ろどな
DONE9/5 主カミュED後、世界が平和になった世界のふたり。
きっともとより愛してた 二人で旅をしようと、そう決めたのはどちらからだったか。カミュはマヤをクレイモランの城に預け、それから船に乗った。行き先はダーハルーネ。待ち合わせ先をそこに決めた理由すら、おぼろげだ。
船に揺れる間、ぼんやりと考えていた。それはあの旅と、彼からの熱烈なアプローチ。今思い出しても頬が赤くなるほど、彼は情熱的に愛を紡いだ。もちろん旅の仲間にもバレるほどで、最初こそからかわれたものだが、自分が煮えきらない返事ばかりをしていれば、徐々にからかう声は減り、旗色が悪くなっていった。
だからカミュは言ったのだったか。旅が終わったらおまえのことを教えてくれと。
(ああ、それで旅だ)
元々世界を救う旅が終わればそうするつもりだった。ただそれはひとりで、もしくはマヤを連れ立って、だ。決して彼と旅をするなど、考えたこともなかった。物理的にも精神的にも世界が広がった今、クレイモランからどこかへ定期船に乗り旅立つなど考えてもいなかったものだから、カミュはひとり嘲笑をこぼす。
1520船に揺れる間、ぼんやりと考えていた。それはあの旅と、彼からの熱烈なアプローチ。今思い出しても頬が赤くなるほど、彼は情熱的に愛を紡いだ。もちろん旅の仲間にもバレるほどで、最初こそからかわれたものだが、自分が煮えきらない返事ばかりをしていれば、徐々にからかう声は減り、旗色が悪くなっていった。
だからカミュは言ったのだったか。旅が終わったらおまえのことを教えてくれと。
(ああ、それで旅だ)
元々世界を救う旅が終わればそうするつもりだった。ただそれはひとりで、もしくはマヤを連れ立って、だ。決して彼と旅をするなど、考えたこともなかった。物理的にも精神的にも世界が広がった今、クレイモランからどこかへ定期船に乗り旅立つなど考えてもいなかったものだから、カミュはひとり嘲笑をこぼす。
yomino9211
DOODLE◆ワンライ0806◆出会ってまだ幾ばくも無いふたり白に煙る、朝はまだ来ず 息をひそめながら歩くふたりの髪を濡らす雨はまだ止む気配を見せなかった。イレブンの足取りは重く、カミュがその遅さに何も言わず合わせている。故郷や生家、近所付き合いといったものと無縁であるカミュはイレブンの本当の心などわかりはしないが、わからないなりに歩み寄ろうとして、何度かその力の抜けた肩に手を置いていた。
――イシの村は酷い有様であった。そのような単純な言葉で言い表してしまうのは憚られるほどに。潰滅の限りを尽くされたかつての村には瓦礫と土埃、そして火薬の匂いが積み重なって、さながら家屋の墓場の様相を呈している。
大滝の前で祖父と実母からの手紙を読んだイレブンは暫く、瞳に少しばかりの光を宿していたようにカミュには感じられたが、それも雨の中を彷徨ううちに流されてしまった。
2719――イシの村は酷い有様であった。そのような単純な言葉で言い表してしまうのは憚られるほどに。潰滅の限りを尽くされたかつての村には瓦礫と土埃、そして火薬の匂いが積み重なって、さながら家屋の墓場の様相を呈している。
大滝の前で祖父と実母からの手紙を読んだイレブンは暫く、瞳に少しばかりの光を宿していたようにカミュには感じられたが、それも雨の中を彷徨ううちに流されてしまった。
yomino9211
DOODLE◆ワンライ0730◆21歳×24歳ひととせの呪い「イレブン、二十一歳の誕生日おめでとう!」
仲間たちの朗らかな声が復興中の家屋に響いて壊れてしまうのではないかと不安になるほど、一斉に、そして盛大にあげられた。
かつてはエマと共に誕生日を祝われていた彼だが、ロウと出会って本当の誕生日を知ることとなった。だが、態々今までの誕生日は間違いだったので、と幼馴染や育ての母に伝えるのはやさしいかれにとって気が引けるものだった。そのためイシの村では十六歳までと同じように、エマとともに村人やペルラとお祝いをし、旅をともにした仲間たちとは本当の誕生日を祝う、というのがこの数年の恒例行事となっている。
そのはじめ、一年で二回も誕生日を祝われるなんてずいぶん得だな、と、カミュはイレブンが無駄な罪悪感にのまれぬよう、茶化して言った。カミュの優しさにすぐ気づいたイレブンは「これも勇者の特権かな」と、相棒のそのやさしさに報いるように笑ってみせる。
2801仲間たちの朗らかな声が復興中の家屋に響いて壊れてしまうのではないかと不安になるほど、一斉に、そして盛大にあげられた。
かつてはエマと共に誕生日を祝われていた彼だが、ロウと出会って本当の誕生日を知ることとなった。だが、態々今までの誕生日は間違いだったので、と幼馴染や育ての母に伝えるのはやさしいかれにとって気が引けるものだった。そのためイシの村では十六歳までと同じように、エマとともに村人やペルラとお祝いをし、旅をともにした仲間たちとは本当の誕生日を祝う、というのがこの数年の恒例行事となっている。
そのはじめ、一年で二回も誕生日を祝われるなんてずいぶん得だな、と、カミュはイレブンが無駄な罪悪感にのまれぬよう、茶化して言った。カミュの優しさにすぐ気づいたイレブンは「これも勇者の特権かな」と、相棒のそのやさしさに報いるように笑ってみせる。
キリbB(きりびぃ)
DONE主カミュワンドロ、お題『抱擁』で描いた2P漫画です。傷の癒し方を知らないカミュと、言葉が無くとも全て受け止めてあげるブン
“無償の愛”っていいよね(。>﹏<。)という事が言いたかっただけの漫画です。
⚠️チラっとだけどモブレ表現有ります
※ま、ゆーてウチのカミュちゃは某ジン様以外からは一切モブレされてねーんですけどね
ストーリーの都合上ね、渋々描いたよね···😑 2
キリbB(きりびぃ)
DONE“pixiv本日のお題”『海』で描いたすかむ短編漫画(全7P)※現パロ含
※えちくはないけどちゅう有←いつもしてる
暑いから涼しくなりたくて冬の海のシーンも描いたけど、2人がモコモコの恰好だもんで涼しくなんてならねーしなんなら余計暑くなったわコラ!というのが率直な感想。
前世では色々あったけど現世ではもうただひたすら幸せでいてくれ!な漫画です。
※7/22追記※リアクション感謝です😭嬉泣 7
キリbB(きりびぃ)
DONE主カミュ版月別お題『七夕』で描いた全6P単発漫画いつものノリで明るいえち系で描くつもりが、何故か描くつもりのない時渡りネタ···
余計哀しくなるしカミュを泣かせたくないからもう二度と描かないと決めたのに···やはりまだ明るいのは描けないようで(_ _;)
※世界が収束しなかったら···のifモノ
※えちくはないですがちゅうは有るのでお気を付けを 6