warabi_hq
TRAINING🍙の気持ちが、双子から離れて🌾さんに寄っていく過程はどんな感じだったんだろう?という妄想。二人もう付き合ってます。
大人になって二人とも実家を出た前提で、何かの用事で帰ってきてるときの二人の会話。
兄弟喧嘩「なぁ、ツム」
「なんや、サム」
「北さん、今頃何してはんのやろな」
「…………」
治の問いかけへの侑の返答はなく、雑誌をめくる音だけが静かに響いた。
高校を卒業し、双子が二人とも実家を出た今も、実家に顔を出せば部屋にはあの頃と同じ2段ベッドが待っていた。双子が成長したからと言って、家の間取りが変わるわけではない。
「なぁ、ツム」
「なにて」
「北さ「もうわかったわ!!!」」
声と同時に上段に横になっていた侑の腰のあたりの床板が、急に盛り上がり始めた。二枚に分かれた床板の継ぎ目の部分を下段の治が器用に両足を使って押し上げているのだ。
「こらこらこらこら!やめえや!!」
侑が地元を離れて数年。いつの間にか、北さんこと北信介と双子の片割れ治が良い仲になっていた。いつの間にか、と言っても全く心当たりがないわけではない。おにぎり宮を開業するにあたって、いろいろと相談を聞いてもらっている様子だったし、おにぎりに北さんの育てたお米を使わせてもらうことはもちろん、稲刈りの手伝いや、田植え、野菜の収穫、最近では北さんのおばあちゃんのゆみえさんに店を手伝ってもらっていることすらあった。
1835「なんや、サム」
「北さん、今頃何してはんのやろな」
「…………」
治の問いかけへの侑の返答はなく、雑誌をめくる音だけが静かに響いた。
高校を卒業し、双子が二人とも実家を出た今も、実家に顔を出せば部屋にはあの頃と同じ2段ベッドが待っていた。双子が成長したからと言って、家の間取りが変わるわけではない。
「なぁ、ツム」
「なにて」
「北さ「もうわかったわ!!!」」
声と同時に上段に横になっていた侑の腰のあたりの床板が、急に盛り上がり始めた。二枚に分かれた床板の継ぎ目の部分を下段の治が器用に両足を使って押し上げているのだ。
「こらこらこらこら!やめえや!!」
侑が地元を離れて数年。いつの間にか、北さんこと北信介と双子の片割れ治が良い仲になっていた。いつの間にか、と言っても全く心当たりがないわけではない。おにぎり宮を開業するにあたって、いろいろと相談を聞いてもらっている様子だったし、おにぎりに北さんの育てたお米を使わせてもらうことはもちろん、稲刈りの手伝いや、田植え、野菜の収穫、最近では北さんのおばあちゃんのゆみえさんに店を手伝ってもらっていることすらあった。
warabi_hq
TRAININGちょっとした喧嘩未遂からの仲直り嫉妬その日、北信介は、おにぎり宮の2階、宮治の居室の台所で絶望していた。
つい先日、祖母に分けてもらった上等のクリームクレンザーで、この部屋にあるいくつかの鍋の、ちょうど半分をピカピカに磨き上げた後のことだった。
「残りはまた今度」
そう言って帰宅し、そして今日がその「また今度」だった。
日々使い込まれ、焦げ付いて茶色くなった鍋を綺麗に磨き上げる作業は、この上なく心地よい時間だった。今日という日を楽しみにしていたと言っても過言ではない。
ところが。
「なあ、治。鍋、傷だらけやんか」
不器用にところどころまだらに残った汚れと擦り傷で、鍋は見るも無惨な姿になっていた。
「………はい。すんません」
背後から、この部屋の主のしょぼくれた声が響く。高身長なはずの彼にしてはかなり下の位置からだった。たぶん自主的に正座をしているのだろう。
1523つい先日、祖母に分けてもらった上等のクリームクレンザーで、この部屋にあるいくつかの鍋の、ちょうど半分をピカピカに磨き上げた後のことだった。
「残りはまた今度」
そう言って帰宅し、そして今日がその「また今度」だった。
日々使い込まれ、焦げ付いて茶色くなった鍋を綺麗に磨き上げる作業は、この上なく心地よい時間だった。今日という日を楽しみにしていたと言っても過言ではない。
ところが。
「なあ、治。鍋、傷だらけやんか」
不器用にところどころまだらに残った汚れと擦り傷で、鍋は見るも無惨な姿になっていた。
「………はい。すんません」
背後から、この部屋の主のしょぼくれた声が響く。高身長なはずの彼にしてはかなり下の位置からだった。たぶん自主的に正座をしているのだろう。
yummy_gamgam
DONE治北Webオンリー開催おめでとうございます!ほんとは新刊間に合わせたかったのですが色々無理だったので準備号として小話アップします😂新刊はぽん酢さんとの合同誌の予定です。完成したらどこかのイベントで頒布予定です! 5
pleiades_0430
PAST「おさきたのひととせ」シリーズの7月に描いた作品をまとめました。全部北さんの誕生日をお祝いする治の話。
今年も描きたかったけどオンリーに全振りしたので描けなかった……ので過去作をまとめた次第(*^^*) 16
ymsd_yuszh
MOURNING嫁入りパロの初期案がもったいなくてサルベージしました。途中で終わります。 少しホラーっぽい。モブが沢山出てきて死にます。嫁入りパロと重複する部分が多々あります。天女、女神、神、仏、妖怪とめちゃくちゃです。ふわっと読んでください。※Privatter掲載(2022-08-29) 5198
takikomi_maze2
ArtSummary2022お試し開催したワンドロワンライにて「年末」をテーマに書いたお話を少し直しました。二人は「家族になる」ではなく「家族になっていた」というのが似合うなと思います。
今年も一年ありがとうございました!
