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    #侑日

    urgeDay

    蜂蜜🍯

    DONE7/13侑日オンリー アツめのタイヨウ!で頒布予定の本に収録するお話(だいたい前半部分)です。
    この世界線で侑さんが書いてそうな薄い本を作ろうと思ってます。同日頒布予定です。狂ってますね。
    部数アンケートご回答いただけますと嬉しいです!
    https://forms.gle/nT7mpaRGwDjHt4UX7
    僕の前に立たないで「侑さんのこと、好きになってもいいんですか……?」
     顔をあげた翔陽の大きな瞳が、侑を写して光った。こぼれ落ちそうな瞼の雫を指でそっと拭って、侑は彼を抱き寄せる。
     耳元で伝える愛の言葉で、翔陽の身体が震えるのを感じた──


    「……よっしゃ、誤字脱字なし。ここでエンドマークや! 脱稿〜‼」
     乗せっぱなしやった指をキーボードから離し、俺は拳を突き上げた。静まりかえっとった寮の自室に俺の声が響く。
     使い込んでペイントのハゲも目立つ相棒のPCには、打ったばかりの大切な文字が並ぶ。それを大満足で眺めた。長く長く続いた翔陽くんと俺の物語。それをようやく今、書き終えることができたんや。
     書き出しに悩み、起承転結で挫折しそうになり、感動的な展開に泣きそうになりながら書いた数日間が、走馬灯のように頭を巡る。それを思い出せば、ページの最後に置いたfinの三文字がますます愛おしく思えてくるわ。
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    ます〼

    DONEデリカシーの無い侑に訪れた、恐怖の朝の話。
    GoodMorning 翔陽くんと喧嘩した。いや、喧嘩とも呼べないくらいの細やかなものだった。
     宮侑は日向翔陽と付き合っていて、付き合っているから当たり前のようにキスをする。そして、もちろんその後の行為もする。どこにでもいるような何の変哲もない恋人同士なので、何も不思議じゃない。ただ、一つ「普通」と違う所を上げるとすると、男同士、同性愛、と言うやつで、つまり何が言いたいかと言えば、その後の行為、所謂セックスはどちらかが本来あるべきポジションではない方をやらなければいけないということだ。
     愛があればどちらでも行けるはず。それは至極真っ当な意見であると思うし、正論だ。ただ、侑はここまで一度たりともそのポジションを変えようとはしなかった。自分のおっ勃ったナニを、恋人に受け入れてもらう。そこを譲ろうとはしなかった。愛はある。なんなら先に好きになったのは侑の方だ。好きで好きでどうしようもなくて、どうにかお付き合いまで持っていった過去の血の滲むような努力を思えば涙が出てくる。そんなわけで交際にいたり、なんやかんや誤魔化して処女を頂き、その後ものらりくらりと躱し続けて、侑は挿入するポジションを守り続けている。
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