WAKU-WAKU
DOODLEブレワイ駆け足だったのでDL買って2週目スタートさせました^^あー2週目でも楽しい!ブレワイ最高👍あとこの場で申し訳ないのですが、私の作品にリアクションや応援を押してくれた方々にありがとうございます🙇とても励みになります。
四 季
MAIKING気楽に読めるようなよくありがちな媚薬の話(もちろんR18)のつもりで書き始めた話。ティアキンクリア後設定なので大人プルアやワープマーカーが登場します☺️今年中には書き上げたい……。
媚薬の話「あ〜、極楽、極楽」
熱い湯に肩まで浸かるなりそう言った後、「いや、今時の若い娘はこんな言い方しないか……」と自分に突っ込んだのは、シーカー族の研究者・プルアだった。二十代の女性という見た目に反し、どこか老成したプルアの様子を、ゼルダは微笑んで見つめた。
アンチエイジングの効果で、プルアは見た目こそ二十代の女性の姿をしているが、実年齢は百歳をゆうに超えている。その実年齢は、ゼルダやプルアの妹のインパを除いては誰も知らず、ひみつの多いシーカー族の中においてすら最重要機密となっていた。
研究は楽しいが、肩凝りがひどいと嘆いていたプルアの、言葉通り「極楽」そうな表情を見て、一緒にお湯に浸かったゼルダも、嬉しそうに微笑んだ。
3705熱い湯に肩まで浸かるなりそう言った後、「いや、今時の若い娘はこんな言い方しないか……」と自分に突っ込んだのは、シーカー族の研究者・プルアだった。二十代の女性という見た目に反し、どこか老成したプルアの様子を、ゼルダは微笑んで見つめた。
アンチエイジングの効果で、プルアは見た目こそ二十代の女性の姿をしているが、実年齢は百歳をゆうに超えている。その実年齢は、ゼルダやプルアの妹のインパを除いては誰も知らず、ひみつの多いシーカー族の中においてすら最重要機密となっていた。
研究は楽しいが、肩凝りがひどいと嘆いていたプルアの、言葉通り「極楽」そうな表情を見て、一緒にお湯に浸かったゼルダも、嬉しそうに微笑んだ。
四 季
MAIKINGティアキン発売前に書き始めたブレワイ百年前ifラブコメ。この頃自分の中で、偽装婚姻ネタが流行していたものと思われます(ティアキンでハテノ村のお家とか井戸とか龍の泪とか見てそれどころではなくなった)。
タイトルもラブコメとついていたので、多分ラブコメになる予定。
(でもティアキンのラウソニ+姫を書き始めてしまった💦)
ブレワイリンゼル百年if設定ラブコメ「リンク。
私と婚約して下さいませんか?」
ゼルダ姫から告げられたその言葉に、退魔の騎士にして救国の勇者と称えられるリンクは、目を丸くした。
※
平和な昼下がりのハイラル城。その中で、離塔にある姫の研究室だけが、妙な緊張感で満ちていた。
やがて、室内に、こほん、と小さな空咳の音が響く。その音に、しばし思考を止めていたリンクの意識が引き戻された。
ハイラル王家を陰で支えるシーカー族らしく、ゼルダの後ろに控えて空咳をしたのは、執政補佐官のインパだった。普段は明朗快活なインパだが、今日この時ばかりはどこか気の毒そうな顔で、戸惑っているリンクの方へ視線を向けた。
「その、姫様。
もう少し詳しく説明してあげた方が……」
3967私と婚約して下さいませんか?」
ゼルダ姫から告げられたその言葉に、退魔の騎士にして救国の勇者と称えられるリンクは、目を丸くした。
※
平和な昼下がりのハイラル城。その中で、離塔にある姫の研究室だけが、妙な緊張感で満ちていた。
やがて、室内に、こほん、と小さな空咳の音が響く。その音に、しばし思考を止めていたリンクの意識が引き戻された。
ハイラル王家を陰で支えるシーカー族らしく、ゼルダの後ろに控えて空咳をしたのは、執政補佐官のインパだった。普段は明朗快活なインパだが、今日この時ばかりはどこか気の毒そうな顔で、戸惑っているリンクの方へ視線を向けた。
「その、姫様。
もう少し詳しく説明してあげた方が……」
四 季
DOODLE最終更新日がティアキン発売日前日で止まったままの「Orchid(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18980287)」続き🐬🌸不穏なところで止まっている&リンクほぼ登場しないリンゼル前提のミファゼル。
