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    みぃ☆

    @mii_eriRsen

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    みぃ☆

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    3/25キスブラweb開催ありがとうございます!
    二本目のおまけ話もできましたので、お読みいただけたら嬉しです♪

    冬来たりなば、春遠からじ おまけ話冬来りなば、春遠からじ(本編はR18でpixivに掲載) ~おまけ話~


    怒涛の正月勤務が明け、やっと休暇を得たブラッドは、サウスメンバーの心遣いに感謝しながら、キースとのんびりとした休日を過ごしていた。
    キースが訪れて早々に、恥ずかしくも、こたつの中でセックスするという事態に陥ったのも、忙しく様々なことに余裕がなかったせいだと、ブラッドは言い訳したい。
    その後はこたつテーブルを囲んで、ほっこりとした温かい夕飯を過ごした。
    それはまだほんの数時間前のこと――

    久しぶりの交わりに程よい疲労感を覚えた肉体は、ビールとおでんという、冬には最強の組み合わせによりブラッドを体の芯から解けさせた。さすがキースとブラッドを唸らせる出来に、ついつい箸が進み、お腹がぱんぱんに膨れ上がるほどの量を食してしまったほどだ。
    腹ごなしにリビングでストレッチをしていたブラッドは、今日の出来事を振り返り一つ思い出したことがあった。
    「そういえば。寒い寒いと言って、盛大なくしゃみをしていたが。その後調子はどうだ?」
    「あー、そんなこともあったかも。ま、一汗かいたら治った……的な? お前こそ、喉の調子はどうなんだよ」
    「喉……? どこも悪くはないが……?」
    「あ~んなに盛大に、よがり声あげてたから、心配になっただけだよ」
    「なっ………ッッ!?」
    いつもの何倍もえっちな声だった、と思い出してにやけるキースの顔がひどい有様だ。あまりのセリフに絶句したブラッドは、顔を真っ赤にしてキースの頭を平手で叩いた。
    確かに今日は普段よりも、深い快感に没頭し、あられもない声を上げた自覚はある。
    久しぶりなのもあるけれど、身も心も完全にリラックスした状態だったせいもあるだろう。コタツの中というもどかしさもあった。
    様々な要因でブラッドはキースとのセックスを堪能した。なんの不満もなく、とても充実している。
    キースの軽口も今に始まったことではない。
    だが、あれほど幸せな時間をくれた男の言い草ではないと――どうにもこの情緒の欠落した男に一矢報いたいと、無性に思ってしまった。

    「冬のあいだ中、寒い寒いと言う、貴様の言葉をよく耳にしたが、もしや冷え性ではないのか?」
    手足など末端が冷えている場合は、生活習慣やストレスが原因の可能性が多いにある。他にも飲酒、喫煙、運動不足など上げたらキリがなく、またその原因は全てと言っていいほどキースに当てはまる。
    「え? オレって冷え性なの?」
    「………知らん」
    「はぁ~~、だからこんなに、さみぃのか~」
    やたらと今年の冬は冷えると思ったのだと、原因がわかって安心の様相だ。さすがブラッドだと褒めるものだから、少々複雑な気持ちになってくる。
    「でも、まぁオレは冬はぬくいとこ。夏はひんやりしたとこで生活するから気にしねー」
    「生活習慣の改善をすれば、冷え性も直ぐに治る。原因は飲酒に喫煙。運動不足だからな。せいぜい励むように」
    「誰が? お前??」
    「貴様に決まっているであろう!!!!」
    怒鳴るブラッドに首をかしげ、口を半開きで見つめるキースの間抜けな表情は愛おしいが、それとこれとは話が別だ。もう少し脅しをかける必要がある。
    「冷え性も過ぎると、勃起不全を患うと聞いたことがあるのだ……」
    「ぼっ……?! マジで? えぇぇぇ………」
    「噂……とは言い切れないのではないか? 冷えは万病の元というからな……」
    愕然とした表情のキースは、ショックを隠しきれず、唇を戦慄かせブラッドのセーターの裾をぎゅっと握る。
    少し脅かしすぎたかと、ブラッドが反省する間もなく、キースがとんでもないことを口にする。
    「オ、オレがもし……EDになったとして……。おまえどうすんの?」
    「……どうするとは?」
    「セックスできないからってオレを捨てるのか?! う、浮気したりすんのか??!」
    キースが震える声でブラッドに伺いをたてた瞬間――すーっとブラッドが半眼になり、唇は真一文字に引き結ばれた。まるで能面のようなその顔を見ただけで、キースはブラッドの気持ちを理解した。
    「わ、わるかった………悪かったよ。変なこと言って」
    「……………ならばいい」
    肩を落としうなだれるキースの猫毛の髪を、くしゃりとかき混ぜる。よほど焦ったのか、緊張の汗にしっとりと湿っていた。
    「どんなことがあっても愛情は変わらないし、失われない。手をつないで、ハグをすればいい」
    「でもよぉ………」
    「健康的で愛のある関係に、必ずしもセックスが必要ではないだろう。まあ、俺は好きだがな……おまえとセックスするの」
    「じゃあ、やっぱり………オレが機能しなくなったら……うぅっ……」
    セックスはあくまで二人の関係を繋ぐツールの一つに過ぎない。セックスできないからといって不幸な関係になるわけではないのだ。
    「体の奥深くで、互いの体温を分け合うのが好きなのだ。やはりおまえと一つになれる、気持ちがいいことが好きなことは否定しない」
    ヒーローなんて、危険と隣り合わせの職業だ。互いの鼓動を深く感じ合うことができるセックスが、ブラッドは大事だと思っている。いずれ肉体の機能が失われることがあったとしても。その身が離れた場所にあったとしても。いつでも、その熱を思い出せるように――……