好きなものを好きな時にしか書けない私ですが、読んでくださり、そしてブクマなどしてくださる皆さまのおかげで楽しく創作ができました!
来年も皆様が推しを満喫できますように✨
良いお年をお過ごしください!
家族【治北】「……え?」
視界が薄暗い。おかしいと思い寝ぼけた目を開くとやはりそこは物の輪郭がぼんやりとするほど暗く、北の記憶にあるさっきまでの自室の明るさがどこにもなかった。少し横になる、と布団に潜ってからだいぶ時間が経過したことが伺えた。
「あかん」
すっかり寝坊をしてしまった。
今のうちにと今日の今日まで農業機械の手入れや倉庫の整理、今後やってみたい農法や作ってみたい野菜のことを調べていると、大晦日とはいえいつもと変わらない忙しさで動いていた。そんな北を見た祖母や治から、夕食の支度はしておくから夜更かしに備えて少し休んだら、と提案を受け、台所に立ってもあまり役に立たない自覚があるため二人に甘えて二階の自室に下がった。ひんやりとした布団に体をもぐらせても大して眠気は来ないだろうと思っていたが、どうだろう、自分で思っているよりも疲労していたのかもしれない。
3435視界が薄暗い。おかしいと思い寝ぼけた目を開くとやはりそこは物の輪郭がぼんやりとするほど暗く、北の記憶にあるさっきまでの自室の明るさがどこにもなかった。少し横になる、と布団に潜ってからだいぶ時間が経過したことが伺えた。
「あかん」
すっかり寝坊をしてしまった。
今のうちにと今日の今日まで農業機械の手入れや倉庫の整理、今後やってみたい農法や作ってみたい野菜のことを調べていると、大晦日とはいえいつもと変わらない忙しさで動いていた。そんな北を見た祖母や治から、夕食の支度はしておくから夜更かしに備えて少し休んだら、と提案を受け、台所に立ってもあまり役に立たない自覚があるため二人に甘えて二階の自室に下がった。ひんやりとした布団に体をもぐらせても大して眠気は来ないだろうと思っていたが、どうだろう、自分で思っているよりも疲労していたのかもしれない。
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DONE心の実る処③こちらで最後です。
心の実る処③「おっ、信介」
「……アラン」
桜が散り始め少しずつ朝晩の気温も上がってきた頃、人間たちが種蒔きを始めた。土から芽がおよそ一斉に出るまであっという間で、昔よりかなり多くの芽が出るので、人間の技術の進化はすごいものだと思う。発芽や出芽が好調だとか思わしくないだとか、その年毎の異なる状況を報告していた頃が懐かしい。
ここまで順調であることを黒須に報告しようと社の奥へ向かうとこちらへ向かってくるアランと会った。
「久しぶりやん……何、元気ないやん」
「そうでもないで」
嘘はついてない。特に元気がないということはない。
「……そう? ならええけど」
「……あ、誕生日か。おめでとう」
社の奥への用事は祈祷か黒須への報告かのどちらかであることが多く、アランが奥から出てきたということはこの時期では報告だろうと思い至り、そして友の記念日を思い出した。
12877「……アラン」
