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    pipi_aid

    @pipi_aid

    3秒構成無推敲駄文ノールック投下。
    目も当てられない文章だけど、練習しないよりはしたほうがマシということで、ものは試しで書いています。あしからず。

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    pipi_aid

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    800字チャレンジ3回目。1日に複数回投稿なのはご愛嬌。
    1579文字。相変わらず文字数超過のわりに締まりなし。
    オチをつけるって難しいのだと理解。起承転結なんて夢のまた夢。

    #二次創作
    secondaryCreation
    #練習記録
    practiceRecord

    No.3 髪を耳にかける三春くんはかわいい+それを見るカイザー君 控えめにドアが3回ノックされた音を聞いた。
     カイザーはその時、机の上においたプリントと睨めっこしていたので、ノックの音に反応するのが遅れた。数秒遅れで脳が事態を把握する。慌てて顔を上げた瞬間、返事を待たずにドアが開かれた。
    「カイザー君、廃棄出たけど食べるー?」
    「三春さん。ありがとうございます、もらいます」
    「うん。カイザー君の好きなプリンだよ」
     後ろ手にドアを閉めてバックヤードに入ってきた三春は、机の上にプッチンするタイプのプリンを置いた。ご丁寧に、スイーツ用のプラスチックのスプーンを蓋にシールで止めてくれている。
    「あ、それが大学の課題?」
     三春の視線がカイザーの手元に移った。出勤前にバックヤードで着替えていた時、今日は休憩中に少しでも課題を進めないと、とこぼしたのを覚えていたらしい。
    「そうっス。俺、数学苦手だから頭が痛いっスよ」
    「へー……ちょっと見せて」
     骨張ってはいるものの、白く、どちらかというとほっそりとした指がプリントの上にのる。そのまま机の上を滑らせるようにしてプリントを自分の元まで移動させた三春は、視線を左右に動かしながらしばらくそれを見つめた後、顔を上げていたずらっぽい笑みをカイザーに向けてきた。
    「なーんだ、これ高校の範囲じゃん。高卒の俺でも解けるよ」
    「……うっさい。こっちは元々頭悪いの! 馬鹿にするならさっさと仕事戻ってください」
     冗談とはわかりつつも決まりが悪くなって、犬を追い払うようにシッシと手を振る。カイザーが臍を曲げたことを理解した三春は、「ごめん、ちょっとからかいたくなっちゃって」などと言いながらプリントを元の位置に戻した。そのまま店先に戻るかのように思われたが、期待を裏切ってカイザーの隣に腰掛けてくる。机周りは季節商品の宣伝のための備品などで狭くなっており、必然的に距離が詰まっていまにも肩や膝がぶつかりそうな距離感だ。
    「え、ちょ、三春さん?」
    「今お客さんいないからさ、お詫びに解法教えてあげる。ちょっとの時間だけだから、店長にはナイショね?」
     頬杖をついた三春が、もう片方の手を口元に寄せて人差し指をうすい唇にあてる。
     なんかあざといな、この人。
     そう思いながらも、カイザーは無言で頷いた。
    「えっとねー、まずはここなんだけど……」
     さっそく嬉々として説明を始めた人の指先を追わずに、ぼんやりとその横顔を見つめる。珍しく自分が教える側になったことが嬉しいのか、やけに楽しそうだ。プリントを見るためにうつむいた横顔に、染めたことがないらしい艶のある髪がかかる。それが邪魔だったのだろう、口の動きを止めないままに、おもむろに伸びた白い指が頬にかかる髪をかきあげ、耳にかけた。形のいい耳と、滑らかな曲線を描く顔の輪郭と、丸い瞳を縁取る長い睫毛。
    (綺麗だな)
     ふと、そんな感情が胸にすとんと落ちた。男に対して綺麗なんて違和感のある表現だが、この時は素直にそう思った。それを自覚するともう、三春の一生懸命な説明などちっとも耳に入らなくなる。カイザーはしばらく、ただ楽しげに話す三春の横顔だけを見ていた。
    「——ってわけなんだけど、わかった?」
    「……え」
     不意に三春が顔を上げ、カイザーを上目遣いに見た。視線がかちあってやっと現実に引き戻されたカイザーは、上の空だったのが丸わかりの腑抜けた声をあげるしかできない。案の定それは相手にもばれてしまったようで、三春が胡乱げに目を細める。
    「カイザー君、聞いてなかったでしょ!? もー、せっかく説明したのに」
    「すみません、三春さん。もう一回教えてください」
    「仕方ないなあ。いい、次はちゃんと聞いてね?」
     はい、と頷いたにもかかわらず、小難しい説明を聞いているうちに視線はまた三春の横顔へと吸い寄せられていき、その結果また怒られることになるのだが、それはまだもう少し先の話である。
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    pipi_aid

