あめお
PROGRESS診断メーカー「お題ひねりだしてみた」https://shindanmaker.com/392860より「あの甘いセリフを君の口から、」
締めのイチャイチャが書けなくて詰んでいます
甘い台詞をきみの口から「あ」
それきりしばらく固まった。
うぅ、と小さく呻く加州を、鶴丸は「続きは?」と急かす。
「うー、じゃなくて、何て言うんだ?」
後ずさる加州を追い立てるようにずいと身を乗り出し、鶴丸は加州の顎に指をかけた。
「啖呵をきったのはきみじゃないか。焦らす作戦かい?」
「べつにそういうわけじゃ……」
「じゃあ早く、ほら」
顔を背けて逃げようとしても、そう簡単にはいかない。不服そうな加州に向けられた清らかな天使のような笑みは、当の加州には意地の悪い悪魔にしか見えなかった。
こんな事態に陥った原因が加州にあるというのは、概ね本当だ。
夕餉の後、居間のテレビで審神者と数振りの刀たちが映画を観賞していた。古い洋画、しかも恋愛映画。鶴丸もなんとなくその場にいたが、一緒に観ていた刀に言われたのだ。
2842それきりしばらく固まった。
うぅ、と小さく呻く加州を、鶴丸は「続きは?」と急かす。
「うー、じゃなくて、何て言うんだ?」
後ずさる加州を追い立てるようにずいと身を乗り出し、鶴丸は加州の顎に指をかけた。
「啖呵をきったのはきみじゃないか。焦らす作戦かい?」
「べつにそういうわけじゃ……」
「じゃあ早く、ほら」
顔を背けて逃げようとしても、そう簡単にはいかない。不服そうな加州に向けられた清らかな天使のような笑みは、当の加州には意地の悪い悪魔にしか見えなかった。
こんな事態に陥った原因が加州にあるというのは、概ね本当だ。
夕餉の後、居間のテレビで審神者と数振りの刀たちが映画を観賞していた。古い洋画、しかも恋愛映画。鶴丸もなんとなくその場にいたが、一緒に観ていた刀に言われたのだ。
きっか(イルタ)
DOODLE燭歌。(※審神者(男)が出てきますが喋りません)140文字SSを書いた後、それを元にマンガを描きました。
(パッと思いつたまま描いてるので140文字SSとは視点&設定が若干異なってます)
※ 漫画(歌仙視点?)→元にした140文字SS(燭台切視点)→補足→ 、となってます。 8
野イタチ
DONE #ひらいて赤ブー刀◯乱◯・小竜受けオンリー
『旅する竜の拠り所』
次回の開催をお願いします。
投稿とRT集計らしいので、RTだけでもお願いします!
包こりゅ/おおこりゅのキス22箇所、十三の手首(欲望)です。若干流血注意です
戦場っていろいろむきだしになっちゃうよねって話
十三、手首(欲望) 戦場の風はいつも熱く頬をなぶる。小竜は全身でその風を受ける。風はいつも同じ匂いがした。
今回の出陣は快勝とまではいかなくとも、苦戦はしなかった。部隊の士気も高かった。しかし早い段階で馬の脚をつぶされてしまった。機動が落ちた分、いくらか向こうの手数が多くなってしまった。深い傷は避けられたが、全員があちこちに手傷を負う羽目になってしまった。
「怪我はないか?」
「キミこそ」
「かすり傷だな」
そう言いあう二人の顔には、言うとおりかすり傷が何か所かついていた。
「他のみんなも同じ感じだねえ」
小竜が他の刀を見回す。
「損害としては軽微といったところだろう」
「手入れ部屋には微妙なあたりだね」
頬の傷からあふれた血をすくって舐めながら小竜が言った。鉄と人間でしか持ちえない脂の味がする。
1182今回の出陣は快勝とまではいかなくとも、苦戦はしなかった。部隊の士気も高かった。しかし早い段階で馬の脚をつぶされてしまった。機動が落ちた分、いくらか向こうの手数が多くなってしまった。深い傷は避けられたが、全員があちこちに手傷を負う羽目になってしまった。
「怪我はないか?」
「キミこそ」
「かすり傷だな」
そう言いあう二人の顔には、言うとおりかすり傷が何か所かついていた。
「他のみんなも同じ感じだねえ」
小竜が他の刀を見回す。
