nene_usugure
DONEカメラマン千×モデルゲ以前狐村さんに贈ったSS『メゾソキシネ(検索避け済)』を加筆したもの。
実在するブランド名で書いちゃってたので、そこは修正してあります。
入れてないけどR18です!
pass:高校卒業済みの18歳以上ですか? 7325
kirche_is_dcst
DONE酔っ払い絡み上戸なゲとちょっと様子のおかしい世話焼き干空ちゃんのお話obsession「 せーんくーうちゃーん!!!」
帰宅するなり、そんな呼びかけと同時にすさまじい勢いで同居人が抱きついてきた。
「 おかえり!おっ疲〜!!ねえねえ、ご飯にする?お風呂にする?それとも……俺にする?」
いつもにもましてテンションが高い。酒でも入っているのだろうか。
「 着替えてメシ。それから風呂」
べたべたしてくる同居人をあしらいながら、部屋に戻って。
ひとまず楽な服装に着替えた。
「 え〜!!せんくうちゃん!俺は?俺は?」
先ほどの選択肢から自分だけが除外されたのが心外だったのか、袖を引きながら抗議してくる。……間違いない。酔ってる。
ひとつ息をついて振り返ると、くしゃりとあたまを撫でてやった。
「 おう、そういや言ってなかったな。……ただいま、ゲン」
1525帰宅するなり、そんな呼びかけと同時にすさまじい勢いで同居人が抱きついてきた。
「 おかえり!おっ疲〜!!ねえねえ、ご飯にする?お風呂にする?それとも……俺にする?」
いつもにもましてテンションが高い。酒でも入っているのだろうか。
「 着替えてメシ。それから風呂」
べたべたしてくる同居人をあしらいながら、部屋に戻って。
ひとまず楽な服装に着替えた。
「 え〜!!せんくうちゃん!俺は?俺は?」
先ほどの選択肢から自分だけが除外されたのが心外だったのか、袖を引きながら抗議してくる。……間違いない。酔ってる。
ひとつ息をついて振り返ると、くしゃりとあたまを撫でてやった。
「 おう、そういや言ってなかったな。……ただいま、ゲン」
nene_usugure
DONE『こちら月より、愛を込めて』No.14🪨出発前夜をテーマに5人で作る大人のリレー小説。
直接描写はないのでパスなしですが、致した後です。
『こちら月より、愛を込めて』No.14泥のように眠る、という言葉は誰が考えたのか。
手足は重く感覚が無い。だが石化中とは違う心地良さだった。全てを手放せる心地良さ。海の底の、更に泥の底に沈んで眠った。何十分、何時間眠ったのだろう、夢すら見ることはなくカウントもしていない。それでも体内時計は正確で、意識が浮上していくのを感じる。
ああ、起きたくねぇな。
ガキみたいだ。月行きの遠足のお時間だろうが。
重い瞼を開ければ、いつも俺より早く起きているメンタリストがやっぱり今日も早く起きていて此方を見ていた。窓の向こうは既に白み始めている。
空気自体が発光しているような柔らかい薄闇の中のゲンを見て、これは幸せな夢なのかと一瞬自分の脳を疑った。コイツは時々こんな目で俺を見る。いわゆる『慈愛に満ちた』とでも形容されるような、ただひたすらに優しい目で。
1570手足は重く感覚が無い。だが石化中とは違う心地良さだった。全てを手放せる心地良さ。海の底の、更に泥の底に沈んで眠った。何十分、何時間眠ったのだろう、夢すら見ることはなくカウントもしていない。それでも体内時計は正確で、意識が浮上していくのを感じる。
ああ、起きたくねぇな。
ガキみたいだ。月行きの遠足のお時間だろうが。
重い瞼を開ければ、いつも俺より早く起きているメンタリストがやっぱり今日も早く起きていて此方を見ていた。窓の向こうは既に白み始めている。
空気自体が発光しているような柔らかい薄闇の中のゲンを見て、これは幸せな夢なのかと一瞬自分の脳を疑った。コイツは時々こんな目で俺を見る。いわゆる『慈愛に満ちた』とでも形容されるような、ただひたすらに優しい目で。
3stlo_guri
MOURNING【千ゲ♀】悪役令嬢に転生してしまったゲ③悪役令嬢に転生してしまったゲ「最近、魔物の出現率が上がっているんだ。討伐隊を向かわせても中々成果が上がってこない」
いつものごとくセンクウちゃんの公務室でドイヒー作業を手伝っていた俺は、ビャクヤ様が入ってきて身を硬くした。いくら優しい人だと知っていても深く面識があったわけではないし、国王陛下なのでさすがに緊張はする。そんな中で発されたこの言葉をきいて、さっきまでリラックスしていたセンクウちゃんもぴりっとした空気を纏い耳を傾けていた。