    ブラッドは手を伸ばし、キースのスウェットの中に腕を突っ込む。
    突然の行動に「ぎゃっ!」と悲鳴を上げるキースを他所に、ブラッドは下着をの中に手のひらを這わせる。
    「馬鹿者……。これの、どこに機能不全の心配があると言うんだ」
    真面目な話をしていたはずなのに、なぜ股間を熱くさせているのだろうか。不思議で仕方がない。
    「だって、おまえが上品な唇で、セックス、セックス……ってなんども言うからさ~」
    「元気そうでなによりだ…………」
    大きなため息を付いたブラッドは、手にしたキースの半勃ちのペニスを、シュッシュと上下に動かす。直ぐにむくむくと芯が入り、下着から飛び出さんばかりに育っていった。
    「くそぉ~~、ぜってぇ、馬鹿にしてるだろう」
    「呆れているだけだ。泣きそうな顔ですがりついてきたくせに……」
    「おまえが脅かすからだろ!」
    「まぁ、いい。今はこれをどうにかしてやろう」
    「ぐっ………………」
    悔しそうにブラッドを睨みつけるキースだが、ブラッドの手の気持ちよさには抗えず、おとなしく口を閉じたのだった。

    END
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    Replies from the creator

    みぃ☆

    DONEご飯を食べるキスブラwebオンリーイベント『ふたりきりの四つ星レストラン』開催おめでとうございます!!
    沢山のキスブラで幸せいっぱいの空間。参加出来てとても嬉しいです♪

    今回はテーマどおり「ごはんを食べるキスブラ」です。
    お付き合いしているキスブラが同棲を始めました。そんな二人の朝の一コマ……。
    幸せな二人の『世界一の朝食』をお裾分けいたします♪
    世界一の朝ごはんブラッド・ビームスの朝は、寝起きの空腹を刺激する香りから始まる―とても幸せな目覚めだ。

    今朝はコーヒーの香ばしい匂いが鼻腔をくすぐり、朝食は洋食だと知る。これが出汁の香りが漂う朝ならば和食だ。
    最近、朝食が和食か洋食かどちらになるか想像できるようになってしまったのだが、その理由を語るのは少しだけ恥ずかしい。
    「今日は……予想が外れたな」
     和食だと思っていたのだがと、小首を傾げる仕種は寝起きのせいもあり少々無防備だ。だが、こんなブラッドの表情を見ることができるのは、一緒に暮らしているキースだけなのだから引き締める必要はどこにもない。
     ふわふわのブランケットに顔を埋めれば、二人分の混じり合った匂いが香り、いつまでもぬくぬくと埋もれていたくなる。
    7540

    recommended works

    みぃ☆

    DONE2020→2021 甘々キスブラで始まります♡

    第8回キスブラワンライ「年の瀬」からお読みいただけると、より楽しめると思います!
    『3・2・1……Happy New Year!!』

    おめでとう。
    今年もよろしく!

