水月 千尋
DOODLE参謀🎈×将校🌟。(モブ参前提)単話調にタイトルついてますが、実質4話目。
まだ完結してませんが、以降の話は作成中。
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【前話】
→https://poipiku.com/599411/10134333.html
【すれちがいの午後】
暖かな陽気。穏やかな風に、やわらかい日射し──。前日の肌寒さが嘘のように、今日は朝から春めいた良い天気だった。屋敷前の木々へ羽を休めに来たらしい小鳥のさえずりも、心なしか賑やかだ。
そんな変化は窓の外だけにとどまらない。普段は日当たりが良いとはいえないこの執務室にも陽光が射し込んできていた。ささやかな恩恵程度ではあるが、窓際に飾った一輪挿しの花瓶越しの光が今座っている机の所まで届くのは初めて見る。もう少し暖かくなってきたらこの部屋のまた違う一面を見られるのかもしれないと思うと、それはそれで楽しみだ。
一方で、机の端に積んだ要望書の量は昨日や一昨日と何ら変化はなかった。放置しているのではない。処理出来た分と同じくらいの枚数が翌朝に届く為、一向に減っていかないのだ。作業自体は一枚一枚に目を通して可否のサインをしていくだけではあるものの、その可否を決めるのに手間取る案件も当然混在していて気も抜けない。
6331暖かな陽気。穏やかな風に、やわらかい日射し──。前日の肌寒さが嘘のように、今日は朝から春めいた良い天気だった。屋敷前の木々へ羽を休めに来たらしい小鳥のさえずりも、心なしか賑やかだ。
そんな変化は窓の外だけにとどまらない。普段は日当たりが良いとはいえないこの執務室にも陽光が射し込んできていた。ささやかな恩恵程度ではあるが、窓際に飾った一輪挿しの花瓶越しの光が今座っている机の所まで届くのは初めて見る。もう少し暖かくなってきたらこの部屋のまた違う一面を見られるのかもしれないと思うと、それはそれで楽しみだ。
一方で、机の端に積んだ要望書の量は昨日や一昨日と何ら変化はなかった。放置しているのではない。処理出来た分と同じくらいの枚数が翌朝に届く為、一向に減っていかないのだ。作業自体は一枚一枚に目を通して可否のサインをしていくだけではあるものの、その可否を決めるのに手間取る案件も当然混在していて気も抜けない。
水月 千尋
DOODLE参謀🎈×将校🌟。画像投稿用として書いたので1000字もない有り様ですが、話が続き物になってしまったので全体公開で置いておきます。
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【前話】(🔞参将)
→https://poipiku.com/599411/8830126.html
【病床凸凹ランデブー】
皿の上に並べられた八等分のりんご。そのひとつを渋々つまんで持ち上げる。うさぎの耳なんてものもない簡素な姿のそれを一口かじれば、むいた彼は少しほっとしたように目尻を下げた。……なんてだらしない顔だろう。どう見ても、情けなくも病に伏してしまったベッド上の咎人へ向ける顔ではない。これでよく将校が務まるものだ。
本音を言えばあまり声を出したくはないが、風邪で痛む喉で無理やり果実の破片を飲み込んで、唸るように言った。
「……これでいいでしょう。さっさと帰って下さい」
そう、一刻も早く部屋を出ていってもらわなくては。贖罪中なのに何故か休暇まで与えられる自分と違って、将校どのは未だ多忙を極める身。風邪などうつっては大変だ。
983皿の上に並べられた八等分のりんご。そのひとつを渋々つまんで持ち上げる。うさぎの耳なんてものもない簡素な姿のそれを一口かじれば、むいた彼は少しほっとしたように目尻を下げた。……なんてだらしない顔だろう。どう見ても、情けなくも病に伏してしまったベッド上の咎人へ向ける顔ではない。これでよく将校が務まるものだ。
本音を言えばあまり声を出したくはないが、風邪で痛む喉で無理やり果実の破片を飲み込んで、唸るように言った。
「……これでいいでしょう。さっさと帰って下さい」
