あまみ
DOODLEしきざきと言いながらそんなにカップリング感はないです。
しきざきと叢裂がわちゃわちゃしてるだけ。
よく見かける「着地任せた」を言わせたかったんですが、元ネタ作品のことはほぼ知らないので本当にセリフをお借りしただけです、すみません。
しきざき薄暗い路地裏を右へ左へジグザグ走る。
瞬発力よりも持久力に自信ありだったが、このままなんとか追い詰められそうだ。
ターゲットはかなり素早いものの、四肢のリーチにかなり差がある。まっすぐ泳がせたのちに、突き当たりで待ち構える叢裂さんが回収すれば任務完了だ。
目前に迫るゴールに、気持ちが逸る。
「っ、叢裂さんっ!」
頼みますっ!と叫んだ祈りを嘲笑うかのように、目標は高く飛び上がる。四足歩行のその体を軽々と宙に浮かせて、そのまま青空へ消えてゆく。
暗闇から抜け出したばかりのオレの目では、まぶしさに到底耐えられない。オレは真っ白く眩む空を、叢裂さんは自分の遥か頭上を、それぞれぽかんと見送った。
「おお、あいつ飛ぶのか」
2580瞬発力よりも持久力に自信ありだったが、このままなんとか追い詰められそうだ。
ターゲットはかなり素早いものの、四肢のリーチにかなり差がある。まっすぐ泳がせたのちに、突き当たりで待ち構える叢裂さんが回収すれば任務完了だ。
目前に迫るゴールに、気持ちが逸る。
「っ、叢裂さんっ!」
頼みますっ!と叫んだ祈りを嘲笑うかのように、目標は高く飛び上がる。四足歩行のその体を軽々と宙に浮かせて、そのまま青空へ消えてゆく。
暗闇から抜け出したばかりのオレの目では、まぶしさに到底耐えられない。オレは真っ白く眩む空を、叢裂さんは自分の遥か頭上を、それぞれぽかんと見送った。
「おお、あいつ飛ぶのか」
あまみ
DOODLEしきざき春夏秋冬がオーナーを務める飲食店で働いている斬の謎の現パロ。
お館様不労所得で一生遊んでてほしい
しきざき『本日、臨時休業いたします』
目もくらむような清々しい晴天の下、軽い足取りで出勤してきた斬に目眩を覚えさせたのは店先のそんな貼り紙だった。
「おお、おはよう斬」、駅前の一等地、パッと目を惹く秘密基地みたいな扉にべたべたとまじないを貼り付けながら、春夏秋冬がぱあっと笑う。ようやく暖かくなってきたおだやかな春のような、四月の午後にふさわしい笑みだ。
「おはようございます……え、今日店休みなんですか?」
カフェバー『千紫』。カフェのようなバーのような居酒屋のような定食屋のような、ポジティブにみれば自由気ままな形態のこの店で俺が働き出したのは、この春からだった。シフト融通ききますという謳い文句と、昼過ぎから仕込みという夜型の営業時間が、大学生の俺にはぴったりだったのだ。まあ、自由すぎて「来たいときに来てくれて、休みたいときに休んでいい」なんて告げられたときにはさすがに面食らったけれど。
1168目もくらむような清々しい晴天の下、軽い足取りで出勤してきた斬に目眩を覚えさせたのは店先のそんな貼り紙だった。
「おお、おはよう斬」、駅前の一等地、パッと目を惹く秘密基地みたいな扉にべたべたとまじないを貼り付けながら、春夏秋冬がぱあっと笑う。ようやく暖かくなってきたおだやかな春のような、四月の午後にふさわしい笑みだ。
「おはようございます……え、今日店休みなんですか?」
カフェバー『千紫』。カフェのようなバーのような居酒屋のような定食屋のような、ポジティブにみれば自由気ままな形態のこの店で俺が働き出したのは、この春からだった。シフト融通ききますという謳い文句と、昼過ぎから仕込みという夜型の営業時間が、大学生の俺にはぴったりだったのだ。まあ、自由すぎて「来たいときに来てくれて、休みたいときに休んでいい」なんて告げられたときにはさすがに面食らったけれど。
あまみ
DOODLEしきざき軌道エレベーターめっちゃ長いっていつも言われるから勝手にエレベーター内に椅子があると思ってる
しきざきまぶしいとねむたいは似ている。
と、この世で自分だけが思っている。
軌道エレベーターに初めて乗ったときのことは、実はそんなに覚えていない。
透明なエレベーターの先に広がる景色は、見渡す限りの空の青というより逆光で目が焼かれそうなほど白かったし、爆速で過ぎ去っていく縦長の世界は、物珍しさもあったけれど単純に長かった。
叢裂さんなんかは見えない壁に貼りついていまだに楽しそうにしているけれど、そんな純粋無垢な気持ちはもはや俺には残っていない。
まぶしい、そして長い。
任務後の重い体を引きずって、今日もあの日と同じ感想を抱く。
たいした作戦ではなかった。お館様ならあくびしながらでも滅せるような雑魚どもに、術式の時間稼ぎの俺がひとり帯同すればすむような、ごくごく普通の。
1068と、この世で自分だけが思っている。
軌道エレベーターに初めて乗ったときのことは、実はそんなに覚えていない。
透明なエレベーターの先に広がる景色は、見渡す限りの空の青というより逆光で目が焼かれそうなほど白かったし、爆速で過ぎ去っていく縦長の世界は、物珍しさもあったけれど単純に長かった。
