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    しんした

    @amz2bk
    主に七灰。
    文字のみです。
    原稿進捗とかただの小ネタ、書き上げられるかわからなさそうなものをあげたりします。

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    しんした

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    七灰原稿
    あの世で再会した七灰(28×17)
    いろいろ思い出の中を巡る二人。最後の方はセンチメンタルな感じです。
    誤字脱字等チェックしてないのであればスルーしてください。

    夏インテ原稿(七灰)②


    夜の砂浜を歩いていたはずが、徐々にもやが立ち込めて周りの景色は朧げになっていく。そのまま進むともやさらには濃くなり、いつしか辺りは真っ白な空間へと変わっていた。前後左右どころか上も下も白一色で、足を動かしてはいるが本当に歩けているのかわからなくなった。
    「ここは」
    「境目、かな。四季の場所を繋いでるとこ」
    とはいえ、周りはただ真っ白なだけで、他の四季がどこにあるのか見当もつかない。七海がキョロキョロと視線を漂わせていると、灰原は小さく笑って言葉を続けた。
    「大丈夫だよ七海。迷子になんてならないから」
    「別にそんな心配していない」
    「ほんとに?手、繋ごうか?」
    そう言った灰原は、少しだけ悪戯っぽく目を細めて手を差し出してきて、七海は微かに瞳を大きくさせた。あの世で再会してから手を繋ぐどころか抱きしめあったりしているのだから、別に今さらという気持ちは少なからずある。しかし、なんだかこれは子ども扱いされているようで少々不服であり、きちんと自分の気持ちを伝えていない状況で灰原の提案に甘じんてしまうことは、やはりどこか悔しかった。
    「いい」
    ムスッとしてまた前を向くと、灰原は「遠慮しなくていいのになー」と間延びした返事をして差し出した手を頭の後ろで組んだ。
    灰原は感情をよく顔に出すが、時々笑みの下に気持ちを隠していたように七海は思っていた。
    ちらりと盗み見た横顔はいつものように緩やかなカーブを描き、目尻も柔らかく下がっている。しかし、その表情から灰原の真意を読み取ることは難しかった。
    「ここは思うことが全てだからね」
    「思うこと」
    「うん。だから、七海の行きたいところイメージしてみて。ちゃんと辿り着くからさ」
    そう言われて、七海は顎に軽く手を当てた。灰原と過ごした時間は一年と数ヶ月で、さほど長くなかった一生の中でも比率としては少ない方だ。だが、日々の密度は他の時間の比ではなく、行きたい場所を考えだすとキリがない。
    さっきまでいたのは夏の海だった。なら、順に季節を巡れば、灰原との日々を余すことなくなぞることができそうだと、七海は勝手に緩んでいく口元を灰原に気づかれないように隠した。
    遠い日の記憶を頭の奥から引っ張り出して、できるだけはっきりと景色を思い描く。すると、薄いティッシュに水彩絵具が染み込んでいくように、真っ白だった空間に少しずつ色が滲み出してきた。
    濃い緑色と所々に点在する黄色と紅色。視線を上げると、夏空の青とは違う淡い水色が徐々に広がっていく。そのままゆっくり脚を動かしていると次第にもやは晴れていき、どこまで続く山の稜線とうろこ雲が浮かぶ空が目の前に現れた。
    立ち止まり辺りを見渡すと、重々しい寺社仏閣と木造の建物が山の傾斜に沿って立ち並んでいる光景が目に入る。辿り着いたのは懐かしい呪術高専で、今立っている場所は建物の合間にある中庭兼鍛錬場だった。
    「高専の鍛錬場だね!校舎に一番近いとこの」
    「ああ」
    「ちょっと葉っぱが黄色かったりするから、ここは秋かな?」
    「そのつもりでイメージしてみた」
    繁忙期を終え暑さもひと段落した秋の始まりは、呪術師にとって一年のうちで一番落ち着いた時期になる。
    入学してから二つ季節が過ぎ去り、親元を離れて過ごす寮生活も、今まで触れてこなかった呪術についての講義や実習も、そして生と死の狭間を歩くような任務も、もう当たり前の日々になっていた。
    「うわぁ、懐かしいなぁ」
    声を弾ませた灰原は、歩幅を大きくして軽い足取りで中庭の中心へと進んでいく。それから、ちょうど真ん中あたりでくるりと踵を返した灰原は、ググッと大きく伸びをして顔を上げた。あの頃も、灰原はああして楽しそうに空を見上げていた。それを少し離れた場所から眺めることもよくあった。
