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    高間晴

    @hal483

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    高間晴

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    チェズモク800字。気持ちだけすけべ。

    #チェズモク
    chesmok
    ##BOND

    ■もう考えるのは止めた


     敵対組織を一つ潰して、チェズレイとモクマはどぶろくで祝杯をあげていた。ソファに並んで座るとぐい呑み同士を軽くぶつけて乾杯する。下戸のチェズレイは以前、モクマに付き合って痛い目を見たので本当に舐めるように飲んでいる。だが、楽しいことがあった時には飲むと決めたモクマのペースは速い。次々と杯を空けていく。
    「そんなに飲んで大丈夫ですか」
    「ん~、へーきへーき。今夜はとことんまで飲んじゃうからね~」
     いつの間にか一升瓶の中身が半分ほどになっている。そこでチェズレイはモクマがぐい呑みを空にしたタイミングを見計らって、それを取り上げた。
    「ああっ、チェズレイのいけずぅ~」
    「そうやって瞳を潤ませれば私が折れるとでも思っているんですか?」
     モクマが腕を伸ばしてぐい呑みを取り返そうとしてくるのを見ながら、冷静に言い放つ。そこでモクマがへらっと笑ってチェズレイの両肩を掴むと強く引き寄せた。アルコールの、どぶろく特有のほのかに甘い匂い。唇にやわらかいものが触れてキスだとわかった。
    「ん、ふ……」
     モクマが唇を舐めて舌を入れてこようとするのに、チェズレイは理性を総動員して耐えている。
    「ちぇず、れ……口、あけてよ……」
     情欲を孕んだ声でそう言われてしまえばもうだめだった。チェズレイはモクマの後頭部を押さえてその唇と口内を貪る。ぴちゃぴちゃという水音が響く。ごろ、と空のぐい呑みが床に転がっていく音。むせ返るアルコールの吐息の中で、元から酒に弱いチェズレイはそれだけで酔ってしまいそうになる。いや、厳密に言えば酒にではなく、モクマに、だろうか。そんなことをどこか朦朧とした意識の中で考えていると、体がソファに押し倒されてモクマが腰に跨ってきた。羽織を脱いで肩から落とし、確かめるようにチェズレイのトラウザーズ越しに股間へ触れてくる。そこはすでに少し硬くなり始めていた。
    「ほんと、俺なんかでこんなにしてくれるの、お前さんだけだよ」
     甘美にとろける、ささやき声。
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