    タワー内のあちらこちらで新年を祝う声が聞こえてくる。

    「夜勤をしている者もいるというのに……はしゃぎすぎだ」
    けしからんと言わんばかりに眉間に皺を寄せたブラッドも、今夜はグラス片手に談話室で皆の輪から外れたところに佇んでいる。
    先ほどまで、ジェイやリリーと新年の挨拶を交わしていたが、二人もセクターのメンバーや教官仲間たちの元へと戻り楽しそうに酒を酌み交わしていた。
    ブラッドはサウスメンバーと挨拶を交わした後、持て余し気味のグラスを片手に皆の輪から抜けたところだった。
    狭い会場の中心では、お祭り騒ぎの大好きなディノが、2021の形をした眼鏡をかけ、人々の間を楽しそうに歩き回っているのが見え、苦笑と共に小さなため息を尽いた。
    「まったく……明日、いやもう今日か。任務がある者もいるだろうに」
    そう零すブラッドの口元は緩いカーブを描き、言葉とは反対に穏やかな表情でパーティー会場を見つめていた。
    一人壁の花に扮するブラッドを気にするオスカーの視線を感じたが、今夜くらいはオスカーも楽しむべきだと、敢えてその視 3894

    so_annn

    TRAINING次の南箱イベはクリスマスかな~~と思ってたらなんだか違ってそうなので、やだやだサウスのみんながクリスマスジュエリーのCMしてくれなきゃやだやだの気持ちと勢いだけで書きました。箱イベ楽しみです。
    南(主にアキラ君)に夢を見ていますが、CP要素はうっすらとしたキス→ブラのみです。
    ※結婚はしてないです
    『ブラッド・ビームス 結婚』 言い訳をさせてくれ。
    「あっ、これサウスのやつらの出てる広告じゃねーか」
     ジュニアのそんな声を聞いて、そういえばウィンタースポーツウェアのブランドの広告に起用されたとかそんなことをブラッドから聞いた気がするな。とオレは隣を歩くお子様に無理矢理制定された禁煙日のせいで寂しい唇に触れながら、つられるように視線を上げた。
     言い訳をさせてくれ。
     もう10年以上ヒーローなんてものをやっていれば、そりゃあいろんな宣伝塔にされた経験があるし、LOMでどう考えても年齢や体格にそぐわないようなトンチキ衣装を着せられた経験だってある。最初の方こそいちいち照れたり恥ずかしがったり躊躇ったりしていたが、もはやなるようになれ、好きなようにしてくれのスタンスだ、下手に抵抗しない方が仕事が早く終わるならそれに越したことはない。
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    ohoshiotsuki

    MAIKING死神ネタでなんか書きたい…と思ってたらだいぶ時間が経っていまして…途中で何を書いているんだ…?って100回くらいなった。何でも許せる方向け。モブ?がめちゃくちゃ喋る。話的に続かないと許されないけど続き書けなかったら許してください(前科あり)いやそっちもこれから頑張る(多分)カプ要素薄くない?いやこれからだからということでちゃんと続き書いてね未来の私…(キャプションだとめちゃくちゃ喋る)
    隙間から細いオレンジ色の空が見える。じんわりと背中が暖かいものに包まれるような感覚。地面に広がっていくオレの血。ははっ…と乾いた笑い声が小さく響いて消える。ここじゃそう簡単に助けは来ないし来たところで多分もう助からない。腹の激痛は熱さに変わりそれは徐々に冷めていく。それと同時にオレは死んでいく…。未練なんて無いと思ってたけどオレの本心はそうでも無いみたいだ。オレが死んだらどんな顔するんだろうな…ディノ、ジェイ、ルーキー共、そしてブラッド―アイツの、顔が、姿が鮮明に思い浮かぶ。今にもお小言が飛んできそうだ。
    …きっとオレはブラッドが好きだったんだ
    だから―
    ―嫌だ、死にたくない。

    こんな時にようやく自覚を持った淡い思いはここで儚い夢のように消えていく…と思われたのだが――
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