叢裂さんなんかは見えない壁に貼りついていまだに楽しそうにしているけれど、そんな純粋無垢な気持ちはもはや俺には残っていない。
まぶしい、そして長い。
任務後の重い体を引きずって、今日もあの日と同じ感想を抱く。
たいした作戦ではなかった。お館様ならあくびしながらでも滅せるような雑魚どもに、術式の時間稼ぎの俺がひとり帯同すればすむような、ごくごく普通の。
あまみ
DOODLEシキザキ500000000%妄想捏造しかない
こういう旅をしてほしいなの気持ち
シキザキ着地した瞬間ビシャッと水の跳ねる音がして、「げっ」最悪だ、と心の中で毒づいた。いくら“本体“は無事だとしても、服の汚れと濡れた感触はここから抜け出すまでずっと着いてまわる。
「お館様、」までは駆け込めて、気をつけてくださいよは間に合わなかった。
「おお、はは」
上等な着物の裾をしっかり水跳ねで汚したお館様は、水たまりの中で子供みたいに踊ってる。ちょっとちょっと、やめてくださいよ、実害がないからって普段できないことに興じるのは。
データから取り出した和傘を慌てて開くと、「お館様、こちらへ」、強制的にジッとさせる。
「おお、すまない斬」、相傘だな、と無邪気に向けられる笑顔はスルーした。
「ホログラムなのに冷たさを感じるのは、何度やっても矛盾を感じるのう」
2924「お館様、」までは駆け込めて、気をつけてくださいよは間に合わなかった。
「おお、はは」
上等な着物の裾をしっかり水跳ねで汚したお館様は、水たまりの中で子供みたいに踊ってる。ちょっとちょっと、やめてくださいよ、実害がないからって普段できないことに興じるのは。
データから取り出した和傘を慌てて開くと、「お館様、こちらへ」、強制的にジッとさせる。
「おお、すまない斬」、相傘だな、と無邪気に向けられる笑顔はスルーした。
「ホログラムなのに冷たさを感じるのは、何度やっても矛盾を感じるのう」
あまみ
DOODLEシキザキこの前の朝ごはんの続きみたいなやつ。
シキザキたとえば、飼い主にかまってもらいたいペットのように。
生者を招き入れたい、亡者のように。
春夏秋冬は布団の中から、明ける空を見つめている。君がもうそろそろやってくる頃合いだと、わかっていながら。
「お館様起きてくださいいつまでひっくり返ってるんですか朝飯食いっぱぐれますよ」
「容赦がないのう」
入室と同時に舞うように言葉をぶつけてくるその様子に、春夏秋冬は毛布で己の口もとを隠した。にやにやうかがっているのがバレでもしたら、さすがに口をきいてくれなくなるかもしれない。
言葉遣いは荒いものの、手付きは丁寧で礼を欠かないのが彼だ。伸びをしながら体を起こすと、Garden内で着用している長羽織をぐるりと被せてくれる。
836生者を招き入れたい、亡者のように。
春夏秋冬は布団の中から、明ける空を見つめている。君がもうそろそろやってくる頃合いだと、わかっていながら。
「お館様起きてくださいいつまでひっくり返ってるんですか朝飯食いっぱぐれますよ」
「容赦がないのう」
入室と同時に舞うように言葉をぶつけてくるその様子に、春夏秋冬は毛布で己の口もとを隠した。にやにやうかがっているのがバレでもしたら、さすがに口をきいてくれなくなるかもしれない。
言葉遣いは荒いものの、手付きは丁寧で礼を欠かないのが彼だ。伸びをしながら体を起こすと、Garden内で着用している長羽織をぐるりと被せてくれる。
あまみ
DOODLEレアリザスと斬何も起こらないけどヴェクレアとシキザキ思想の人が書いてる
レアリザスと斬と朝ごはんレアリザスー、明日の朝ごはんパンケーキね!
と、空も飛べそうなくらい軽ーくリクエストされたのは、歯磨きもおやすみもシオンの回収も終わらせて、もうベッドに潜り込もうかという頃だった。
一日はここから始まるぜといわんばかりのオラスを見送って、毛布にくるまりながら思い浮かべるのは翌朝のレシピばかり。
甘いやつか、しょっぱいやつか、付け合わせはどうするか。企んでいるうちにいつのまにか眠っていて、アラームより先に目が覚めた。楽しみにしすぎだろう、俺。
まだコケコッコーのニワトリも起き出さないこの時間の空気が、レアリザスは結構気に入っていた。
世界でたったひとり、ぽつんと取り残されてしまったような感覚で廊下を進む。自室にもキッチンはついているけれど、“家族“の分もこしらえるなら共用の調理場を利用したほうがいい。
1705と、空も飛べそうなくらい軽ーくリクエストされたのは、歯磨きもおやすみもシオンの回収も終わらせて、もうベッドに潜り込もうかという頃だった。
一日はここから始まるぜといわんばかりのオラスを見送って、毛布にくるまりながら思い浮かべるのは翌朝のレシピばかり。
甘いやつか、しょっぱいやつか、付け合わせはどうするか。企んでいるうちにいつのまにか眠っていて、アラームより先に目が覚めた。楽しみにしすぎだろう、俺。
まだコケコッコーのニワトリも起き出さないこの時間の空気が、レアリザスは結構気に入っていた。
世界でたったひとり、ぽつんと取り残されてしまったような感覚で廊下を進む。自室にもキッチンはついているけれど、“家族“の分もこしらえるなら共用の調理場を利用したほうがいい。