Orchid(続き) 静まり返った夜半の湖を、ミファーはひとり泳いでいた。
月に誘われるように滝を登ったミファーは、昼間姫やリンクと訪れた場所に来ていた。
高い空には月が冴え冴えとした光を放ち、眼下に見えるゾーラの里は、数刻前の広場の熱気が嘘のように静まり返っている。その一角を見つめて、ミファーは静かにため息をついた。
ミファーは昼間の、ミファーの傷を癒すという申し出を断った時の姫の表情と、夜のゾーラの里で破魔の弓について語った時の姫の表情を思い浮かべていた。
ミファーから見た姫は、常に傷ついているように見える。四英傑の中で最も親しいウルボザがかける労わりの言葉にさえ、力なく微笑みを返すだけだ。どれだけ努力しても、結果を出せないことを責め続けられる姫からすれば、努力を認められる言葉でさえつらいのかもしれない。
7666月に誘われるように滝を登ったミファーは、昼間姫やリンクと訪れた場所に来ていた。
高い空には月が冴え冴えとした光を放ち、眼下に見えるゾーラの里は、数刻前の広場の熱気が嘘のように静まり返っている。その一角を見つめて、ミファーは静かにため息をついた。
ミファーは昼間の、ミファーの傷を癒すという申し出を断った時の姫の表情と、夜のゾーラの里で破魔の弓について語った時の姫の表情を思い浮かべていた。
ミファーから見た姫は、常に傷ついているように見える。四英傑の中で最も親しいウルボザがかける労わりの言葉にさえ、力なく微笑みを返すだけだ。どれだけ努力しても、結果を出せないことを責め続けられる姫からすれば、努力を認められる言葉でさえつらいのかもしれない。
四 季
DOODLEティアキンクリアしました〜〜!!!!!!!🎉🎉といっても、ストーリーを終えただけでこれからが本番なんですが……。
そして初のティアキンタグでの投稿です。
totkで再び旅に出る前を書いていますが、龍の泪コンプした時に書き始めたものなので、totkのハテノ村に関する記述があります☺️ 5120
四 季
DOODLE昨日(5/2)upした「white」(https://poipiku.com/4663883/8691845.html)と少し関連があるようなお話。タイトルと前半が暗めですが、後半は軽いノリ(でもちょっと下品なので、苦手な方はご注意ください🚫)。
自分の中のリンクさんのイメージ、百年前はムッツリ(真面目だけど箍が外れると怖い)、百年後はオープンスケベ(野生児)です😄 2831
四 季
DOODLE百年前のリンクも孤独を抱えていたと思うので、それを、「同じ孤独を抱えていて、リンクの孤独を唯一理解できた姫が癒す」……みたいな話が読みたいです(そしてベクトルの違う話が出来上がりました🫠)。
old days 母は、自分が幼い頃に亡くなった。
父と母の結婚は、比較的早かったという。理由は単純で、父の家系が代々騎士の家柄であり、戦争などの有事によって、血の断絶が起きるのを避けるためだ。
とはいえ、父と母は恋愛結婚で、子どもの自分の目から見ても、それは仲睦まじい夫婦だった。身分はそれほど高くないが、代々王族からの信任厚い、近衛騎士の家系に生まれた勤勉な父と、地方の信心深い聖職者の娘であった母。二人の結婚は、周囲からも温かく歓迎された。
ただ、もともと身体があまり丈夫でなかった母は、二十歳を迎える前に家の後継ぎである自分を、そして自分に続いて妹を産んだことで体調を崩しがちになり、自分が物心ついた頃には、臥せりがちなことが多かったように思う。
7811父と母の結婚は、比較的早かったという。理由は単純で、父の家系が代々騎士の家柄であり、戦争などの有事によって、血の断絶が起きるのを避けるためだ。
とはいえ、父と母は恋愛結婚で、子どもの自分の目から見ても、それは仲睦まじい夫婦だった。身分はそれほど高くないが、代々王族からの信任厚い、近衛騎士の家系に生まれた勤勉な父と、地方の信心深い聖職者の娘であった母。二人の結婚は、周囲からも温かく歓迎された。
