今日はなんの日?「知ってるかスオ〜」
「……とても嫌な予感がするので知らないままでいいです」
「今日はパンツの日だ」
「……へえ……」
「新しい発見だぞ! お勉強好きだもんなおまえ!」
「でも世の中には知らなくていいものもあるんですよ。知ってますか?」
「知らん。知らなくていいものだから」
「そうですよね。私もそうでありたかったです」
「ところでここに三枚のパンツがあるんだけど」
「ずっとそわそわしてたのはそういう……いやもう少し隠しましょうよ。あなた天才でしょう一応」
「おれは作曲の天才だけど、スオ〜に関しては馬鹿でいいです」
「Identityはどこへ行ったんですか」
「どれがいい? 今日のパンツ」
「なぜあなたが持ってきたものから自分の下着を選ばなければならないんですか……?」
「おれが身に付けて欲しいから」
「……」
「そーかそーか。感動で泣きそうか〜」
「呆れてモノが言えないんですが」
「オレンジと、紺色と、蛍光グリーンがあるぞ〜」
「色のChoice間違えすぎでは?」
「オレンジとグリーンなんてまんまおれみたいだろ? でもそれじゃ恥ずかしがるかなと思ってKnightsの色も入れてみた」
「その心遣いを他に活かして欲しいのですが」
「おれのオススメはオレンジなんだけど、どう?」
「どうって言われましても……いりません」
「はい却下〜脱ぎ脱ぎちまちょうね〜」
「ちょ……っやめてください! 脱がさないで!!」
「履いたとこ見たいから早く脱いで?」
「横暴すぎませんか?!」
「そんな事ないって〜ほらほら観念しろ〜?」
「ちょ……っやめ、」
「………………スオ〜」
「……なんですか」
「おまえ知ってただろ。今日なんの日か」
「知りません」
「じゃあなんでこんなパンツ履いてるの?」
「……たまたま、です」
「たまたまでこんな、サイドリボンのパンツとか履く? しかも純白」
「……だって、今日は、久しぶり、ですもん」
「……うん。そうだな。それで?」
「だから……喜んでもらえるって……おもって……」
「……嬉しい。とっても。でもさ、これで一日過ごしたんだよなおまえ」
「あなたに会う前に履き替えたに決まってるでしょう!!」
「おれに抱かれに来る前にパンツ履き替えたの? それめちゃくちゃえっちだぞスオ〜」
「そっ、そんなことありません!! 好きなんだから……しょうがないんです!!」
「えっちが?」
「あなたがです!!」
「そっかそっか〜スオ〜はおれとするえっち大好きだもんな〜」
「……お好きに解釈してください」
「そうする。だからこれ、解いていい?」
「……もちろん」