mcksouko
DONEりつまおwebオンリー『昼下がりの約束』開催おめでとうございます! 真緒が海を越え遠く異国の地を踏みしめる頃、凛月はすっかりくつろいだ気分で歩き慣れた廊下を進んでいた。
真緒の海外ロケが決まったのは突然のことだった。普段はもっぱらユニット毎に行う国内での仕事がメインで、移動を含めても数日程度の規模とはいえ、特にスケジュール調整の必要な海外での、まして単独での仕事となるとそれなりに珍しい部類になる。スーツケースをひっくり返しながら、ああでもないこうでもない、先輩がもっと大きい物を持っているはずだから借りてこよう、インスタントの味噌汁でも持って行くか、等々、本人というより主にユニットメンバーによるささやかな騒ぎの果てに、真緒は旅立って行った。
一方の凛月はといえば、今日片づけなければならない仕事は午前中に全て終わらせたので、あとはもうなんの予定もないオフだった。外は日差しが厳しく気温も高い。のんびり昼寝でも楽しもうと、寮の自室へ帰ってきたところだった。
6637真緒の海外ロケが決まったのは突然のことだった。普段はもっぱらユニット毎に行う国内での仕事がメインで、移動を含めても数日程度の規模とはいえ、特にスケジュール調整の必要な海外での、まして単独での仕事となるとそれなりに珍しい部類になる。スーツケースをひっくり返しながら、ああでもないこうでもない、先輩がもっと大きい物を持っているはずだから借りてこよう、インスタントの味噌汁でも持って行くか、等々、本人というより主にユニットメンバーによるささやかな騒ぎの果てに、真緒は旅立って行った。
一方の凛月はといえば、今日片づけなければならない仕事は午前中に全て終わらせたので、あとはもうなんの予定もないオフだった。外は日差しが厳しく気温も高い。のんびり昼寝でも楽しもうと、寮の自室へ帰ってきたところだった。
梅酒美味しい
DONE※真緒に元カノがいます。ハッピーエンドではないです。あとほんのり背後描写注意。切ないのが書きたかった。色々崩壊してるけどご容赦ください。運命の人なんて信じてないけど、もしそんな人が存在するのなら。
それは、君しかいないと思っていた。
「好きだよ。付き合ってほしい。」
素直な気持ちを伝えた。
あくまでさりげなく。
でも真剣に。
「・・・ごめん。お前の事、そういう目で見たこと無い。今までも、これからも。」
申し訳なさそうに。でも、ちゃんと目を見て伝えてくれる優しい君。
両思いだと思ってた。何もかもお互い知っていて、だからこそ一番側で背中を預けられた。
間違いなくお互いを信頼していた。
辛い時は涙が止まるまで一緒に座っていたし、沢山話も聞いた。
彼女が出来たって嬉しそうに伝えてきてくれた時も、振られて落ち込んでいた時も一番に駆けつけて共感したのは自分だった。
最後には、自分と一緒に幸せになると。幸せにすると。信じていたから。
「・・・りつ。お前のその気持ちは家族とか友達とかに対して思う気持ちだと思うぞ。恋愛じゃなくて、親愛の方。勘違いしたんじゃないのか?」
少し困ったように、関係が崩れないように気を遣って言ってくれた言葉。
ねぇ、まーくん。何であの時、俺を受け入れてくれたの。
確かにあの時、君が俺を受け入れて。お互 738