Q.好きな食べ物 好きな食べ物、好きな食べ物……うううう 絞れませぇん!
「マヨマヨ〜、そんなに難しい顔してどうしたの」
凛月が背後からにゅっと顔を出すと、マヨイは高らかな悲鳴をあげてアンケート用紙を宙に放り投げる。よっとキャッチすれば、彼がうんうんと悩んでいたのは「好きな食べ物」の欄だった。
「あ〜 これって、衣装のモチーフになるんだよねぇ。どうしてそんなに悩むの? 確かブドウが好きって答えてなかったっけ」
「どうしてそれを!? 」
「同業者の視察ってやつ〜? まぁそれは半分冗談で、この前の誕生日にブドウのケーキ食べてたからさぁ、そうかなぁと思って」
「ヒィ そんなに私のことを見ないでくださいぃ」
「タッちゃんほど見てないからだいじょーぶ」
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