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    yak

    เสร็จแล้ว2025年4月、やぶこい3展示、小ネタ。全年齢。房太郎視点。
    社会人月島と稲荷神に連なるモノである大学生鯉登の、ほんのりファンタジー現パロ月鯉、と出会う房太郎のある日。
    泡にはならない 遠い国の童話では、人魚は泡となって消えるらしい。そうと知ったのは、まだ、俺に沢山の同胞も血のつながった家族もいた頃のことだ。別の国で『人魚』と呼ばれるモノたちが、俺たちと同じと類されるモノかどうかは知らないが、おとぎ話のようなことは俺たちにも彼らにも起こらないと、嘲るように笑った。
     やがて時が過ぎて、同胞も家族も傍にはいなくなって随分が経ったある日。人魚姫の心境は理解できないが、誰かを愛したが故に己は泡となって消えてもいいと思える、そんなおとぎ話のような愛がどんなものか知りたいとは思う。謀らずも長い付き合いになった男に酒の上での与太話としてそう言った時、やつは興味なさげな声で「へえー、そう」とだけ相槌を打った。目は「房太郎、そんなもの、ないぜ」と言いたげだったが、口に出して言わなかったのは、俺を慮ってのことだったのか、興味がなさすぎてどうでもよかったのか、もっと別の何かだったのか、今も考えることがある。
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    yak

    อดีต2023年鯉誕、ちいコイ展示、その1。月鯉。原作軸。最終回から10年以上後、月島の軍属最後の日。
    pixivに展示しているhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19064686のエピローグにあたります(短編連作の本編はまだ終わっておりません)が、これだけで読めます。
    ことほぎ 兵舎から正門へと向かう道は、よけられた雪の中にうっすらと新たな雪の白化粧をして延びている。月島は、軍靴で浅い雪を踏みしめながら門に向かって歩いていた。門の傍から塀に沿って両側に並んでいる木はキタコブシで、兵舎を新築した当初移植した桜の木が根付かなかった代わりに植えられたものと聞いたことがある。敷地内のキタコブシは、雪の嵩は減ってきたとはいえまだ寒さ厳しいこの時期に、大きく広く伸ばした枝に多くのつぼみをつけ始めている。つぼみは微かに紅色を帯びた白色で、暮れ始めた薄暗い空と白く重なる雪の中、ほのかに温かな色を灯す。幾つものつぼみを目に映しながら、これらが開く姿をもう自分は見ないのだと思うと、不可思議にも思える感慨が腹にまた一つ積もった。兵舎に置いてあった少ない私物を今担いでいる頭陀袋の中に詰めたときも、直属の部下に最後の申し送りをしたときも、毎日通った執務室を辞したときも、兵舎の玄関を出たときも。一つずつ、腹に感慨が積もっていって、それは今やじわじわと腹の内か胸の内かを温めるようだ。
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