    思い出の中にしかなかった光景をまた目の前にできたからなのか、胸の奥がじんわりと締め付けられる。高専一年の秋は、二十八年間の人生の中で一番穏やかな時間が流れていたと、死んだ今になって改めて気付かされた。
    高専へ入る前、この先自分には平穏なんて訪れないと思っていた。
    初めて呪いを目にした日。得体のしれないものから守って欲しくて必死に両親へ助けを求めた。しかし、いくら主張しても噛み合わない会話に混乱し、じっとこちらを見ている得体の知れないモノに怯えた。いつしか『自分とこの人たちは違うのだ』と悟り、助けを求めることをやめた。そして、呪いが見えるだけでなく消せる力があるとわかった時、安堵したと同時にどこまで自分は周りと違うのだろうと、深く絶望した。
    誰も助けてくれない。誰も理解してくれない。だからずっと一人でいい。
    そう、思っていたのに。
    「秋っていえばさー」
    近づいてくる灰原の声に、ふと意識が引き戻される。
    「懐かしいね、交流会!」
    「ああ……そうだな」
    一年である自分たち二人が今年の交流会に参加すると担任から告げられたのは、初めての夏休み終え一週間ほどが過ぎた頃だった。
    姉妹校交流会というものがあるということ、それは二、三年が主体の行事だということは、入学してすぐに夏油から教えてもらったと灰原が楽しそう話していた。その時は学生らしい行事はないくせに面倒なことはあるのだと、来年再来年が面倒だ程度にしか思っていなかった。
    「夏油さんと五条さんはレベルが違いすぎるからって、一年の僕らが代わりなんてびっくりしちゃったよね!」
    だが、一つ上の規格外な先輩たちのせいでその面倒ごとが一年早く回ってきたうえに、わざわざ京都まで足を運ばなければならないと知った時、担任を目の前にしながら盛大な舌打ちと深いため息を吐いた。それでも、目をキラキラさせた灰原に「京都楽しみだね!」と言われたとたん、むしゃくしゃとした気持ちが瞬く間に昇華されたことは、七海の記憶の中に鮮明に残っていた。
    「あの時は毎日大変だったな。暇を見つけるたびにあの二人がやってきて、朝昼晩関係なく鍛錬場に連れ出されて」
    「でもたくさん稽古つけてもらえてよかったじゃん。あの時夏油さんからいっぱい体術教えてもらえたし!」
    灰原は夏油によく懐いていたから、組み合わせも自然と固定されていた。
    正直、夏油と灰原が一緒にいる光景は面白くなかった。いま思うと、あの頃には灰原と過ごす時間の心地よさに頭のてっぺんまでどっぷりと浸かっていたからか、自分の気持ちを伝えることには消極的だったくせに嫉妬だけは人並み以上に妬いていた。
    ただ、灰原が夏油とペアを組むということは七海の相手は必然的に五条になり、夏油と楽しそうにしている灰原を横目に、傍若無人な五条からしごきに近い稽古を毎日のようにつけられる羽目になった。
    「夏油さんはそうだったかもしれないが、五条さんの方は交流会で暴れられなくなった鬱憤を晴らしていただけだったと思う」
    「そうかなぁ」
    「まあ、個人戦で勝てたのはあの人のおかげだと思うがな」
    「だよね!七海すごかったもん!僕はなー、ボロ負けしちゃったしなー」
    当時を思い返しているのか、灰原は悔しそうに眉を寄せた。
    その頃はまだ二人とも三級で非術師の出ということもあり、京都校の二、三年からは絶好のカモと思われていたらしい。団体戦では三年の先輩たちとも上手く連携がとれてなんとかなったが、個人戦ではそうもいかなかった。
    個人戦で相性のよくない相手とぶつかった灰原は、かなり喰らい付いてはいたが時間ギリギリのところで相手の術式をもろにくらい負けたのだ。
    「あの人ときみは相性が悪かっただろう」
    「それは七海もだったじゃん!それなのに七海圧倒してたし!しかも相手の人準一級だったでしょ!?」
    灰原の言う通り、七海も対戦相手との相性は決してよくはなかった。前日の団体戦でも相手の術式や動きを目にしていたが、当然経験も相手の方が確実に上だった。流石に一方的にやられるつもりはなかったが、正直一対一で勝つのは無理だと思った。しかし、ふらつく身体を支えられ、頭を切ったのか顔面血まみれで戻ってきた灰原を目にした時、七海は腹の底がグラグラと煮えたぎるような感覚に包まれた。
    別に呪術師に負傷はつきものだ。任務でもっと酷い怪我を負うこともザラにある。それなのに、ボロボロの灰原を目の前にしたら、自分でも驚くほど急激に頭へ血が昇ってしまったのだ。
