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    #cql

    しばた三歳

    DONE【含光君の恋文】#4
    雲夢料理を白黒二人+江澄がもぐもぐします(単体でもお読みいただけます)。

    🎊「MDZSごはんを食べる企画展示Webオンリー」イベント開催おめでとうございます🎊

    【注意とごあいさつ】
    ・まだ知己ですが、そのうちR-18に突入
    ・アニメ/原作/cql履修済
    ・設定捏造してます、ふわっとお読みください
    江家の晩餐(含光君の恋文・番外編)江家の晩餐

     雲夢・蓮花塢の大広間にて。
     こじんまりと、静かな宴が行われていた。

     雲夢は国の中央に属する。辛・酸・甘、麻辣、清淡など、各地の味覚や製法を取り入れた独特の食文化が自慢だ。新鮮な山河の素材に薬膳効果のある山菜を加え、最大限のもてなしに厨房は大わらわ、春節のような賑わいだった。

     だがしかし。

    「……」
    「……」
    「……」

     春のすがすがしい夜風が流れる大広間では、少しも晴れやかでない男達が三人、円卓に向かって座していた。

     江宗主・江晩吟。
     この宴を用意させた本人だが、少しも客をもてなす様子がない。もてなすどころか、苦虫を嚙み潰したような表情で、無言のまま卓を睨んでいる。恐ろしくも美しかった紫蜘蛛・虞夫人を彷彿とさせるような形相だ。宗主の低気圧に慣れた家僕たちも身をすくめ、(なにか不備があったのでは)と互いの顔を見合わせている。
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    @KeiKa_WR

    DONE
    温寧が現代まで生きている話②ふぅと、細く温情は息を吐いた。気づかないうちに息を詰めていたようた。今日は少しだけ宿題に手間取ってしまった。ようやく終わった課題の束をトントンと揃え、そそくさと提出用のファイルに仕舞う。宿題を終えてからパソコンを立ち上げて、メールサーバーの確認をするのがここのところ温情の日課になっていた。
    初級中学校への進学が決まってすぐ、男とメールのやり取りを始めた。きっかけは、李夫妻からの勧めだった。温情自身は早めに受験を終えて進学先が決まったものの、友人のほとんどは未だ受験活動の真っ最中で、自然と放課後の時間を持て余すことが多くなった。相変わらず日々膨大な量の宿題は出るし予習復習は欠かしていないが、余った時間に暇を持て余すのは寂しい。そんなことを李夫婦への手紙へしたためたところ、男とメールのやりとりをしてはどうかと提案されたのだ。今どき古めかしいE-mailでのやりとりになったのは、男が携帯を持っていなかったから。せっかくなので温情も男にあわせてスマートフォンでなくパソコンでメールのやり取りをすることにした。学校でITの授業も受けていたが、タイピングはそこまで練習していなかったのでいい機会だと思った。
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