そう、一刻も早く部屋を出ていってもらわなくては。贖罪中なのに何故か休暇まで与えられる自分と違って、将校どのは未だ多忙を極める身。風邪などうつっては大変だ。
kuku
MOURNING参将の日ということで(?)無愛想な将校さん(カントボーイ編)です
参将🎈🌟
※R-18
※カントボーイ
※ガッツリ生理ネタ
※参謀がかなり変態
※なんでもいい人向け
18↑?(yes/no) 11475
しいたけ
REHABILI参将の日おめでとうございました参謀さんの自由を願う将校さんの話
Wish your liberty 一緒に働いている部下たちにささやかな誕生日とクリスマスのプレゼントを渡すことは、初めて部下ができた頃からの私の恒例行事だった。
4歳の頃、とある辺境の貧しい村から、全村人が一生豊かに暮らしていけるような金額で大臣に買われ手足として教育された子供。政治と悪事の教養だけは人一倍詰め込まれ、手駒としての生き方しか知らなかった、ただ周りよりもほんの少しだけ頭が良かっただけの子供。その子供を売った金を巡って起きた争いにより彼の出身の村はたった一人の生存者もなく血と炎の海に沈んでいった。大臣の部屋から押収された資料の中にはその争いを起こさせたことすらも大臣の策略だったという記録が残されており、その他余罪も併せて大臣は速やかに死刑が執行された。大臣は黒い油は我が国の発展に必要なものだ、これまでも全て正当な政策だと主張していたが、いくつもの大量虐殺を陰で指示していた罪はあまりにも大きすぎたのだ。
59374歳の頃、とある辺境の貧しい村から、全村人が一生豊かに暮らしていけるような金額で大臣に買われ手足として教育された子供。政治と悪事の教養だけは人一倍詰め込まれ、手駒としての生き方しか知らなかった、ただ周りよりもほんの少しだけ頭が良かっただけの子供。その子供を売った金を巡って起きた争いにより彼の出身の村はたった一人の生存者もなく血と炎の海に沈んでいった。大臣の部屋から押収された資料の中にはその争いを起こさせたことすらも大臣の策略だったという記録が残されており、その他余罪も併せて大臣は速やかに死刑が執行された。大臣は黒い油は我が国の発展に必要なものだ、これまでも全て正当な政策だと主張していたが、いくつもの大量虐殺を陰で指示していた罪はあまりにも大きすぎたのだ。
pandaorangegums
DOODLE🎈🌟/参将SS。妊夫になって大好きな紅茶を我慢している将校殿のために、妊夫でも飲める紅茶とお菓子の開発をがんばる一途な参謀さんのおはなし。・男性妊娠
・エロ無し健全
・殺伐とした参将はどこにもいません
・糖度は高め(お互いデレデレ)
甘い紅茶を、貴方に「参謀!参謀はいるか!!」
ばぁんっ、とドアを破壊しそうな勢いで乗り込んできたのはこの館の主──将校殿だ。
空気を揺さぶるような大声に、机の上に積み上げていた資料が何枚かばらりと床に舞い落ちていった。
「全く。そんな大声を出さなくても聞こえていますよ。どうしましたか?」
落ちた資料を拾いながら将校殿を見上げると……柔らかな頬を紅潮させて、ふんっ、と鼻を鳴らしているのが見えた。
心なしか、瞳にキラキラと星が輝いているような気がする。
うぅん……これはロクな事を言い出しかねないような表情だ。
しかも、将校殿は詰襟に外套を羽織っていて、今にも外出せんという格好をしている。
ああ……何となくだけれど、このお転婆さんが何をしようとしているのか、おおよその推測が立ってしまったよ。
17636ばぁんっ、とドアを破壊しそうな勢いで乗り込んできたのはこの館の主──将校殿だ。
空気を揺さぶるような大声に、机の上に積み上げていた資料が何枚かばらりと床に舞い落ちていった。
「全く。そんな大声を出さなくても聞こえていますよ。どうしましたか?」
落ちた資料を拾いながら将校殿を見上げると……柔らかな頬を紅潮させて、ふんっ、と鼻を鳴らしているのが見えた。
心なしか、瞳にキラキラと星が輝いているような気がする。
うぅん……これはロクな事を言い出しかねないような表情だ。
しかも、将校殿は詰襟に外套を羽織っていて、今にも外出せんという格好をしている。
ああ……何となくだけれど、このお転婆さんが何をしようとしているのか、おおよその推測が立ってしまったよ。