ロケット事業も進んではいるが、それより俺達にとって問題なのは古くから存在する魔物たちの存在だった。世界が神秘の保存より謎の究明、すなわち魔法より科学を優先するようになってからは魔物の数は激減したと聞いているけれど、増えているということは闇属性の魔法を使う人間がまだどこかにいるということだ。
3376いつものごとくセンクウちゃんの公務室でドイヒー作業を手伝っていた俺は、ビャクヤ様が入ってきて身を硬くした。いくら優しい人だと知っていても深く面識があったわけではないし、国王陛下なのでさすがに緊張はする。そんな中で発されたこの言葉をきいて、さっきまでリラックスしていたセンクウちゃんもぴりっとした空気を纏い耳を傾けていた。
ロケット事業も進んではいるが、それより俺達にとって問題なのは古くから存在する魔物たちの存在だった。世界が神秘の保存より謎の究明、すなわち魔法より科学を優先するようになってからは魔物の数は激減したと聞いているけれど、増えているということは闇属性の魔法を使う人間がまだどこかにいるということだ。
3stlo_guri
MOURNING【千ゲ♀】悪役令嬢に転生してしまったゲ悪役令嬢に転生してしまったゲずるずると引きずられて王子の部屋に連れてこられて、豪華なソファーで俺がしょぼんとしながら作業をしていると、王子が隣に座った。
隣で機密文書に目を通して何やら判子を押していたけど、それ国のやつだよね?その判子ひとつで国が動くやつだよね!?いくら婚約者とはいえいいの?警戒心無さすぎない?そんなに気を許してる俺だって裏切るかもしんないのに……って
「あ、」
「?」
「この誓約書、やらしいなぁ……こっちにメリットあるような書き方してるけど、怪しくない?」
「どこだ?」
「ここ」
センクウ王子が俺に身を寄せてくる。自然と鼓動が高鳴るのを心の中でゆっくり沈めながら、俺は説明を続けた。
センクウ王子……いや、心の中ではセンクウちゃんと呼んでいるが、彼は俺の知ってる千空ちゃんよりももっとハードワーカーで、慢性的な寝不足に陥っていた。
3062隣で機密文書に目を通して何やら判子を押していたけど、それ国のやつだよね?その判子ひとつで国が動くやつだよね!?いくら婚約者とはいえいいの?警戒心無さすぎない?そんなに気を許してる俺だって裏切るかもしんないのに……って
「あ、」
「?」
「この誓約書、やらしいなぁ……こっちにメリットあるような書き方してるけど、怪しくない?」
「どこだ?」
「ここ」
センクウ王子が俺に身を寄せてくる。自然と鼓動が高鳴るのを心の中でゆっくり沈めながら、俺は説明を続けた。
センクウ王子……いや、心の中ではセンクウちゃんと呼んでいるが、彼は俺の知ってる千空ちゃんよりももっとハードワーカーで、慢性的な寝不足に陥っていた。
3stlo_guri
MOURNING【千ゲ♀】悪役令嬢に転生してしまったゲ悪役令嬢に転生してしまったゲ「なろう系って知ってる?」
「知らない……」
遠い遠い昔の記憶。心のアルバムに大事にしまい込まれた思い出を掘り返す。たしかあれは石神村に居た頃の話だったなぁ。
子供達に文字を教えるにあたって、漫画や絵本、小説など物語を使ってみてはどうか。そう提案をしたのは他の誰でもない俺、あさぎりゲンであった。
勉強するにあたってモチベーション、つまり「知りたい」という気持ちを刺激して持続することは大事なことだ。三日坊主という言葉があるように、最初は意欲があっても続かないことなんていくらでもある。
別にみんな千空ちゃんみたいに科学ができるようになる必要はないけれど、言葉はそうはいかない。
この石神村で、文字の教育というコミュニケーションの基盤を作っておくことは最重要ミッションとも言えた。
6008「知らない……」
遠い遠い昔の記憶。心のアルバムに大事にしまい込まれた思い出を掘り返す。たしかあれは石神村に居た頃の話だったなぁ。
子供達に文字を教えるにあたって、漫画や絵本、小説など物語を使ってみてはどうか。そう提案をしたのは他の誰でもない俺、あさぎりゲンであった。
勉強するにあたってモチベーション、つまり「知りたい」という気持ちを刺激して持続することは大事なことだ。三日坊主という言葉があるように、最初は意欲があっても続かないことなんていくらでもある。
別にみんな千空ちゃんみたいに科学ができるようになる必要はないけれど、言葉はそうはいかない。
この石神村で、文字の教育というコミュニケーションの基盤を作っておくことは最重要ミッションとも言えた。