ただ、もともと身体があまり丈夫でなかった母は、二十歳を迎える前に家の後継ぎである自分を、そして自分に続いて妹を産んだことで体調を崩しがちになり、自分が物心ついた頃には、臥せりがちなことが多かったように思う。
四 季
DOODLEGW中に、書きかけのものをできるだけ書き上げたい……。星月 ──星が落ちてくる。
夜の帳を縫うように、一筋の弧を描いて。
この広い、ハイラルの大地へと。
【星月】
「この子のような馬を、『星月』と呼ぶのだそうですね」
姫の言葉に、俺は姫の方を振り向いた。俺がそのまま──俺の表情の動きが分かるダルケルやミファーから見れば、かなり呆けているように見えただろう──姫を見つめていると、餌やりの手が止まって不満だったらしい俺の馬が、鼻先で俺の肩を小突く。俺は慌てて、樹からもいだばかりの手に持っていたリンゴを、馬の口元に差し出した。
そんな俺たちのやりとりを見た姫が、陽だまりのように柔らかな笑みを浮かべた。
姫と俺は今、城の厩舎にいる。馬に乗り慣れない姫が、馬と親しくなるために馬の生態と、俺の馬との接し方を知りたいのだと俺に助言を求めたからだ。
3587夜の帳を縫うように、一筋の弧を描いて。
この広い、ハイラルの大地へと。
【星月】
「この子のような馬を、『星月』と呼ぶのだそうですね」
姫の言葉に、俺は姫の方を振り向いた。俺がそのまま──俺の表情の動きが分かるダルケルやミファーから見れば、かなり呆けているように見えただろう──姫を見つめていると、餌やりの手が止まって不満だったらしい俺の馬が、鼻先で俺の肩を小突く。俺は慌てて、樹からもいだばかりの手に持っていたリンゴを、馬の口元に差し出した。
そんな俺たちのやりとりを見た姫が、陽だまりのように柔らかな笑みを浮かべた。
姫と俺は今、城の厩舎にいる。馬に乗り慣れない姫が、馬と親しくなるために馬の生態と、俺の馬との接し方を知りたいのだと俺に助言を求めたからだ。
四 季
DOODLEゆっくりのんびりハテノ村で過ごすのも楽しいなあと思いながら書きました。white「いっそ、染めたらどう?」
と、いつもハテノ村の井戸端でアマリリとおしゃべりをしているナギコが言った。
「でも、こんなに綺麗に白い服だと、逆に染めづらそうですね。
他の服にも仕立て直しにくそうですし」
と、防具屋の娘のソフォラが、少し困ったような顔をした。
「いいじゃないの、綺麗に染めて婚礼衣装にしちゃえば。
花嫁の着るドレスだって、婚家の色に染まるようにって、あんなに白くするんでしょ?」
アマリリが少し訳知り顔で口を挟んだ。
「じゃあ、あの人はいつも青い服ばかり着ているから、青く染めたらどうさね?」
そう言って、ウオトリー村から嫁いできた風車番のロレルが穏やかに笑う。
「ちょっとみんな、待った待った。
3538と、いつもハテノ村の井戸端でアマリリとおしゃべりをしているナギコが言った。
「でも、こんなに綺麗に白い服だと、逆に染めづらそうですね。
他の服にも仕立て直しにくそうですし」
と、防具屋の娘のソフォラが、少し困ったような顔をした。
「いいじゃないの、綺麗に染めて婚礼衣装にしちゃえば。
花嫁の着るドレスだって、婚家の色に染まるようにって、あんなに白くするんでしょ?」
アマリリが少し訳知り顔で口を挟んだ。
「じゃあ、あの人はいつも青い服ばかり着ているから、青く染めたらどうさね?」
そう言って、ウオトリー村から嫁いできた風車番のロレルが穏やかに笑う。
「ちょっとみんな、待った待った。
四 季
DOODLE『orchid』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18980287)の題材となった花についてのお話。短い。
The language of flowers ──冷たい雨が降りしきる中を、二人は走っていた。
「はぁっ、はぁっ……」
長時間走り続けた足はまるで棒にでもなってしまったかのように感覚を失い、雨に体温を奪われ冷えた身体とは裏腹に、激しい呼吸を繰り返した喉は灼けるように痛い。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、彼女とこの世界を繋ぎ止めるよすがだった。
