オメガバ刹眞 告白「マヒロが好きだよ」
あったかいセナさんの温もりに包まれながら、ずっと心待ちにしてた言葉をもらう。嬉しい。僕だってセナさんが好きだ。ずっと、一緒にいたい。ずっと…あれ?でも、どうして僕は、
「ダメだよっ、」
頭の中が真っ黒になって、セナさんを突き飛ばす。苦しくて、息も辛くなる。
「マヒロ、どうしたの、」
「ダメだよ、だって、いなくなるじゃないか、ずっと一緒にいるって約束したのに、兄さんは、兄さんだっていなくなったんだ、僕はもう、」
一人ぼっちに戻りたくない。
「マヒロ、」
ききたくない。ぎゅっと耳を塞ぐ。目元がどんどん濡れていく。一緒にいたいよ。セナさん、
「マヒロ、僕はいなくならないよ」
温もりがまた僕を包んで、ゆっくりと顔をあげる。
「大事なだいじなマヒロを置いて、どこにもいけないよ。ボク、マヒロの笑った顔が好き。ずっと笑っててほしい。ボクが、マヒロのこと笑顔にしたいんだ。だから、どこにもいかないよ。」