「損害としては軽微といったところだろう」
「手入れ部屋には微妙なあたりだね」
頬の傷からあふれた血をすくって舐めながら小竜が言った。鉄と人間でしか持ちえない脂の味がする。
みりん
DOODLE般はちょ(般八)/キスの日第2部隊で中傷帰還して大般若さんの部屋やってきて何も言わない八丁くんと、間もなく出陣予定の第4部隊で戦支度していたら突然ボロボロの恋刀が現れてでも何も言わず甘やかす大般若さん、とすべてを察して気を回すできる初期刀清光。障子なし差分も供養。 2
野イタチ
DONE包こりゅ/おおこりゅキス22箇所12個目、首筋(執着)です
どっちもどっちな二人。ある意味、竜くんサンド
十二、首筋(執着) それは触ってはいけないものだった。彼を彼たらしめている部分であり。長い金髪から覗くそれは、ときに美しくときに愛らしい。でもそれは小竜の完全な所有物で。触れることはおろか見ることすら彼の許可がいる。もっとも出し惜しみをしているわけじゃないから、言えば気さくに見せてくれる。それでも、小竜の竜は彼の髪よりも触れるのが難しい。
その日は季節外れの暑さで、二人は浴衣姿で縁側で夕涼みをしていた。空のてっぺんが黒くなるころ、ようやく風がひやりと通り抜けるようになっていく。
「暑かったねえ」
小竜は団扇でゆっくりと自分を扇ぐ。
「まったくだ。倒れるかと思った」
大包平は小竜の方へ身体を倒して、小竜の膝に頭を預けた。今日の大包平は畑当番に始まり、馬小屋の修繕の手伝いやら、外での力仕事ばかりをしていた。
876その日は季節外れの暑さで、二人は浴衣姿で縁側で夕涼みをしていた。空のてっぺんが黒くなるころ、ようやく風がひやりと通り抜けるようになっていく。
「暑かったねえ」
小竜は団扇でゆっくりと自分を扇ぐ。
「まったくだ。倒れるかと思った」
大包平は小竜の方へ身体を倒して、小竜の膝に頭を預けた。今日の大包平は畑当番に始まり、馬小屋の修繕の手伝いやら、外での力仕事ばかりをしていた。
mizuto_midori
DONE腐向けです。典包っぽい絵と包典っぽい絵を描きました。(包典包前提)前にアップしたミニキャラ版(https://poipiku.com/2981975/8545423.html)を、いつも描いている頭身で描こう!と思って描いたのですが…ミニキャラと同じポーズで描くのが難しかったので、少しポーズが違っています。 2
あめお
DONE燃料補給なつるきよ(くっついている)疲れた時はお互いさま「つるまるさん」
不意に名を呼ばれ、俺は顔を上げて振り向いた。
細く開いた戸がそろそろと滑り、ひょこっと半身が覗く。やっぱり加州だ。
穏やかな昼下がり。俺は書庫に篭って過去の出陣の記録を閲覧していたが、加州は手入れ明けにわざわざ捜しに来てくれたらしい。陽の光を背にしてこちらの様子を窺っている。
「いま忙しい?」
「出陣までまだ時間はあるが……、体の方はもういいのかい?」
「それはもう大丈夫なんだけど……」加州はチラリと廊下に目を遣ると、やけに慎重に敷居を跨いで戸を閉めた。「ちょっと、お願いが」
「お願い?」
歩幅もいつもより小さい。そんなに言いづらいことなのだろうかと考えて、もしや加州の言うところの『わがまま』の類かと思い至る。
2785不意に名を呼ばれ、俺は顔を上げて振り向いた。
細く開いた戸がそろそろと滑り、ひょこっと半身が覗く。やっぱり加州だ。
穏やかな昼下がり。俺は書庫に篭って過去の出陣の記録を閲覧していたが、加州は手入れ明けにわざわざ捜しに来てくれたらしい。陽の光を背にしてこちらの様子を窺っている。
「いま忙しい?」
「出陣までまだ時間はあるが……、体の方はもういいのかい?」
「それはもう大丈夫なんだけど……」加州はチラリと廊下に目を遣ると、やけに慎重に敷居を跨いで戸を閉めた。「ちょっと、お願いが」
「お願い?」
歩幅もいつもより小さい。そんなに言いづらいことなのだろうかと考えて、もしや加州の言うところの『わがまま』の類かと思い至る。