nxxmayoxx
DONEクリスマスの現パロ転生ヴァイネロ。現世他人の前世記憶ありの気持ちで書いたけどあんまり気にしなくてもOK。
CRYONICS この世界における聖人に因んだ日らしく、世間はお祭り騒ぎだった。光の装飾に巨大な木の飾り、赤い衣装にプレゼント、特別なディナーに甘いケーキ。ボクも兄さんもこうした催しを無邪気に喜ぶ性格ではない。けれど、恋人然としたイベントを逃すのも惜しく思えた。
結局祭りに便乗することを決めて、チキンを詰めた箱を抱えて愛しいひとのもとに向かう。丁寧なラッピングが施されたプレゼントは大きな紙袋の中だ。
大寒波が襲来中らしく、雪が舞っていた。翌朝には積もっているだろうか。雪だるまを並べるなんていうのも懐かしくて少し面白いかもしれない。
施錠された扉を断りなしに開けて、中へ入る。暖房はついておらず、ひんやりとした空気が満ちていた。
908結局祭りに便乗することを決めて、チキンを詰めた箱を抱えて愛しいひとのもとに向かう。丁寧なラッピングが施されたプレゼントは大きな紙袋の中だ。
大寒波が襲来中らしく、雪が舞っていた。翌朝には積もっているだろうか。雪だるまを並べるなんていうのも懐かしくて少し面白いかもしれない。
施錠された扉を断りなしに開けて、中へ入る。暖房はついておらず、ひんやりとした空気が満ちていた。
mur_yukihm
DONEもちふたあわせの展示です。ネロとファウストが料理やお菓子を通して、お互いのこと想ってるお話。AM10:00のモーニング キッチンの窓から差し込む陽の光がだんだんと明るくなっていく。洗い桶に張っていた水に浸す手の上を光の帯がゆらゆらと揺れる光景が少し眩しい。出入り口から響くお子ちゃまたちの明るく元気な「ごちそうさまでした」の声と、続く軽い足音に耳を傾け、そっと目を閉じる。慌ただしくも充実した中で、ほっと一息つく時間。だけど、まだ。朝食の時間は終わらない。
(おっ、今日は少し早いおこしだな)
ふっと、くちもとを緩めて、蛇口を捻る。キュと小気味良い音と、ぽたりと滴がシンクに落ちる音に、控えめなのに良く耳に馴染む声が重なって響く。
「おはよう、ネロ。朝食をお願い出来るだろうか」
「おはよ、ファウスト。いいよ、ちょっと待ってて」
6383(おっ、今日は少し早いおこしだな)
ふっと、くちもとを緩めて、蛇口を捻る。キュと小気味良い音と、ぽたりと滴がシンクに落ちる音に、控えめなのに良く耳に馴染む声が重なって響く。
「おはよう、ネロ。朝食をお願い出来るだろうか」
「おはよ、ファウスト。いいよ、ちょっと待ってて」