ふたりはなかよし(崖の上で焼ける街を見る2人)
バキッ!!…バチバチバチ……
人は愚かだよ…やっぱ
そうだな…
いがみあって 呪って
都合のいいところだけ流す
でも まさか
人間の君が言うとは驚いたよ
ハハッ! そうだな
確かに驚くだろうな…、
でもな 知ってるかい?
「当事者は全てを見てしまうんだ」
それに 僕は闇を見過ぎた
闇…か
それに君もそうじゃないか
君達竜族は人間を憎み
嫌うものだろう?
っ!違う…違うよ…!
僕は人を嫌ったりはしない…!
……僕は ずっと周りから嫌われてた
「なぜ人に希望を見出す 何故だ?」
僕にも分からなかった
だって皆 理由もない虚僧を憎むんだ
きっとそれはな ヴァイ
君が知らないからなんだ
僕達人間の事を 恐ろしさを
でもヴィル、
君も僕らの事を知らない
僕らの非道さを
…きっと お互いに
何も知らないだけなんだよ
知ろうとしないだけ
それでも僕は
君と一緒にいたい
僕もだよ
いつか…僕らの国が 仲良くなれたら
そうすれば…ちゃんと一緒にいられる
そうだな もしそうなったら
一緒の墓にでも入ろう!
うーん…それは願い下げだね(笑)
それよりも 一緒に墓に入る気なら
この戦争を終わらせなきゃ入れないよ
よし!やる気出てきた!!
じゃあいこう
これは、とある世界の一幕。