    五条のしごきもあってか、自覚していた以上のパフォーマンスを発揮した七海は、京都校の学生を瞬く間に地面へと沈めていた。交流会が終わってからすぐに昇級の話が出たのは、この時の結果が大いに反映されたからだと七海が知ったのは随分後のことだった。
    「あの時の七海すごかったなぁ!手当て受けながら見てたけど、僕興奮して救護所から飛び出しちゃったんだよね!」
    「だから、なかなか出血が止まらなかったんじゃないのか?」
    「そうかも!」
    あの時も、まだ頭の処置が終わっていないというのに、同じようにニコニコ笑いながら待機席で飛び跳ねていた光景が脳裏に蘇り七海の口から苦笑がこぼれる。しかし、いま考えると傷だらけの灰原を見てキレてしまった当時の自分の余裕のなさには正直呆れるばかりだ。もうその頃には灰原という存在が自分の中で特別だったから仕方ないとは思うが、青く幼かった自分の行動を思い返した七海は心の中でひっそりと反省した。
    「そうそう!あの時ね、三年の先輩たちが七海って全然やる気なさそうだったのに案外熱いとこあるんだな、ってびっくりしてたんだよ!だから僕、七海のこといろいろ話したんだ!」
    「きみは手当てを放り出していったい何を……」
    十年越しに知った出来事に七海は困惑した。確かに、灰原と違い交流会前も交流会中も必要最低限しか三年生と関わってはいなかったが、なぜか交流会が終わってから学内で顔を合わせると、以前よりも声をかけられるようになったことを当時疑問に思っていた。
    「別に変なこと喋ってないよ!あ、でも、七海恥ずかしがり屋だからあんまりからかわないでくださいね、っていうのはちゃんと言っといたからね!」
    「ちゃんと、とは」
    そんな気遣いをされていたなんて余計に恥ずかしい。それに恥ずかしがり屋なんて自分では思ったこともない。
    あの頃、灰原のお節介な言動は日常茶飯事だった。だが、別に不快な気持ちを抱いたことはなかった。
    癖しかない人間の中で、灰原は柔らかいクッションのような緩衝材の役割を自然と担っていた。もちろん、灰原自身も真っ直ぐな性格のまま衝突してくることもあったが、灰原の言動にトゲなんてものはなく多少の驚きはしても傷つけられることはなかった。
    人と関わることが得意でなかった自分がそれなりに居心地良く高専で過ごせていたのは、灰原が上手く関係を取り持ってくれていたからだろう。灰原雄という存在の大きさと彼に頼っていた自分がいたことを、七海は十年越しに再認識した。そして、こうして灰原と再会したことで、灰原を失ってからずっと抱いていた侘しさが少しずつ薄れていくように思えた。
    「なんか交流会のこと話したら京都懐かしくなってきたね!」
    「ああ、まあ」
    正直、交流会後のことは七海の記憶の中にさほど残っていなかった。灰原と話しているうちに記憶が鮮明になっていったが、どちらかといえば交流会前に高専で五条たちからスパルタな指導を受けていたことや灰原と二人で自主練をしていたことの方が思い出深かった。
    「食べ歩きで三年生がいっぱい奢ってくれたよね。抹茶アイスとか焼き立てのお煎餅とかおいしかったなぁ」
    「そうだったか?」
    「えー、七海覚えてないの?」
    翌日の京都観光もなぜか三年生と一緒に回ることになった。せっかく任務ではない遠出だというのに灰原と二人きりになれなかったことが不満で、いつもならすぐそばで見ている美味しそうに食べ歩きしている灰原の横顔も何人かに挟まれて遠目で眺めるしかなかった。
    「ならさ、京都行ってみない?」
    「そんなこと、」
    突然の提案に七海は一瞬目を丸くした。だが、隣で得意げに笑っている灰原を見て、釣られるように七海の頬も緩んでいた。
    「できるんだったな」
    「うん!まあ、僕あの時しか京都行ったことないから上手くイメージするの難しいかもだけど!」
    言い終えた灰原がスッと右手を差し出す。パチリと大きく瞬きした七海は、自分のものより少し小さな手のひらと思い出の中と同じ眩しい笑顔を見比べた。
    あの頃、灰原との仲は良かった。だが、手を繋ぐことは当然なかった。もちろん、ずっと灰原と手を繋ぎたいと思ってはいたが。
    「行こっ、七海」
    ついさっきの灰原からの申し出も、照れと意地で断ってしまったというのに。こんな自然にされてしまえば、もう灰原の手を掴むしか選択肢はない。
    「……ああ」
    戸惑いと嬉しさとほんの少しの悔しさを感じながら、七海は灰原の手のひらをそっと握った。



