mojiyama1
DONE2022ナルトくんおたおめ話誕生日関係なくナルトくんが幸せなだけの話
2022おたおめ新婚小話ぽんと意識が浮上する。見慣れた天井と、明るいがまだ昼ではないことを示す、薄めた乳のような柔い色で染められた部屋の壁が見えた。
目覚めは上々だが、ナルトは体のそこかしこに気怠さが残るのを感じた。若さと、少々人間離れした個人的な身体の事情で体力こそ底無しだが、ここのところ続きに続いた任務で流石に気力を消耗したのだろう。目覚ましが鳴らないイコール今日は任務がないということで、起き上がるのも億劫だ。
ふと腰に感じる重怠さに気付く。熱が溜まるような、むずむずするような鈍い感覚は知らないものではなく、ナルトは上向いた姿勢のまま小さく溜め息をついた。
見なくてもわかる。
自分の下半身の一部が緩く立ち上がり、熱の放出をねだっている。
2251目覚めは上々だが、ナルトは体のそこかしこに気怠さが残るのを感じた。若さと、少々人間離れした個人的な身体の事情で体力こそ底無しだが、ここのところ続きに続いた任務で流石に気力を消耗したのだろう。目覚ましが鳴らないイコール今日は任務がないということで、起き上がるのも億劫だ。
ふと腰に感じる重怠さに気付く。熱が溜まるような、むずむずするような鈍い感覚は知らないものではなく、ナルトは上向いた姿勢のまま小さく溜め息をついた。
見なくてもわかる。
自分の下半身の一部が緩く立ち上がり、熱の放出をねだっている。
mojiyama1
DONEナルヒナ無自覚話。現実と夢うつつ、行ったりきたり
あなたを想えば想うほどに、藍がかった素直な黒髪は細い背中を覆うように流れている。
顔回りに後れ毛がある。白くやわらかな輪郭に降りかかる、額当ての巻かれた首もとに少しだけ影を落とす。
薄そうな、その肌を何気なく見た。それだけ。
*
いくら指を通しても引っ掛かることのない、素直で滑らかな髪に五指を突っ込み、くしゃりと握りこんで無理矢理に絡めとる。逃げてしまわないように、手のひらに留めて自分のものだと、束の間駄々をこねるように。
背後から引き寄せた肩はナルトの手のひらにすっぽりと収まってしまうほどに小さい。彼女が小さいままなのか、それとも自分の手が大きくなったのか。少々の驚きと共に振り返る視線を待てば、
緩慢な所作に続いて、頬に落ちた後れ毛が動く。
10103顔回りに後れ毛がある。白くやわらかな輪郭に降りかかる、額当ての巻かれた首もとに少しだけ影を落とす。
薄そうな、その肌を何気なく見た。それだけ。
*
いくら指を通しても引っ掛かることのない、素直で滑らかな髪に五指を突っ込み、くしゃりと握りこんで無理矢理に絡めとる。逃げてしまわないように、手のひらに留めて自分のものだと、束の間駄々をこねるように。
背後から引き寄せた肩はナルトの手のひらにすっぽりと収まってしまうほどに小さい。彼女が小さいままなのか、それとも自分の手が大きくなったのか。少々の驚きと共に振り返る視線を待てば、
緩慢な所作に続いて、頬に落ちた後れ毛が動く。