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MOURNING🐶善き友人日和くんのお家には犬が住んでいて、彼は日和くんにとてもよく懐いていた。手入れの行き届いたすべらかな毛並みを持ち、穏やかで柔和な瞳をした彼は、出会ってすぐに、私とも善き友人になってくれた。彼について私が知っているのは、ボルゾイという犬種であること、とても身体が大きく、とてもかしこいのだということ、日和くんと同じ生まれつきの貴族で、日和くんよりも家のことを知り尽くしているのだということ。彼のことはすべて、日和くんが教えてくれた。
「わあっ、びっくりした!」
ふたりでベッドで遊んでいるとき、突然日和くんが大きな声をあげたので、私は髪をぐちゃぐちゃにしたままシーツの中から顔を出した。見ると、私と日和くんのベッドの上に、彼が静かに腰を下ろしていた。彼の長い脚は慎ましく折りたたまれ、白く長い毛がシーツへ流れ、溶け合って見えた。大きな声を出しちゃった、と言いながら日和くんが手を伸ばすと、彼は心地良さそうに頬ずりし、顎の下を撫でられて微かに鼻を鳴らした。
1180「わあっ、びっくりした!」
ふたりでベッドで遊んでいるとき、突然日和くんが大きな声をあげたので、私は髪をぐちゃぐちゃにしたままシーツの中から顔を出した。見ると、私と日和くんのベッドの上に、彼が静かに腰を下ろしていた。彼の長い脚は慎ましく折りたたまれ、白く長い毛がシーツへ流れ、溶け合って見えた。大きな声を出しちゃった、と言いながら日和くんが手を伸ばすと、彼は心地良さそうに頬ずりし、顎の下を撫でられて微かに鼻を鳴らした。
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DOODLEスタライ7th11/26昼公演の後アナのひよなぎ自分用走り書きメモ。指描きなんでとっても汚いしどうなってるかわからない。私だけがわかる感じ。
こんなんだった、と思う。私の補正めちゃくちゃ大かもしれない。今でも私もわからない。でもありがとう。
姿はなかったけど、会話からお声から本当に幸せそうなひよなぎで愛しかった 2
ねなさい
DOODLE『つめたくあかるい冬の子たちよ』装画・扉絵ジュン茨/ひよなぎ 作:夜野
本文(全文公開)▶︎ https://twitter.com/0112khz_/status/1497711496067186689?s=21&t=mrcNBXrkRJJNYJPr_lcG-g 9
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DONEアンニュイなひよなぎですひとつ「凪砂くんの涙って、とっても綺麗だったんだよ」
突然の言葉に、暖かい日差しを受けながらうつら、と窓際で船をこぎそうになっていた凪砂の意識が一気に浮上した。はっとしたときに体を震わせて手すりの部分に肘がこすれる。痛みはないけれど、日和がなぜそんな言葉を投げかけたのか、凪砂には理解ができなかった。当の本人は、部屋に入ってきたまま、そのままぼうと立ち尽くしている。
まるで、所在なさげに立ち尽くす案山子のようだ。
「もう随分見ていないからあまり覚えてないけれど。綺麗だった」
「随分と急だね、日和くん。どうしたの?」
日差しがすこしだけ眩しくて振り向く時にすこしだけ顔を顰めた。窓際のソファから見た日和はここより暗い場所にいるからか凪砂からは上手く表情は伺えなかったけれど、笑っていないということは理解できた。
3592突然の言葉に、暖かい日差しを受けながらうつら、と窓際で船をこぎそうになっていた凪砂の意識が一気に浮上した。はっとしたときに体を震わせて手すりの部分に肘がこすれる。痛みはないけれど、日和がなぜそんな言葉を投げかけたのか、凪砂には理解ができなかった。当の本人は、部屋に入ってきたまま、そのままぼうと立ち尽くしている。
まるで、所在なさげに立ち尽くす案山子のようだ。
「もう随分見ていないからあまり覚えてないけれど。綺麗だった」
「随分と急だね、日和くん。どうしたの?」
日差しがすこしだけ眩しくて振り向く時にすこしだけ顔を顰めた。窓際のソファから見た日和はここより暗い場所にいるからか凪砂からは上手く表情は伺えなかったけれど、笑っていないということは理解できた。