桜が散り始め少しずつ朝晩の気温も上がってきた頃、人間たちが種蒔きを始めた。土から芽がおよそ一斉に出るまであっという間で、昔よりかなり多くの芽が出るので、人間の技術の進化はすごいものだと思う。発芽や出芽が好調だとか思わしくないだとか、その年毎の異なる状況を報告していた頃が懐かしい。
ここまで順調であることを黒須に報告しようと社の奥へ向かうとこちらへ向かってくるアランと会った。
「久しぶりやん……何、元気ないやん」
「そうでもないで」
嘘はついてない。特に元気がないということはない。
「……そう? ならええけど」
「……あ、誕生日か。おめでとう」
社の奥への用事は祈祷か黒須への報告かのどちらかであることが多く、アランが奥から出てきたということはこの時期では報告だろうと思い至り、そして友の記念日を思い出した。
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DONE心の実る処【治北】②です。続きはこちら③→
https://poipiku.com/1909016/7832042.html
心の実る処【治北】②「アラン、おはよう」
「路成やん。おはよう」
「なぁ、信介見んかった?」
「それ、俺も練に聞いたんやけど。見てへんなぁ」
ここ二週間ほど彼の姿を見なかった。いや、全く見なかった訳ではない。廊下の向こうを歩いている姿や鳥居を潜る姿は幾度か見たものの、挨拶ができるほど近いところにはいずれもいなかった。
「なんや最近忙しそうなやぁ」
「田んぼ手伝っとるらしいで。あ、今は畑やったかな。稲荷崎の」
「へ? ほんまかそれ」
アランは驚いた。
「おん。本人から聞いた」
「なんでやろ」
「ちゃんと知りたいんやって。学び直すんやって言うとった」
「いや、豊穣の神さんに仕える狐が、今更何言うてんの」
一番最近会った時、信介はいつもと変わらない様子だった。あの友のことだ。忙しくしても、仕事と同じように寝食は怠らず日々を過ごしているのだろう。元気ならそれでいい。それでいいのだが。
7764「路成やん。おはよう」
「なぁ、信介見んかった?」
「それ、俺も練に聞いたんやけど。見てへんなぁ」
ここ二週間ほど彼の姿を見なかった。いや、全く見なかった訳ではない。廊下の向こうを歩いている姿や鳥居を潜る姿は幾度か見たものの、挨拶ができるほど近いところにはいずれもいなかった。
「なんや最近忙しそうなやぁ」
「田んぼ手伝っとるらしいで。あ、今は畑やったかな。稲荷崎の」
「へ? ほんまかそれ」
アランは驚いた。
「おん。本人から聞いた」
「なんでやろ」
「ちゃんと知りたいんやって。学び直すんやって言うとった」
「いや、豊穣の神さんに仕える狐が、今更何言うてんの」
一番最近会った時、信介はいつもと変わらない様子だった。あの友のことだ。忙しくしても、仕事と同じように寝食は怠らず日々を過ごしているのだろう。元気ならそれでいい。それでいいのだが。
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DONE神さんにお仕えしてる狐北さんの片想いのお話です(治←狐北さん)北さんの切ない顔が見たくて書きました。治北の日に向けて書いたのですが、間に合わず…でも無事に11月中に完成しました!