「はぁっ……」
何があろうと、決して、後ろを振り返ってはいけない。──
今、自身の手を引いて走る騎士から告げられ、また城に残してきた父からも、別れ際に言われた言葉が、彼女の頭の中でぐるぐると回っていた。
その言葉に従い、うつむきながらも前を向いて走っていたはずの彼女の視界の隅に、ちらりと何かが横切った。
2202「はぁっ、はぁっ……」
長時間走り続けた足はまるで棒にでもなってしまったかのように感覚を失い、雨に体温を奪われ冷えた身体とは裏腹に、激しい呼吸を繰り返した喉は灼けるように痛い。
ただ、繋がれた手の温もりだけが、彼女とこの世界を繋ぎ止めるよすがだった。
「はぁっ……」
何があろうと、決して、後ろを振り返ってはいけない。──
今、自身の手を引いて走る騎士から告げられ、また城に残してきた父からも、別れ際に言われた言葉が、彼女の頭の中でぐるぐると回っていた。
その言葉に従い、うつむきながらも前を向いて走っていたはずの彼女の視界の隅に、ちらりと何かが横切った。
四 季
DOODLE以前書いた『もうひとつのハイラル図鑑―Spring ephemeral―』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17530142)と同じ世界線のお話。オリジナルキャラクター登場。一応、リンゼルタグを付けています。 4926
四 季
DOODLE『Amulet』(https://poipiku.com/4663883/8183060.html)の前日譚のような話。ガノン討伐後、リンゼルが再会したとき、足元にクローバーやシロツメクサ、タンポポが咲いているのを見て、その花言葉に触発されて書きました。
花冠 ♫〜♪──……
柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。
2265柔らかな木漏れ日が降り注ぐ庭に、少女が口ずさむ鼻歌が響く。
上機嫌で鼻歌を歌う少女の隣には、一人の少年。少年は、つい先ほど庭で摘んだ野の花を編んでいる少女の手元と、花を編むのに夢中で下を向いている少女の横顔を、黙って交互に見守っていた。
ここ、ハイラル城の庭には、野草や野花が豊かに生い茂っている。歴代の王妃たちの好みを反映した庭は、時代と、そのあるじとともにその姿を変えていて、大輪のばらが咲くばら園だったこともあれば、各地の珍しい植物を植えた植物園、時には薬草園だったこともある。だが、現王妃は身体が弱く、あまり外に出られないこともあってか、今の城の庭は、おもに姫君の遊び場となっていて、庭のあるじである姫君の好むような、自然に任せた趣の庭となっていた。
四 季
DOODLE百年前リンゼル(割とリン→ゼル風味)。リンクに、「姫様は自分にとって月のようなひと」と言わせたかっただけの読み物。
(以下、長い蛇足)
最近某番組で「星は自分を燃やしながら輝く存在」というのを聞いて(「地○の星」に対するコメント)、太陽も同じ恒星で、その輝いている太陽が実は苦悩多い存在だと気づいたからこそ、姫はリンクにとって特別な存在になったんだろうなあと思いながら書きました。
THE SUN AND THE MOON「姫様は自分にとって、空に浮かぶあの月のようなひとです」
──リンクのその言葉に、私は黙って彼の視線のその先にある、夜空に浮かぶ月を見上げた。
【THE SUN AND THE MOON】
──王妃様はさながら太陽、姫様はまるで月のようですね。
幼い頃、周囲からそんな言葉をかけられるたび、大好きな母が褒められているのだと感じて、嬉しかったのを覚えている。
自分にとっての母は、優しく、時に厳しい、大好きな母親であると同時に、その存在そのものがハイラルに安寧をもたらしてくれる、尊い存在だった。
ハイラルから厄災の影が消えて久しいが、それでも民たちは母を、ハイラルを守る姫巫女として敬い、慕ってくれた。そして、母とともにハイラルの各地に赴けば、誰もがその血筋を、そして「ゼルダ」という母のその名を褒め称えた。
