cele10_
DONEとある夜の幸せな二人のお話です☺️幸せを奏でて 窓枠に腰掛けて酒杯を傾ける。
抱き抱えた片膝に頬を乗せ、視線を向けると愛しい人が柔らかな音色を奏でる姿が見える。
月光に溶けそうな淡い瞳を覆う豊かな睫毛。高い鼻梁に涼やかな目許。
どこを取っても最高の夫だと魏無羨は唇に笑みを湛える。
視線に気付いた藍忘機が顔を上げると、動きに釣られて闇夜のように美しい黒髪がサラサラと流れた。
「魏嬰」
目が合うと自然と浮かべられる微笑み。
こんな美しい笑みを見られる者が一体何人いるだろう、と思うと擽ったいような優越感が込み上げる。
琴の弦を弾いていた指先が伸ばされ魏無羨を呼ぶ。
窓枠から飛び降りた魏無羨は軽く床を蹴って藍忘機の胸元へと飛び込んだ。
「藍湛!」
「うん」
897抱き抱えた片膝に頬を乗せ、視線を向けると愛しい人が柔らかな音色を奏でる姿が見える。
月光に溶けそうな淡い瞳を覆う豊かな睫毛。高い鼻梁に涼やかな目許。
どこを取っても最高の夫だと魏無羨は唇に笑みを湛える。
視線に気付いた藍忘機が顔を上げると、動きに釣られて闇夜のように美しい黒髪がサラサラと流れた。
「魏嬰」
目が合うと自然と浮かべられる微笑み。
こんな美しい笑みを見られる者が一体何人いるだろう、と思うと擽ったいような優越感が込み上げる。
琴の弦を弾いていた指先が伸ばされ魏無羨を呼ぶ。
窓枠から飛び降りた魏無羨は軽く床を蹴って藍忘機の胸元へと飛び込んだ。
「藍湛!」
「うん」
のの作品置き場
DONE書き直ししていて遅れてしまいましたが、魏嬰のお誕生日SSを書きました。道侶になり数年が経った忘羨です。
どうぞお楽しみくださいませ。
思い込み朝の香りが鼻に入り込む。
少し肌寒くて、体を丸める。しばらくすると寒さに慣れたのか、今度は体を伸ばしたくなった。
「んんんー」
思わず声が出てしまった。
それから起き上がりもせず、きょろりと辺りを見回したり、いつもより高く感じる天井を眺めたり。そうして待っていても、部屋の中はしんとしている。いつもなら起きる少し前、もしくは起きた気配を感じれば名を呼ぶ声とともに現れる姿はない。
(藍湛は……、いないのか。誰かに呼ばれたか? と言うことは……)
魏嬰は藍湛が今ここにいないことを知る。そして泊りがけでもない限り藍湛がいない中で起きることがほとんどない日を過ごしていたため、こんな風に突然いなくなるということでよからぬ何かが起きたことを悟っていた。
2229少し肌寒くて、体を丸める。しばらくすると寒さに慣れたのか、今度は体を伸ばしたくなった。
「んんんー」
思わず声が出てしまった。
それから起き上がりもせず、きょろりと辺りを見回したり、いつもより高く感じる天井を眺めたり。そうして待っていても、部屋の中はしんとしている。いつもなら起きる少し前、もしくは起きた気配を感じれば名を呼ぶ声とともに現れる姿はない。
(藍湛は……、いないのか。誰かに呼ばれたか? と言うことは……)
魏嬰は藍湛が今ここにいないことを知る。そして泊りがけでもない限り藍湛がいない中で起きることがほとんどない日を過ごしていたため、こんな風に突然いなくなるということでよからぬ何かが起きたことを悟っていた。
【雪花】
DOODLEMDZS垢(@yukibana_MDZS)でアップしてた絵&漫画の一部をまとめてアップ。MDZS垢は停止⇒ALL垢(@yukibana_21)に統合したので、絵に入れてるサインのアカウント名の後半が微妙に違います。※時系列順ではないので、絵柄で七転八倒してます。 21