Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    七井の倉庫

    七井が書いたやつとか、下書きを入れておくところ

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    七井の倉庫

    ☆quiet follow

    教習所行こ! ブルスカのメモをまとめました。嘘予告風。できたら追加していきます。

    教習所行こ!※注意! 拙作【歌声、 奈落の底までも】がベースになった妄想です!


    免許を取るため自動車学校に通うことになった聡み。彼の性格を知る面々は恐怖に慄く。例のイッタレパワーが発揮されたら、車どころか自動車学校が爆発するかもしれないのだ。狂じは「ほんまに取らなあかん? 足がいるなら狂じさんがどこへでも送ったるよ?」と一生懸命訴えたが、聡みは頑なに免許を取ると譲らない。なぜなら聡みには一つの願望があった。自分が運転する車の助手席に狂じを乗せて、温泉旅行に出かけたいという、実にささやかな願望である。しかしそのためには、車の運転は勿論、クソと名高い学科試験をクリアしなくてはならない。果たして聡みは、学科試験を攻略することができるのか——? 次回、「大炎上」お楽しみに!

     ※※※

    どうにか仮免許をゲットした聡みは、二種免許を持つ富士野を助手席に乗せ、郊外のショッピングモールの広大な駐車場の片隅で車庫入れの練習をすることになった。撮影係の那須原は、富士野からコッソリ「絶対進行方向には立つな」と告げられ震え上がる。そこに、非番のはずの扇谷と鷹島も合流し、みんなで聡みの運転を見守ることに。だが那須原は知らなかった。この二人は、富士野の忠告を聞いていないということを——! 唸るエンジン! アクセル全開! ギアは……R!! 次回、「back to the forward」報連相はしっかりな!(背景:鷹島が車に跳ね飛ばされている止め絵)

    ※※※

    どうにか運転が形になってきたミくん。素直で理解が早いので、ごく稀にやらかす以外は自動車学校でも評判の良い生徒だった。ただ、送迎の保護者(?)が揃いも揃って厳ついので「ヤクザの跡取り」との噂が立つ。ある日、学科教習が終わると、いかにもガラの悪そうな男子学生に声を掛けられるミくん。「お前、〇〇組の跡取りなんだって?」「いえ、違います」「隠さなくたっていいだろ、ちょっと頼みがあんだよ」「(違うんやけどな…)話だけ聞きましょうか」どうせしょうもない話だろうと高を括るミくんだったが…。次回「総長代理」また迂闊ミくんやないかい!(背景:特攻服姿のミくんにキレるキョジ)

    ※※※

    路上教習に出るミくん、教習所内(と郊外の駐車場)で散々やらかしたあとなので、非常に安全運転で、最初は内心怯えていた教官もほっと胸を撫で下ろす。しかし、気がつくと、後ろにピッタリついてくる黒塗りの高級車が…あれは…最新型センチュリー!? 運転席に座っているのは、バックミラー越しにもおそろしく顔の強い男…! 明らかに堅気ではない雰囲気に、教官はミくんの「ヤクザの跡取り」という噂が本当なのではと怯える。一方ミくんは、冷静な顔で教官に告げる——「煽り運転です、通報しましょう」次回、「大捕物」だからやめとけ言うたやないですかぁ!(背景:ぼろぼろと泣く富士野のドアップ)

    ※※※

    「なんか扇谷さんが軽の助手席に座ると、圧迫感がすごいですね…」
    「そこまではみ出してへんやろ、いやちょっとはみ出とるかもしれんけど」
    「まあそのぐらいみっちり詰まってた方が、ぶつかった時に衝撃が少なくていいかもしれませんね」
    「え待って、ぶつかるの前提なん??」
    「それじゃ行きます」
    「待って??」
     ※※※
    「ぐぬぬぬぬ」
    「ホサが血涙流しとる…キモ…」
    「助手席座りたかってんて…せやけど岡くんまだ慣れとらんやろ? 同乗しとって事故ったらエライことやん、せやからしばらく扇谷で練習しぃ言うたんや」
    「…センさん身代わり人形扱いなんですか?」
     ※※※
    「スーパーに行くんてあんなスリリングやねんな…」
    「扇谷さんずっと隣で叫んでるんですよ、僕疲れました」
    「疲れたのはオレ! オレ! 次はタカ行けよ! オレもうヤダ!」
    「僕、ちゃんと安全運転しとるのに、何がそんなに怖かったんですか…」
    「せやでセンさん、後ろから見とったけど別にそんな荒い運転やなかったすよ」
    「乗ればわかるぞタカシマくん」
     ※※※
    「次の角を右…右てことは右折…てことはまず一度左折して…もう一度左折して…さらに左折すれば…あの道に入れる…」
    「……全部口に出して確認しとる…右折せんと行こうとしとる…」
     ※※※
    「右折ってあんなにすごいことやってんな…俺今まで無意識にやっとったけど、これからもっと大事に右折していくわ…」
    「そんな大げさな…でも、右折もだいぶ慣れてきましたし、そろそろ…」
    「い…いや!もうちょい練習しよな!?いけ那須原、次はお前や!」
    「嫌です!!!」
    「えっ…嫌なんですか…?」
    「嫌ではありません!!!」
    「ナスが血涙流しとる…」
     ※※※
    「割と…大丈夫でした…」
    「那須原さん全然喋らんので寝てるんかと思いました」
    「いや…声出したらいらんこと言うてまうんで…」
    「何言おうとしてたんですか?」
    「ヒッ イエ! ナニモ!」
    「ね、教えてください」
    「笑顔が怖い」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💲⛎🎋❣🌱🅰🍓🍓🍓🍓💖💖↩®ℹ🇻🇪🚗⚰😂
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    七井の倉庫

    MAIKING【天淵に響け、黎明の祝歌】第二話冒頭を公開しておきます。こんな感じで始まる予定です。
    天淵第二話冒頭(仮) サトミは昔から、かくれんぼが苦手だった。
     少年の周囲には、常に誰かが契約した精霊が控えていて、きらきらと、優しい光を放っていたからである。燃える鷹、白い虎、奇怪な土の猫に始まり、氷の蛇、岩の熊——そして、白く輝く鶴。様々な精霊が、契約者でもない小さな少年に付き従う様は、実に神秘的な光景であった。
     時には、精霊だけでなく、契約者本人が控えていることもあった。炎を操る魔術師、風より早く射抜く狙撃手、様々な薬草に精通する薬草師、常に冷え冷えとした冷気をまとう魔術師、岩のような剣闘士——そして、何よりも少年を大事にする、あらゆる武器を使いこなす剣士。
     彼らは、あの大嘯穢にも動じず楯ノ森を守り抜いた、誇り高き傭兵団・祭林組の組員たちであった。彼らは大嘯穢から町を守った後も、残った魔獣退治や魔獣の屍の処理、西の森で発生した瘴気の封印などの危険な仕事から、次の大嘯穢に備えての兵の訓練、防壁の強化、隣町までの護衛など、楯ノ森の町のために多岐にわたる仕事を引き受け、一つ一つ解決していった。やがてサトミが五つになる頃には、彼らは町の一角に拠点となる”祭林組本部”を構え、すっかり楯ノ森の一員として認められるまでになっていた。組員の中には、町のものと結婚し、子をもうける者までいた。彼らはいまだに傭兵団を名乗っていたが、今となっては傭兵団というより”町の便利屋集団”と言った方が相応しくなっていた。
    847

    recommended works