七灰 夢の中前提として120話の灰原くんは七海の幻覚ではなく本物(幽霊的なアレ)。呪いではないので誰も認識できないというご都合設定。
灰原くん本人の意識はかなり曖昧だけど、七海が夢を見始めると(灰原くんの)、夢の中に呼ばれてそこでは意識がはっきりする、みたいなふんわり設定。
七海が灰原くんの夢を見るようになったのは二年のクリスマス辺り。
一年前灰原くんと過ごしたクリスマスイブを思い出した夜。夢を見始めてからは前のツイートの流れと同じで、一緒にいる間に言えなかったこと、できなかったことを夢の中で叶えていく七海。
七海にとって夢の中で灰原くんと過ごすことは、一人きりの現実で生きていくための心の支えになる。でも、その反面、目が覚めた直後の絶望も大きくなっていく。
灰原くんも、これは七海の夢だから七海の望みを叶えてあげようって思い、そう振舞う(それに灰原くんも生前から七海のことが好きだった)
ただ、七海はこれを自分に都合のいい夢だと認識していて、灰原くんもそのことに気がついている。
夢の中でいいから七海と一緒にいたい。
でも、これは七海の為にならないし、本当のところでは自分の言葉(気持ち)は七海へ届いていないんだと思うようになる灰原くん。
これ以上はいけない、と灰原くんが決心したのは、七海が「このまま夢の中にいたい」的なことを言った時。
もう夢の中で七海と一緒にいたらいけない。
もう七海に呼ばれても応えちゃいけない。
そう思い、自分に縋るようなななみにキスをして、寝かしつけるように(夢から目覚めさせるように)七海の背中を撫でる灰原くん。涙をこらえながら。
七海は、これは自分に都合のいい夢だけど、それでもこうして灰原くんに受け入れてもらえたことが嬉しくて、灰原くんの腕の中でゆっくり目を閉じ、そして目覚める。
それから、七海の夢の中に灰原くんは現れなくなった。
七海が灰原くんの夢を見ていた期間はだいたい1年くらい。
その間はなんとか術師やっていこうと頑張っていた七海だけど、完全に一人になってしまってはもう無理だと思い、その後は原作通りの流れになる。
七海が呪術師を離れてからの灰原くんは、結局消滅も成仏もできず、意識が曖昧なまま現世にとどまっていた。
でも、時々七海に呼ばれることがあって(七海が灰原くんのことを想った時)、その時は意識が少し明るくなるけど、もう応えないって決めているので七海の声を無視する灰原くん。辛い。
自分のことは忘れてほしい。
残した言葉もなかったことにしてほしい。
でも、やっぱり寂しさはあって、消えることもできなくて、どうしようもないまま過ごす。
七海が呪術師に戻った時、少し嬉しいと思ってしまったことを恥じたり、七海が誰かと一緒にいるとよかったと思うと同時に少し哀しくなったり。
こんなにも七海に未練があるのだから、もう消えることもできず、ずっとこのままなのかもしれない。そう思うようになる灰原くん。
でも、七海の最期を感じ取った時、応えてしまった。
今まで呼ばれても無視をしていたのに、この機会を逃せばもう二度と七海と会えないかもしれないと思うと、応えずにはいられなかった。
「これも、夢なのか」
「夢じゃないよ。あの時も、七海の夢の中ではあったけど、僕は七海の夢じゃなかったんだよ」
ずっと騙してごめんね。応えなくてごめんね。一人にしてごめんね。
「いいんだ。また、きみに会えたから」
~Happy end~
みたいな感じの話が書きたいです。
もしちゃんと書くのなら七海視点→灰原くん視点の順で書きたい。
再会後、七海からちゅーしてほしいし、なんならセックスもしてほしい。