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    桃木龍華

    @mukimuki02
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    桃木龍華

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    バレンタインデーに出す予定だった話です
    書きかけなのでご了承ください
    一応あくくめ+なおです

    #あくくめ

    バレンタインデー話(途中)最近、ピンクと赤い色を見掛ける。
    ふっと目に止まったのはお菓子売り場。
    そこには沢山のチョコレートが置かれていた。
    「そっか、バレンタインデーか」
    芥川はチョコレートを手に取りそう呟く。
    2月14日はバレンタインデー。
    元々は愛の日と言われて、海外では男性から女性にプレゼントを渡して愛を伝える日とも言われている。
    しかし、日本では女性から男性にチョコレートを渡すのが習慣である。
    しかし、最近では友達や家族などにチョコレートを作る事が定番化している。
    「今年はどうしょうかな」
    芥川は毎年、久米からチョコレートを貰っていた。
    それこそ海外に倣い、芥川から久米にチョコレートをあげて愛を伝えるのもいいかもしれないと考える。
    「でも、買ったのだけじゃあ味気無いよね」
    様々なブランドや形、色のチョコレートを手に取り見て言う。
    しかし、芥川は手作りチョコを作った事がない。
    とりあえずと思い芥川は馴染みのある板チョコを数枚と気に入ったブランドのチョコを手にレジへ向かう。

    「直木さん、チョコの作り方教えてください」
    芥川は直木に向かって綺麗にお辞儀をする。
    「待て、イマイチ状況が読めないだが」
    直木は突然に訪ねてきた芥川に驚き、状況が掴めていなかった。
    「もうすぐバレンタインで僕は久米にチョコ作ってを渡したいので作り方を教えてください」
    芥川は手短に理由と用件を伝えると
    「おー、今年は芥川が作るのか」
    状況が分かりニヤリと直木は笑う。
    「だから、教えてください」
    芥川は真剣な表情で直木に教えを乞う。
    「っても、その板チョコ刻んで型に流して固めれば充分に手作りチョコだ」
    直木はあっけらかんと言う。
    「意外と難しくないのですね」
    芥川は少し驚いて目を開く。
    「わかったならいいだろう」
    と直木は芥川を帰るように促すが
    「久米にバレたら元も子も無いので」
    そう言って芥川は靴を脱ぎ、部屋へ向かう。
    「おい!オレは台所貸すとは言ってないぞ!」
    直木は慌てて芥川を追い掛ける。

    「おい、直接熱湯の中に入れるなよ」
    直木は仕方なく、芥川のチョコ作りを見守っていたが先行き不安である。
    「え、だって溶かすならお湯の中に入れれば溶けるじゃないですか」
    芥川はそう言う。
    「違う違う、それやったら固まらなくなるだろう」
    直木は芥川の無知さに溜め息をつく。
    「どうしたらいいのですか」
    芥川はそんな直木の事は知らずにキョトンとした顔で聞いてくる。
    「間接的に湯煎をするだ、ほら、よくレトルトとかは湯の中に直接入れてるだろう、だけどもそれだとダメだから湯の中に直接じゃなくてボウルに砕いたチョコを入れて溶かすんだよ」
    直木は呆れていながらもちゃんと芥川に教える。
    「なるほど」
    そう言って芥川は言われた通りに板チョコを割り、ボウルに入れる。
    「直木さん、鍋はどこにありますか?」
    湯煎をする為に湯を沸かすのに鍋は何処かと芥川は直木に聞く。
    「あ、その引き出しにある」
    直木は芥川の居るところの下の引き出しを指差して言う。
    芥川はそこをあけて小さめの両手鍋に水を入れる。
    「この間にどうしましょうか」
    芥川は水の入った両手鍋を火にかけてから手が空く事に気付き、直木に聞く。
    「あ?型の用意とかデコレーションとかのイメージとかを考えるとか」
    直木はそう答える。
    「型?あ!板チョコしか買ってないです、直木さんどうしょう...」
    芥川は困る。
    板チョコしか買ってなくデコレーションする為の物や型などは用意していなかった。
    「はぁ?!お前何やってんだよ!」
    直木はそれを聞いて驚く。
    芥川はただ板チョコを買ってきただけだったのだ。
    「なら、チョコを流し入れる為の小さいカップとかねぇのか?」
    念の為、1番大切な物の有無を直木は聞く。
    しかし、芥川にはピンときておらず
    「カップ?どんなのですか?」
    そんな事を言われる始末。
    「はぁー、まぁいい、おかずカップならあるそれでいいならそれに溶かしたチョコ入れとけ」
    直木は呆れてしまい、投げやりに言う。
    「え、それだけなんですか」
    今度は逆に芥川が驚く。
    「あぁ、だってお前、他にトッピングとか買ってきたりしてないだろう?それにトリュフとか生チョコとかじゃないチョコならそんなもんだ」
    直木はあっけらかんと言う。
    「意外と簡単なんですね」
    芥川は驚く。
    毎年、久米は手作りチョコを芥川へと送っていた。
    手作りなんて大変だと思っていたが、そうでは無かったと芥川は知る事が出来た。
    芥川は溶けていくチョコを眺める。
    溶けたチョコは液体でスプーンで掬うとトロトロと流れる。
    「おかずカップじゃあ、心許無さそうだな」
    直木は溶けたチョコを見て言う。
    「何か他にありますか?」
    芥川もこのふにゃりとしているおかずカップに不安を覚えて直木に聞く。
    「これの上にアルミホイルで補強すればいけるんじゃないか」
    直木の提案。
    「紙よりはいいかもしれないですね」
    芥川はその提案に乗る。
    「こんな感じでいいのかな」
    「あぁ、上出来だよ」
    芥川はアルミホイルに流し入れたチョコを見て不安に思って直木に聞くが、直木はニヤッと笑って答える。
    「後はこれを冷蔵庫に入れて完成」
    直木はそう言って芥川を促す。
    芥川は言われて、それを慎重に持って冷蔵庫に入れる。
    「久米、喜んでくれるかな」
    芥川は自分の作ったチョコが久米が喜ぶかどうかと心配している。
    「大丈夫だ、それこそ驚くじゃねぇか?」
    直木は芥川の肩を叩いて、ニヤリと笑う。
    「そうかな」
    芥川は苦笑いをして冷蔵庫を見る。
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