6813──リンクのその言葉に、私は黙って彼の視線のその先にある、夜空に浮かぶ月を見上げた。
【THE SUN AND THE MOON】
──王妃様はさながら太陽、姫様はまるで月のようですね。
幼い頃、周囲からそんな言葉をかけられるたび、大好きな母が褒められているのだと感じて、嬉しかったのを覚えている。
自分にとっての母は、優しく、時に厳しい、大好きな母親であると同時に、その存在そのものがハイラルに安寧をもたらしてくれる、尊い存在だった。
ハイラルから厄災の影が消えて久しいが、それでも民たちは母を、ハイラルを守る姫巫女として敬い、慕ってくれた。そして、母とともにハイラルの各地に赴けば、誰もがその血筋を、そして「ゼルダ」という母のその名を褒め称えた。
四 季
MAIKINGクリア後長編リンゼル『雲霧披きて青天を観る』の続きです(でもリンゼル要素ほとんどない……😂)。年末年始にもう少し書き進めたいです💪
追記:2022/12/30 加筆しました♪
雲霧披きて青天を観る②「まあ、リンク。
どうしたのですか、その装いは」
翌早暁、ゼルダの部屋を訪れたリンクの姿を認めるなり、ゼルダは驚いたように声を上げた。
ゼルダの驚きも無理はない。今のリンクは、常に愛用している英傑の服の上に、旅の間愛用していたハイリアのフードを身に纏い(ゼルダの前なのでフードを被りはしなかったが)、脚にはハイリア兵のすねあてを履き、背中にはマスターソードのほかに、ハイリアの盾と獣神の弓を背負っている。完全にかつての旅の最終盤、厄災に挑むときのいでたちだ。それに、肩から丈夫な皮でできた旅嚢を担いでいる。
ゼルダを救出してから後、リンクはマスターソードは常に背中に背負っていたものの、どこかへ出かけるときもこれほどの重装備はしていなかった。それは魔物が減ったということもあるし、基本的に、カカリコ村から日帰りできる場所にしか行かなかったためでもある。
15850どうしたのですか、その装いは」
翌早暁、ゼルダの部屋を訪れたリンクの姿を認めるなり、ゼルダは驚いたように声を上げた。
ゼルダの驚きも無理はない。今のリンクは、常に愛用している英傑の服の上に、旅の間愛用していたハイリアのフードを身に纏い(ゼルダの前なのでフードを被りはしなかったが)、脚にはハイリア兵のすねあてを履き、背中にはマスターソードのほかに、ハイリアの盾と獣神の弓を背負っている。完全にかつての旅の最終盤、厄災に挑むときのいでたちだ。それに、肩から丈夫な皮でできた旅嚢を担いでいる。
ゼルダを救出してから後、リンクはマスターソードは常に背中に背負っていたものの、どこかへ出かけるときもこれほどの重装備はしていなかった。それは魔物が減ったということもあるし、基本的に、カカリコ村から日帰りできる場所にしか行かなかったためでもある。
四 季
MAIKING「コログからの贈り物(https://poipiku.com/4663883/6648540.html)」の本題として書いている話。半年くらい書いているのですが終わる気配がないので、とりあえずきりのいいところまで。この後リンクが馬でハイラル中を旅に出ます。実際にゲームで「馬でハイラル一周」しているのですが、結構大変。
でも、色々な景色が見られて、ますますハイラルが好きになりました。
雲霧披きて青天を観る① リンクは困っていた。
厄災との戦いを終え、一月ばかりの時が流れたが、ゼルダの体調が思わしくなかったためだ。
一月前、戦いが終わったその足で、二人は自然にカカリコ村に向かった。カカリコ村はいまだハイラル王家に忠誠を誓うシーカー族の暮らす村であり、何よりゼルダの解放を待ちわびているインパの待つ場所である。まずはそこへ向かうのが自然なように思えた。
百年前はともに越えられなかったハテノ砦を、厄災討伐を終えた今、ゼルダとともに越えることの感慨を噛みしめながら、リンクはまだ足元がおぼつかず、一人で騎乗することのできないゼルダを抱き抱えて馬に乗った。
