも好きだった。
あるとき、俺がそのことを話したら、
そうかい?ありがとう、嬉しいよ。と仰って。
そして、
居なくなってしまわれた。
兄者、兄者はお分かりになるか?
545俺を迎えてくださった髭切様は、とても自分に厳しい方だった。
常に気高く美しく、強い惣領刀として見られることを是として振る舞われていた。
畏れをまとい、他の本丸の髭切様より気迫に満ちたお姿。
俺はそんな髭切様が好きで好きで、自分もその高みを目指そう、気高く美しく強く、源氏の矜持をしっかりと持ち、刀剣の神たろうとするあの兄者に、追いつき、並びたち、支え、共に歩める存在になろう、と、強く思っていた。
そして、時折ふと見せる、ただ一振りの刀剣男士、のお顔が、何よりも好きだった。
あるとき、俺がそのことを話したら、
そうかい?ありがとう、嬉しいよ。と仰って。
そして、
居なくなってしまわれた。
兄者、兄者はお分かりになるか?
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きの続きです。二振り目の兄者に前の兄者のことを吐露する膝丸の、悲しい気づき。
兄者の手紙。続きの続き「
…だが、解せぬ。それでは解せぬのだ。
俺が正しくない弟ならば、兄者はまずはこの本丸の在庫の俺をお調べになればよかったのだ。
なのにあの方はそれをせず出て行ってしまわれた。
『もっと“こういう”弟だと思っていたのに』とも言わず。
顕現されるのは、最初の一振。
それが、真の対であると、俺は疑いもしなかった。
兄者も、そうだっただろうと思う。でなければ、このような手紙を書くほど、俺を想ってはくださらなかっただろう。
決まった物が揃うという一説と、徐々に増えていく同一在庫を心に留めるまでは。
…あぁ、ああ! 髭切様!もしや、俺も
…俺も、何振り目かの膝丸なのだろうか?
そうか、そうなのかも知れんな。
二振一具の数が合わぬのは、俺の方なのかも知れぬ。
491…だが、解せぬ。それでは解せぬのだ。
俺が正しくない弟ならば、兄者はまずはこの本丸の在庫の俺をお調べになればよかったのだ。
なのにあの方はそれをせず出て行ってしまわれた。
『もっと“こういう”弟だと思っていたのに』とも言わず。
顕現されるのは、最初の一振。
それが、真の対であると、俺は疑いもしなかった。
兄者も、そうだっただろうと思う。でなければ、このような手紙を書くほど、俺を想ってはくださらなかっただろう。
決まった物が揃うという一説と、徐々に増えていく同一在庫を心に留めるまでは。
…あぁ、ああ! 髭切様!もしや、俺も
…俺も、何振り目かの膝丸なのだろうか?
そうか、そうなのかも知れんな。
二振一具の数が合わぬのは、俺の方なのかも知れぬ。
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話す、続きです。穴埋めで顕現された二振り目の髭切に話す膝丸。
兄者の手紙。続き「
…髭切様は、俺たちは、数多の本丸の数だけ顕現させていただいて、そしてそこには刀のままの自分も少なからず保管されているだろう?
それをあなたはどう思われる?
俺には、旅に出られた兄者がいる。
この本丸で顕現された膝丸は俺一振り、
この本丸で顕現された髭切は、俺の兄者とあなたの二振り。
…二振一具の数が合わぬ。
あなたはどう思われる?
空席になれば補充して、それでソレと成るのか
それとも…もしや俺は正しく選ばれなかった在庫で、俺の兄者はそのことに気付かれたのか。
…正しくない弟が、まるで自分の正しい弟かのように兄者兄者と慕う姿が、あの方のお心を痛めつけてしまったのだろうか。
ああ、あなたはまだお聞きになったことはないか。
392…髭切様は、俺たちは、数多の本丸の数だけ顕現させていただいて、そしてそこには刀のままの自分も少なからず保管されているだろう?
それをあなたはどう思われる?
俺には、旅に出られた兄者がいる。
この本丸で顕現された膝丸は俺一振り、
この本丸で顕現された髭切は、俺の兄者とあなたの二振り。
…二振一具の数が合わぬ。
あなたはどう思われる?
空席になれば補充して、それでソレと成るのか
それとも…もしや俺は正しく選ばれなかった在庫で、俺の兄者はそのことに気付かれたのか。
…正しくない弟が、まるで自分の正しい弟かのように兄者兄者と慕う姿が、あの方のお心を痛めつけてしまったのだろうか。
ああ、あなたはまだお聞きになったことはないか。
バルサミコ
DONE私が好きなもの詰めた弟も合いじゃと対で描きました弟君のピアスは蛇だったんです・・色塗ったらつぶれちゃいましたけど
大覚寺image嵯峨菊。
最初二枚目のサイズで描いてたんですけど 兄者と並べたら大きさ違うから調整しなおしました 大きさで雰囲気代わりますね 4
バイラ
DONE最初の兄者が脱走してしまった膝丸が話します。兄者の手紙「
これはな、俺の兄者が俺にくださった手紙なのだ。
収蔵品として兄者と居所を分けられて長い日々を過ごしたが、その間に思われていたこと、先に顕現なさった兄者が、俺の顕現の儀式を待つ間に思われていたことをしたためて、贈ってくださったのだ。
嬉しいことしか書かれておらぬ。
俺を喜ばせてくださることしか書かれておらぬのだ。
俺と再び逢うことが叶って、天にも昇る心地だと。
このような手紙、これこそが重宝だろう?
俺は、数多の俺の中で一番幸せな膝丸だと、数多の俺に向かって叫びたい気持ちになった。
…それなのに。
今、兄者はここにはおられぬ。
少し旅に出るからと。
また、俺は兄者と分かたれてしまった。
まさか、今度は兄者自身の手で。
438これはな、俺の兄者が俺にくださった手紙なのだ。
収蔵品として兄者と居所を分けられて長い日々を過ごしたが、その間に思われていたこと、先に顕現なさった兄者が、俺の顕現の儀式を待つ間に思われていたことをしたためて、贈ってくださったのだ。
嬉しいことしか書かれておらぬ。
俺を喜ばせてくださることしか書かれておらぬのだ。
俺と再び逢うことが叶って、天にも昇る心地だと。
このような手紙、これこそが重宝だろう?
俺は、数多の俺の中で一番幸せな膝丸だと、数多の俺に向かって叫びたい気持ちになった。
…それなのに。
今、兄者はここにはおられぬ。
少し旅に出るからと。
また、俺は兄者と分かたれてしまった。
まさか、今度は兄者自身の手で。
バイラ
DONE文字のらくがき冬ver.もう夏目前だけど完成しました!
冬の小噺吐く息も凍りそうな冬の朝
食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」
513食堂から部屋までの廊下をふみしめるたびに
足の先から鋼に戻る
「冬というのは冷たいねぇ」
「寒い、というのだぞ兄者」
「足も手の先も冷えてしまうね、ほら」
きちんと着ればいいのに肩に掛けただけの上着をかきあわせて
空いた片手を手袋からぬいて
ひやりと俺の頬に押しつける
「ひゃぁ!」
「ありゃ?」
ひやりとひやり。
「お前、ほっぺたまで冷たいじゃないか」
冷たいのと冷たいののはずなのに咄嗟の声がでたのは
兄の素手に触れられたから
「早く戻ろうね」
そうして長い廊下を足早に
半ば滑るように部屋をめざす
兄者の素手に手を引かれ
ああ俺も手袋を外しておけば…などと不埒なことを考える
「う〜〜っ寒い!布団、まだ上げなきゃよかったねぇ」