長いためぽいぴくでは3つに投稿を分けています。
力尽きて推敲はざっくりなので少しずつ直していくかもです。
続きはこちら②→
https://poipiku.com/1909016/7832007.html
心の実る処【治北】① 散々ためらった末に信介は漸く戸のくぼみに指をかけた。途端、炊けた米と出汁の温かい香りが一気に胸を満たした。
「いらっしゃいませ!」
店内から威勢の良い太い声が響いた。
「お客さん、店内ですか、お持ち帰りですか?」
「えっと……」
カウンターの向こうから帽子を被った男が同じ声量で聞いてきた。まさか選択肢があるとは知らなかった。店内を見ると座敷の席に家族だろうか、一組座っていて、数席のみのカウンター席には一人掛けていた。
店員を見るとにこにこと笑ってこちらの返事を待っていた。
「そこの席、空いてますか?」
カウンターの角の席を指差すと、どうぞ、と男が着席を促した。座ってから改めて店内を見渡すと、カウンターもテーブルも深い飴色になった木材で床は石のような硬い材質でよく磨かれているのがわかった。
10744「いらっしゃいませ!」
店内から威勢の良い太い声が響いた。
「お客さん、店内ですか、お持ち帰りですか?」
「えっと……」
カウンターの向こうから帽子を被った男が同じ声量で聞いてきた。まさか選択肢があるとは知らなかった。店内を見ると座敷の席に家族だろうか、一組座っていて、数席のみのカウンター席には一人掛けていた。
店員を見るとにこにこと笑ってこちらの返事を待っていた。
「そこの席、空いてますか?」
カウンターの角の席を指差すと、どうぞ、と男が着席を促した。座ってから改めて店内を見渡すと、カウンターもテーブルも深い飴色になった木材で床は石のような硬い材質でよく磨かれているのがわかった。
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DONE2022年8月28日(日)GOOD COMIC CITY 28内RTS!! 36にて頒布しました無配SSです。良い歳になった二人の短いお話。
SSまとめ本「雨宿りに君を想う」内のお話のとある一文と僅かにリンクしています。(本当に極々微量)
お迎えくださった方は探してみてください😌
喧嘩をするほど【治北】(RTS36頒布 無配SS) 喧嘩をするほど仲が良い、は結局分からず仕舞だ。
俺が信介さんに怒られて喧嘩にすらならないだろうと思っていたのは若い頃のほんの短い間だけで、案外信介さんは頑固でムキになる。年々それは増してきたように思うけど、自分の意見が強引だと気づくとすぐに訂正して謝る柔軟さも年を重ねるごとに増していったと思う。だから結局、喧嘩になることは少ない。
これからたくさんある二人の時間をどうしようか、と話をして、やりたいことがいっぱいあったはずなのにどちらも思い出せず、なんだったっけと笑ってしまった。お互い仕事と日常が切り離せない仕事だったから、こういう日々を楽しみにしていたのに。
とは言え、一応二人ともまだ現役ではある。俺は店に立つ日数を減らして、信介さんも田んぼをやる時間を短くした。どちらも、もう自分でないと、という仕事の仕方ではなくなっただけだ。
2642俺が信介さんに怒られて喧嘩にすらならないだろうと思っていたのは若い頃のほんの短い間だけで、案外信介さんは頑固でムキになる。年々それは増してきたように思うけど、自分の意見が強引だと気づくとすぐに訂正して謝る柔軟さも年を重ねるごとに増していったと思う。だから結局、喧嘩になることは少ない。
これからたくさんある二人の時間をどうしようか、と話をして、やりたいことがいっぱいあったはずなのにどちらも思い出せず、なんだったっけと笑ってしまった。お互い仕事と日常が切り離せない仕事だったから、こういう日々を楽しみにしていたのに。
とは言え、一応二人ともまだ現役ではある。俺は店に立つ日数を減らして、信介さんも田んぼをやる時間を短くした。どちらも、もう自分でないと、という仕事の仕方ではなくなっただけだ。
ryohakushadono
DONEようこそ "Club Chanto"へ8/21はバニーデーとなっております。
バニーコスチュームを身にまとったキャストと最高の時間をお過ごしください。
キャストのアフターの様子も覗けるかも・・・。
※ねん写真です。
※治北がコスプレしています。
※侑も出てきます。
ひさしさんとバニー祭!!
Club Chantoのプレートはひさしさん作です。
楽しい時間をありがとうございます💓 12
takikomi_maze2
INFO2022年8月28日(日)GOOD COMIC CITY 28内RTS!! 36スペース番号:南4ホール ヤ24b
にて頒布予定です。
A6/P.224/R18 SS再録12編+書き下ろし2編
間に合えば、良い年になった二人のお話と、しおりの無配があるかもしれません…
※イベント後に行う予定の通販では価格が異なる可能性がございます。
【新刊サンプル RTS36】雨宿りに君を想う(治北)これまで書いたSSの中で特に気に入りの12編を加筆修正し、
書き下ろし2編(はじめてのチューのお話、片思いを自覚した北さんのお話)をまとめました。
