雪の日のバカップル兎川千桜「雪だー! 新っち! 雪だよー!」
卯月新「はいはい、あんまりはしゃぐなよ。転ぶぞー」
千桜「大丈夫だよー……あっ」
つるっ、べしゃっ。
新「言わんこっちゃない……千桜。大丈夫か?」
千桜「うん……新っち~。起こして~」
(新に向かって手を伸ばす千桜)
新「しょうがないな……っ!?」
(差しだされた手を取る新)
ぐいっ、つるっ、べしゃっ。
新「……千桜ちゃん?」
(転ばされて静かに怒る新)
千桜「えへへ~、私だけじゃ悔しいから、新っちも道連れ~」
新(なにこいつ……かわいい……怒る気失せたわ……)
千桜「……あれっ? 新っち……怒っちゃった……?」
(不安げに顔をくもらせる千桜)
新「……怒ってないよ」
千桜「本当? えへへ、よかった~」
(ほっとして顔をほころばせる千桜)
新(天使だ……)
皐月葵「あのふたり……雪の上に座り込んでなにやってるんだろう……」
結城若葉「さあ……そっとしておきましょう?」
葵「うん、そうだね。じゃあ、行こうか、若葉ちゃん」
若葉「はいっ!」
※デート中にたまたま通りかかった葵若の図。