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    #安赤

    kasou_haseki09

    DONE吸血鬼降谷×狼男赤井with神父沖矢シリーズ。
    多分これだけで読めると思います、多分。
    安赤成分少ないですなのに長い…すみません……………。
    Combat start!※吸血鬼と狼男について特殊設定有※
    ※沖矢が赤井とは別人時空※




     とある世界のとある国。森の奥にひっそりと佇むお屋敷。そこに愛し合っている吸血鬼と狼男、それにその二人を監視する為に教会から派遣された神父の三人が暮らしていました。

     +++++

     沖矢は届いた手紙を前に、眉間に皺を寄せていた。それは教会本部から届いたものだった。
    「どうしましょうかねぇ……」
     沖矢が吸血鬼の降谷零と狼男の赤井秀一の愛の巣である、村人から幽霊屋敷と呼ばれる屋敷に監視という名目で居座ってから季節が何回か巡った。沖矢としては存外持った方だと思う。教会が強い個体である吸血鬼と狼男をただ監視しておくに留めている訳が無い。降谷と赤井が強い個体であることから、討伐するよりは監視下に置き、事案があれば協力を求める。それは双方の暗黙の了解だ。しかし今回は二人を村から引き離さなければならないようだ。さて、あの二人はどう出るか。沖矢はヤレヤレ、と頭を掻きながら手紙を持ち自室を出た。
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    sakaki_novel

    DONE【SECRET TRIGGER 7】書き下ろし。
    pixivで更新中のシリーズNo.18『君が纏う雰囲気が好き』の赤井さんバージョン。
    気持ちが読めなくて溜息をつく降谷さんの傍らで、赤井さんがどう思っていたのかのお話です。タイトルはあの有名なビーグル犬の絵本より。

    シクトリありがとうございました!
    パスワード外しましたので、どうぞご覧くださいませー。
    Happiness is a warm puppy「あなたのことが好きなんです……」
     あの日。おそるおそる、といったふうに彼……降谷くんはそう切り出した。
     突然何を言い出すのかとか、正気なのかとか……思うべきことは多くあったはずだ。だが、その時の俺は、彼のことをいたずらを咎められた子犬のようで愛らしいとしか思えなかった。
     あの組織で初めて彼に会った時から、彼に対してはずっと似たような印象を抱いていた。幼子や他の小動物ではなく、間違いなく「子犬」としか言い表せない何かを彼は持っている。普段は自信家で、明るく人懐っこい雰囲気でありながら、時々寂しそうに物思いにふけっている姿が、あの有名なビーグル犬のキャラクターを思わせるからだろうか。いや……そう難しい話ではなく、ただ単に、俺が動物の中では特に犬を好ましく思っているからにすぎないのかもしれない。
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