全て独立したお話ですが、作品順はおおよそ片思い〜付き合っている二人の順番で並んでいます。
R18ですが、描写は少ないです。
※サンプル内に成人向け表現ありません。
-----
目次
CHEяRY(書き下ろし)
春、告げる
酸っぱくて辛くて、甘い
夏の確信
This is my first kiss.(書き下ろし)
ひらひら
風邪をひいた治くん
秘密
ちゃんと
騎乗
なんかダメな日
巡る
美しいもの
雨宿りに君を想う
-----
CHEяRY(書き下ろし)
「お疲れ様。明日、納品行くな」
今は営業時間だから返信は夜遅くに来るだろうと思って、メッセージを送った後北はスマホを自室の机に置いて風呂場に向かった。
3718書き下ろし2編(はじめてのチューのお話、片思いを自覚した北さんのお話)をまとめました。
全て独立したお話ですが、作品順はおおよそ片思い〜付き合っている二人の順番で並んでいます。
R18ですが、描写は少ないです。
※サンプル内に成人向け表現ありません。
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目次
CHEяRY(書き下ろし)
春、告げる
酸っぱくて辛くて、甘い
夏の確信
This is my first kiss.(書き下ろし)
ひらひら
風邪をひいた治くん
秘密
ちゃんと
騎乗
なんかダメな日
巡る
美しいもの
雨宿りに君を想う
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CHEяRY(書き下ろし)
「お疲れ様。明日、納品行くな」
今は営業時間だから返信は夜遅くに来るだろうと思って、メッセージを送った後北はスマホを自室の机に置いて風呂場に向かった。
hoshiimooishi
DONE遅くなりましたが我らがten長爆誕おめでとうございます🎂🎉🎁💐🎀👏🎊💕!!!!!!!!!って送り付けた散文です💪🏾❤️🔥おめでと~!!!!テーマをいちご大福🍓にしてもくりで皆で書きました✌️楽しかった~!!🍙🌾がちょっといちゃついてるだけです!一生いちゃついてて~!!👏 4
takikomi_maze2
DONE大好きなお世話になっている方へのお誕生日プレゼントとして書かせていただきました🎁✨【テーマ】いちご・大福
後日、少しずつ誤字脱字など直していきます🙏
付き合ってから数年経っている大人のおさきたの二人が、初めて喧嘩をしたお話です😌
ひらひら おにぎり屋の店の二階、木造の部屋の窓を開けて風を招く。四月になっても陽が沈めばひんやりする空気にベランダに出る気にはならず、その手前に座り込んでカッとなった体温を冷やした。
大して広く無い部屋だ。視線を向けるだけでここからでも冷蔵庫が見えて、その中に入れた物のことを考えた。
「はぁ…」
一緒に食べようと思って持ってきた時には、まさかこうなるとは思わなかった。どちらも悪くないのに、喧嘩するほどのことでもないのに、治は頭を冷やすと言って外に出て行ってしまった。
正しいことを言えばいい、というだけではないことはわかってる。でも、他にどう言えば良かったのかも、まだわからない。お互いを思えばこその衝突だって、わかってる。
4347大して広く無い部屋だ。視線を向けるだけでここからでも冷蔵庫が見えて、その中に入れた物のことを考えた。
「はぁ…」
一緒に食べようと思って持ってきた時には、まさかこうなるとは思わなかった。どちらも悪くないのに、喧嘩するほどのことでもないのに、治は頭を冷やすと言って外に出て行ってしまった。
正しいことを言えばいい、というだけではないことはわかってる。でも、他にどう言えば良かったのかも、まだわからない。お互いを思えばこその衝突だって、わかってる。
polarbear_b_s
MOURNING去年書いたものの、二人をどうくっつけようか考えているうちに、別の話で戸森君の人物設定を他のキャラで使っちゃったので(背が高いから雇われた等)もう使えないから供養ですきっかけは戸森君 今年の晦日はちょうど定休日にあたる曜日だったので、おにぎり宮は12月29日をもって年内営業を終了し、晦日に大掃除をして大晦日からのんびりすることにした。
経営もやっと軌道に乗り出しバイトを雇う余裕もできて、初めて雇った戸森という青年はおっとりとしているがよく気の効く働き者で、初めて雇う側に立った治にしたらとてもやりやすい相手だった。その戸森と二人で朝から普段できない棚の奥や冷蔵庫などを念入りに掃除していた。
あと2日で新年ということで街もざわめき、店の前の通りも人通りが多い。
「戸森君は帰省せんの?たしか奈良の方やったやんな?」
棚から食器を取り出して拭き掃除をしていた戸森は振り返ることなく返事をした。
3419経営もやっと軌道に乗り出しバイトを雇う余裕もできて、初めて雇った戸森という青年はおっとりとしているがよく気の効く働き者で、初めて雇う側に立った治にしたらとてもやりやすい相手だった。その戸森と二人で朝から普段できない棚の奥や冷蔵庫などを念入りに掃除していた。
あと2日で新年ということで街もざわめき、店の前の通りも人通りが多い。
「戸森君は帰省せんの?たしか奈良の方やったやんな?」
棚から食器を取り出して拭き掃除をしていた戸森は振り返ることなく返事をした。