    高専の敷地を歩いていくうちに景色は少しずつ変わっていった。葉を茂らせる針葉樹林に、空まで真っ直ぐ伸びる竹が混ざり始める。次第に比率は逆転していつしか周りは静かな竹藪になり、合間の小径を手を繋いだままゆっくりと進んでいた。
    「意外だな」
    「なにが?」
    「灰原はもっと賑やかなところをイメージすると思っていたから」
    「んー、まあ、行きたいところは他にもいっぱいあるんだけどさ」
    一度言葉をきった灰原は、はにかんだ顔をして再び口を開いた。
    「七海ここ好きだったかなーって思ったから、頑張ってイメージしてみたんだ」
    「そう、か」
    たしかに、灰原の言う通りこの場所はよく記憶に残っていた。陽が傾き始めた竹林の合間は他の場所から切り取られたようにひっそりとしていて、朝から続いた京都観光で疲弊していた気分がとても落ち着いた。そして、先を進む先輩たちから少し離れてゆっくり竹林を見上げながら歩いていたら、輪の中心にいたはずの灰原が隣へススッとやってきてくれたのだ。
    「うん。どうかな、僕のイメージ」
    「同じだよ。覚えている景色と、全部同じだ」
    本当は同じかどうかなんてちゃんと比較してはいなかった。あの時も、隣に灰原が来てくれてからは、周りの景色よりも灰原のことばかり見ていたからだ。
    「よかった」
    「でも、どうしてわかったんだ?」
    「なんとなく」
    返答にいまいち納得出来ずにいると、灰原はまた悪戯っぽく笑ってこう言った。
    「なーんて、実は僕もここで七海とゆっくり歩きながら話したすごく好きだったから、七海も同じだったらいいなって思ったんだ」
    下がっていた灰原の目尻が、ほんの少し赤く染まったように見える。灰原がそんなふうに思っていたなんて、初めて知った。
    灰原と繋がったままの手のひらにじわりと汗が滲んでいく。それに気付いているのか灰原が軽く手を握ってきて、七海は内心動揺した。
    「ここでなに喋ったか覚えてる?」
    「ああ、覚えてる」
    忘れるわけはない。
    ──今度は交流会じゃなくて、普通に遊びに来ようね。
    ここを歩いている時、灰原は内緒話をするようにそう言った。周りの先輩たちに聞かれないためなのか肩が触れるほど灰原との距離は近づいていて、珍しくひそめた灰原の声に心臓が駆け足になったことは甘酸っぱい思い出として七海の心に刻まれていた。
    十年後のいま、肩が触れるどころか、手を繋いで思い出の中の小径を灰原と歩いている。手を差し出してくれたのは灰原で、自分は二度目にしてそれに素直に甘えただけではあるが、きっと十年前の自分はプライドや気恥ずかしさを捨てきれずに断っていただろうと、七海は心の中で苦笑した。
    いまなら、あの頃からずっと抱いていた気持ちを灰原へ伝えられる気がする。
    そう思い七海が小さく息を吸った時、真っ直ぐ前を向いていた灰原が少し視線を下げた。それから、灰原は独り言のようにポツリとつぶやいた。
    「また、行きたかったなぁ」
    いま、来れているじゃないか。
    そう口にしかけたが、七海は咄嗟に言葉を飲み込んでいた。
    灰原が行きたかったのはイメージした場所ではなく、きっとあの頃の京都かもしれない。そんな直感が頭をよぎったからだった。
    その時、七海はふと気が付いた。
    記憶の中ではほとんど同じ高さにあったはずの灰原の頭が随分と下に見える。こんなに身長差があっただろうか。黒い制服に包まれている身体を小さく感じるなんて、あっただろうか。
    七海が困惑しつつ言葉を探していると、こちらを向いた灰原は少し眉を寄せながら微笑み、再び真っ直ぐ前を向いて歩いた。
    あの頃、灰原はこんな表情をしていただろうか。あんなふうに、静かに言葉をこぼしていただろうか。
    十五の春に出会ってから、いつも一緒にいた。灰原と過ごした時間は決して長くはなかった。だが、出会った人の中で自分のことを一番に理解してくれているのは灰原で、それは一人になってからもずっと変わらず思っていたことだった。そして、灰原のことを一番理解していたのは自分だろうと、そんな自惚れた思いもずっと抱いていた。
    しかし、自分が生きた時間と灰原が生きた時間の差を、再会したからこそ改めて実感した。離ればなれだった時間の長さを突き付けられた気がして胸の奥がジリジリと痛み、それを堪えるように七海は開きかけていた唇を小さく噛み締めた。
    それから、何も言葉を交わさないまま竹林の小径を進んだ。長い小径を抜けると灰原がイメージした京都の街が現れて、そこを静かに歩き続けた。
    街並みは記憶の中にあるものとほとんど同じで、とても美しい。ただ、自分たち以外誰もいない光景は、あの頃とは違って物哀しさが漂っているように思え、胸の奥の痛みは増していった。
    時間の流れない、思い出の世界を巡る。
    楽しくて懐かしくて、けれど、どこか切ない。
    こんな世界で一人、灰原はどんなことを思っていたのだろう。
    そう思いながら、七海は繋がっている灰原の手のひらをそっと握りなおすことしかできなかった。



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