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    せしる

    MAIKINGちょうど去年の今頃、原稿用に書いていたらしいお話があった模様でそれを読み直していたら『あれ?ちょっと続き書いてみてもいいんじゃない?』って思えた話がコチラ。
    本当はまだもう少し続きがあるんですけどとりあえずそっと投げてみる(*^^*)
    快斗は背中に大の大人を背負って夜の街を歩いていた。
    「おーい。くどーさーん」
    「はぁい」
    「いいお返事ありがとうございます。で、そろそろ教えてもらえませんか?くどーさんのお部屋」
    「まだだめでーす」
    ご機嫌な様子で答えてくるその返答にどうしてこんなことになったのだろうか、と快斗はため息をついた。

    今夜は大学の友達に誘われて飲み会に参加していた。よくある合コンみたいなものではなく男同士の飲み会。別に合コンでも参加していたのだろうけれど、友人曰く『おまえが合コンに参加すると女子がみんなおまえに群がるから呼ばない』とのことらしく、華のある場で飲む方が同じ店の酒でも何倍も美味しく感じるのになぁ~と思いつつ踏み入れたその場には女子も霞むほどの『華』が存在していた。
    「工藤新一?」
    「黒羽は工藤がいる時にはたいてい参加してなかったからな」
    「え?あぁ……」
    同じ大学にいることはわかっていたし、一方的にその存在に視線を奪われていたこともあった存在。お互い、仮の姿の時には遠慮なくやり合ってたりもしたけれどそれももう懐かしさを感じるほどの年月が経っている。気にならないのか?と言ったら気になりすぎて仕方 2287