馬を駆るのは人馬一体と評されるほど慣れているリンクだが、このときはいつもと少し様子が違った。ハイラルで最も尊いひとをその身に任されているのだという緊張感とともに、どういうわけか、寄りかかるゼルダの重みと温もり、規則正しい呼吸に、リンクは限りない安堵と、ほのかな胸の高まりまでも覚えていた。
15499厄災との戦いを終え、一月ばかりの時が流れたが、ゼルダの体調が思わしくなかったためだ。
一月前、戦いが終わったその足で、二人は自然にカカリコ村に向かった。カカリコ村はいまだハイラル王家に忠誠を誓うシーカー族の暮らす村であり、何よりゼルダの解放を待ちわびているインパの待つ場所である。まずはそこへ向かうのが自然なように思えた。
百年前はともに越えられなかったハテノ砦を、厄災討伐を終えた今、ゼルダとともに越えることの感慨を噛みしめながら、リンクはまだ足元がおぼつかず、一人で騎乗することのできないゼルダを抱き抱えて馬に乗った。
馬を駆るのは人馬一体と評されるほど慣れているリンクだが、このときはいつもと少し様子が違った。ハイラルで最も尊いひとをその身に任されているのだという緊張感とともに、どういうわけか、寄りかかるゼルダの重みと温もり、規則正しい呼吸に、リンクは限りない安堵と、ほのかな胸の高まりまでも覚えていた。
四 季
TRAINING●https://poipiku.com/4663883/6855826.htmlの続き。R18要素入れそびれました●好きなもの(近衛の存在に悩む回生、リンゼル幼馴染、パパラルとママラルの馴れ初め等)を詰め込んだ結果、主題が迷子に
●戻ったリンクの記憶はほぼ姫に関すること(近衛・回生どちらにも大切だから)のみで、全ての記憶を取り戻せるわけではなさそう。でもリンクは姫がいれば多分どっちでもよさそう
メインチャレンジ「インパを訪ねて」をクリアしなかった設定のリンゼル続き ──貴方の故郷は、どんな所ですか。
それは、二人の間に横たわる沈黙にまだ耐えられなかった頃、会話の接ぎ穂として何気なく発した問いかけだった。
彼は珍しく、少し逡巡したように口ごもり、しばし思案した。
言葉を促すように、ハイラルの東の果てにあると聞いていますが、と言えば、はい、ですので、日の出が早いです、と呟くように言った後、懐かしそうに目を細めて、東の空を見上げながら口を開いた。
──何もない所です。本当に、何も……。
※
その家は、ハイラルの東の果てにある村の、その中でもさらに村外れの場所に建っていた。
その家を購入した男は、「住んでいた人がミヤヅカエするようになってから長い間空き家になって、取り壊されそうになってたんだ」と、宮仕えの意味も知らず、のんきにその家を購入した経緯をゼルダに話して聞かせた。
13288それは、二人の間に横たわる沈黙にまだ耐えられなかった頃、会話の接ぎ穂として何気なく発した問いかけだった。
彼は珍しく、少し逡巡したように口ごもり、しばし思案した。
言葉を促すように、ハイラルの東の果てにあると聞いていますが、と言えば、はい、ですので、日の出が早いです、と呟くように言った後、懐かしそうに目を細めて、東の空を見上げながら口を開いた。
──何もない所です。本当に、何も……。
※
その家は、ハイラルの東の果てにある村の、その中でもさらに村外れの場所に建っていた。
その家を購入した男は、「住んでいた人がミヤヅカエするようになってから長い間空き家になって、取り壊されそうになってたんだ」と、宮仕えの意味も知らず、のんきにその家を購入した経緯をゼルダに話して聞かせた。
四 季
DOODLE1万年前のゼルダ姫という可能性も大いにありうるけど、リンクにとって(botwとtotkトレーラーで)姫の手を離してしまったことは物凄い後悔だと思うので、リンクに手を差し伸べるのはやっぱり姫であって欲しいなあ……というラフ。そしてtotkが発売される前にbotwのことを呟く目的でTwitter設置しました。良かったら見てやって下さい🤗(多分リンゼルリンゼル言ってる)
四 季
DOODLEせっかくクリスタを購入したので、漫画も描いてみよう! と思い立ってから、半年くらい経過してしまいました😅下書きで汚いですが、絵や漫画も少しずつ描いていきたいな〜と思います。