    MOURNING7回目。1272字。
    本当はこの先が書きたかったんだけど、どえらい長くなりそうだからとりあえず切る。
    これまで書いたものを読み直してはいないのだけれども、ほぼほぼ眠りから目覚める展開でげんなりする。この出だしと三点リーダーを抹殺した話をかけるようにならないと。
    闇堕ち赤サンタみはくん+げっそりドロおじさん ここのところもっぱら、一番嫌いなのは午前の呼び鈴の音だった。
     今しがた、まさにその音が聞こえて、ドロッセルマイヤーは憂鬱そのものといった表情で顔を上げた。無視しようかなとも思ったが、こちらの考えを見透かすように、再度呼び鈴がなる。リンリン。壁に並ぶベルの中でもいっとう澄んだ金属の音が、部屋の静寂を突き破ってドロッセルマイヤーの耳朶を打つ。どこの部屋のベルか、見なくともわかる。どうせあの人の寝室だ。喉元まででかかった溜息を飲み込んで立ち上がった。ここで溜息を吐き出したら、ベルを鳴らした待ち人に鼻で笑われそうな気がして癪だった。
     部屋を出て、重厚な絨毯が敷かれた廊下を歩く。そもそも従業員はあまり立ち入らない区画のうえ、黒い服を見に纏った彼らは今、業務用の棟で忙しく働き出している頃だから、廊下には人の気配が全くなかった。誰かとすれ違い、無理矢理にでも笑顔を作って朗らかにあいさつの一つでも交わせば少しは気がまぎれるのにな、と柄にもなく思った。
    1283

    pipi_aid

    MOURNING6回目。すっかりサボってた。なんかところどころ文中で使用した表現が適切ではなく、別の表現が正しい気がするけど、パッと思いつかないので修正せずに載せます。
    思い出したらなおすかも。
    2357字(いつも文字数適当なのでもう800字とか書きません)。
    1時間以上はつかってるな。今後は時間測ってやろうかな。検討します。
    ラーメン食べに行って髪をくくるカイくん+それを目撃したみはくん いつの間にか寝ていた。それで起きたら空が暮れ泥んでいた。
     うとうととまどろみ始め、一瞬だけだからと睡魔の誘惑に負けてまぶたを閉じた時は、背徳感をとろかした甘美な幸福に指先まで満たされていたのに、重たい頭をのろのろと持ち上げる今となってはあの時の自分を呪うばかりだ。こめかみを抑えながら布団から這い出る。
     こういう日はもう何もやる気が起きない。
    「あー……うわ。マジか」
     布団の中からくぐもった声がする。羽毛布団の白いかたまりがもそりと動いて、金色の髪の毛がのぞいた。三春が最悪の目覚めを経験してほどなく、カイザー君も起きたらしい。未だ眠たげな目がゆっくりと動いて三春をとらえる。薄く開いたくちびるは何も言葉を紡がないが、ぼんやりとした瞳の能面をみると、絶望という二文字がありありと脳裏に浮かんでくるようだった。つまるところ、二人の気分は完全に一致していた。
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    pipi_aid

    MOURNING800字チャレンジ4回目。2421字。
    800字って何文字か知ってる?と自分に問いただしたい。
    しかも多ければいいと言うものではない…量より質。反省。

    本当は、寝る前に着ていた服を見つけられなかったみはるくんがカイザーくんのTシャツを借りた(彼シャツ)とか、食べる前にカイザー君が無造作に髪を束ねるとか入れたかったんですけど、文字数の都合上無理でした。場面設定はご都合主義です。
    No.4 朝食を食べるカイ三/ブロッコリーの花言葉 セミダブルのベッドの隅っこでゆるゆると瞼を持ち上げた時、かの人のために空けていたはずの空間はすっかり空になっていた。
     もう何も心配することなどないはずなのに、習慣づいた思考の癖はなかなか消えないものらしい。ベッドに自分しかいないことを脳がはっきりと認識した瞬間、カイザーは勢いよく飛び起きた。
    「センパイ!」
    「わっ、どうしたの、カイザー君。そんなにあわてて」
     寝室の扉を荒々しく開け放つと、隣室のキッチンで三春が目を丸くしているのが見えた。驚いてはいるものの呑気そのものの顔だ。その表情を見とめるとカイザーもようやっと肩の力が抜けた。当然ではあるが、無事らしい。自分の取り越し苦労が心底馬鹿らしく思えて、はあ、とため息を一つついて壁に寄りかかる。なんだか頭が少しくらくらする。寝起きに勢いよく動くものではない。
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