ko_okas
DONEはじめの猫は月夜に鳴く展示①尾月尾『サンドイッチ』
以前のものに1枚追加してます。※pictBLand、くるっぷは後日追加!
おなか洗うの楽にするために空きっ腹にしてきたり消化いいもの食べておく推し大好きです♡ 4
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DONE【尾月尾展示③】人を選ぶ。尾月尾だと書いた人が思ってる魚人の月さんの話。微グロシーンあり。グロ要素以外は全年齢。【尾月尾】つみとばつつみとばつ
居場所なんて何処にも無かったから、ふらふらと村の海岸を宛てもなく歩き、疲れた頃にそれと出会った。
初めて訪れる奥まった場所にある入江は、急な勾配で海面近くへ降りられる獣道が続いている。いつの間にか高台に辿り着いていた少年が振り返ると生い茂る木々に埋もれ、自身の村は見えることはなかった。
降りられるだろうかと不安を感じながら、行かなければならないと理由のない焦燥に駆られ、彼は恐る恐る周りの蔦や枝を頼りにその入江へ足を踏み入れた。
ぱしゃん。
波が岩を叩く音に視線を向けたところに、それはいた。
少年はそれに対して恐怖は感じなかった。
村の口伝でこの海岸沿いには化け物がいて、百年に一度人がいなくなるなんて話を彼は聞いたことがあった。それはその化け物なのだろうか。
8420居場所なんて何処にも無かったから、ふらふらと村の海岸を宛てもなく歩き、疲れた頃にそれと出会った。
初めて訪れる奥まった場所にある入江は、急な勾配で海面近くへ降りられる獣道が続いている。いつの間にか高台に辿り着いていた少年が振り返ると生い茂る木々に埋もれ、自身の村は見えることはなかった。
降りられるだろうかと不安を感じながら、行かなければならないと理由のない焦燥に駆られ、彼は恐る恐る周りの蔦や枝を頼りにその入江へ足を踏み入れた。
ぱしゃん。
波が岩を叩く音に視線を向けたところに、それはいた。
少年はそれに対して恐怖は感じなかった。
村の口伝でこの海岸沿いには化け物がいて、百年に一度人がいなくなるなんて話を彼は聞いたことがあった。それはその化け物なのだろうか。
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DONE【尾月尾展示②】尾月から月尾を経由して、多分最終的に尾月尾になる短編可愛いと思った時は こいつを抱きたいと思ったのはふとした瞬間だった。
同性同士で付き合う場合、一つ乗り越えなければいけないハードルというものが存在する。
一つである場合も、二つ以上あることもあるが。
俺と尾形の間には、今のところ最初のハードルは一つだった。
どちらがどちらに抱かれるか。
性欲が枯れていない状態ではそれを解消する必要が出てくる。
独り身ならば一人で解消するなり店に行くなり、誰かと行きずりになるなりと幾つかルートは存在するが、俺と尾形は世間で言う恋人同士だ。
それを外で解消するのはもちろん不貞ということになるだろう。
深く考えていなかった俺に、尾形は真剣な顔であんたが抱きたいと言ってきた。
頭の中で一通り浚った男同士のセックスの方法を引っ張り出す。その状況を更に俺と尾形に当て嵌める。
2125同性同士で付き合う場合、一つ乗り越えなければいけないハードルというものが存在する。
一つである場合も、二つ以上あることもあるが。
俺と尾形の間には、今のところ最初のハードルは一つだった。
どちらがどちらに抱かれるか。
性欲が枯れていない状態ではそれを解消する必要が出てくる。
独り身ならば一人で解消するなり店に行くなり、誰かと行きずりになるなりと幾つかルートは存在するが、俺と尾形は世間で言う恋人同士だ。
それを外で解消するのはもちろん不貞ということになるだろう。
深く考えていなかった俺に、尾形は真剣な顔であんたが抱きたいと言ってきた。
頭の中で一通り浚った男同士のセックスの方法を引っ張り出す。その状況を更に俺と尾形に当て嵌める。
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PAST【尾月尾展示①】尾月尾というか尾と月だけの嵐の思い出の話。既出の再録です。【尾月尾】台風一過台風一過(尾月尾と言ってもいいかも)
昔、ガキの頃は台風一過を台風の家族だと勘違いしていたことをふと思い出す。
何のことはない。
今同居人が強風吹き荒び、雨が窓を割らん勢いで降り注ぐ外へいざ行かんとしている背中を尾形は眺めている。
天候が悪くなければいつもの出勤風景だった。先ほど二人で朝食がてら見ていたテレビ番組では、わざわざ荒れている現地へレポーターがご丁寧にヘルメットを付け、叩きつけるような雨ですだの、河川の増水がだの被害の状況を事細かに告げていた。危ないから近寄るなといいつつ河川敷へ、海辺へリアルな情勢をそこまで伝えなきゃいけないものなのか、尾形は呆れながらそれを流し見していた。その横で白米を胃に送りながら、天候を逐一チェックする男が同居人の月島だった。
4661昔、ガキの頃は台風一過を台風の家族だと勘違いしていたことをふと思い出す。
何のことはない。
今同居人が強風吹き荒び、雨が窓を割らん勢いで降り注ぐ外へいざ行かんとしている背中を尾形は眺めている。
天候が悪くなければいつもの出勤風景だった。先ほど二人で朝食がてら見ていたテレビ番組では、わざわざ荒れている現地へレポーターがご丁寧にヘルメットを付け、叩きつけるような雨ですだの、河川の増水がだの被害の状況を事細かに告げていた。危ないから近寄るなといいつつ河川敷へ、海辺へリアルな情勢をそこまで伝えなきゃいけないものなのか、尾形は呆れながらそれを流し見していた。その横で白米を胃に送りながら、天候を逐一チェックする男が同居人の月島だった。