(クリスタ、四コマのテンプレートがあって便利ですね〜)
これはウツシエの記憶の場所を探していたとき、近くにコログが隠れていることが多かったので、二人の仲の進展具合をコログも気にしていたのかな〜と思った時のネタ。
四 季
MAIKING書きかけをupして自分の尻を叩く その2。おねショタの対でおにロリ。リンクの愛が重そうなので、ギャグを通り越してちょっと怖いことになりそう。
2023/1/3 追加しました。あまり深く考えないで楽しく書いています😁
おにロリリンゼル(書きかけ)「初めまして。
ゼルダ・ハイラルと申します」
まだ小さな子どもらしいレースやフリルのついたドレスを着た少女は、美しい中央ハイラル語でそう自己紹介し、それは見事なカーテシーを披露した。
小さなゼルダ姫の後ろでは、彼女の父親であるハイラル王が、娘の成長した姿を目の当たりにした感動に打ち震え、その隣では王妃が微笑みを浮かべながら、娘と夫を見つめている。
胸に込み上げてくるさまざまな感情を押し殺して無表情となった退魔の騎士リンクは、幼いゼルダ姫の前に跪き、自身の胸に手を当てて騎士の礼をとった。
「お会いできて光栄です。本日よりゼルダ様の護衛騎士を務めさせて頂きます、リンクと申します」
胸に込み上げてくるさまざまな感情を以下略でがちがちの硬い声を発してしまったリンクを気にするふうでもなく、愛らしいゼルダ姫は、嬉しそうに微笑んだ。
3820ゼルダ・ハイラルと申します」
まだ小さな子どもらしいレースやフリルのついたドレスを着た少女は、美しい中央ハイラル語でそう自己紹介し、それは見事なカーテシーを披露した。
小さなゼルダ姫の後ろでは、彼女の父親であるハイラル王が、娘の成長した姿を目の当たりにした感動に打ち震え、その隣では王妃が微笑みを浮かべながら、娘と夫を見つめている。
胸に込み上げてくるさまざまな感情を押し殺して無表情となった退魔の騎士リンクは、幼いゼルダ姫の前に跪き、自身の胸に手を当てて騎士の礼をとった。
「お会いできて光栄です。本日よりゼルダ様の護衛騎士を務めさせて頂きます、リンクと申します」
胸に込み上げてくるさまざまな感情を以下略でがちがちの硬い声を発してしまったリンクを気にするふうでもなく、愛らしいゼルダ姫は、嬉しそうに微笑んだ。
四 季
SPUR ME自分の尻を叩く目的で、年末年始にかけて書きかけの作品を少しずつupしていきます💪(続きを書けよと自分に言い聞かせる)厄黙リンゼルはリンクが年下っぽい……? から思いついたおねショタリンゼル。
姫は年少者に親切かつ優しそうなので、リンゼルが終始ほのぼのしていそうなイメージ。
おねショタリンゼル(書きかけ) それは、ゼルダが母を亡くし、姫巫女としての修行を始めてから十年ほど経ったある春の日のことだった。
シーカー族の研究者たちとの打ち合わせのため赴いていた王立古代研究所から城へ戻ったゼルダが、ざわつく城内の様子を怪訝に思っていると、父王から呼び出しがかかった。そしてゼルダは父から直接、まだ数えで十歳にも満たぬ幼い少年が退魔の剣を抜いたとの報を受けた。
少年の名はリンク。
ハイラルの東の外れ、ハテノ村出身の少年で、代々続く由緒正しい近衛騎士の家系の出だと、王の横に控える執政補佐官のインパがゼルダに説明した。
「──ああ、それでは彼が、あの『リンク』の御子息なのですね」
突然の出来事に驚き固まっていたゼルダだが、ことの仔細を聞き、得心がいったように頷いた。
2436シーカー族の研究者たちとの打ち合わせのため赴いていた王立古代研究所から城へ戻ったゼルダが、ざわつく城内の様子を怪訝に思っていると、父王から呼び出しがかかった。そしてゼルダは父から直接、まだ数えで十歳にも満たぬ幼い少年が退魔の剣を抜いたとの報を受けた。
少年の名はリンク。
ハイラルの東の外れ、ハテノ村出身の少年で、代々続く由緒正しい近衛騎士の家系の出だと、王の横に控える執政補佐官のインパがゼルダに説明した。
「──ああ、それでは彼が、あの『リンク』の御子息なのですね」
突然の出来事に驚き固まっていたゼルダだが、ことの仔細を聞き、得心がいったように頷いた。