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    まんまるきゃべつ

    @marucabbage666

    夢小説(BLD)とか一次創作(BL)の単発話用です
    しぶで活動してます…
    https://www.pixiv.net/users/22273536

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    POIPOI 6

    🥊と♂主がタキシード衣装の撮影会で喧嘩する話
    勢いで書いただけの未推敲誤字脱字有り

    #SF6
    #夢
    #エド
    ed.
    #男主人公受け
    #男主人公
    maleProtagonist

    チビ、上げ底を履く「まだ着れてねーの?ネクタイは玩具じゃねぇんだよエドくん?」
    「やったことねぇんだよクソが!」
     揃いの白いタキシードに着替えたはいいが、いつまで経っても来ないエドの様子をラズが見に来てみれば、こんがらがったネクタイを持って途方に暮れていた。仕方ねーなと首に掛かったブルーグリーンのネクタイを解き、ウィンザーノットで結び直す。
     エドは手際良く形作られていくそれに感心した。
    「お前、見た目に反して案外器用だよな」
    「失礼な。飾り切りとか得意だぞ」
     はい完成!と仕上がったネクタイからラズの手が離れる。エドは携帯端末で時間を確認し、配られたスケジュール表を思い返すと急いで革靴に足を通した。用意されていた花束を持ってラズと撮影会場まで足早に廊下を進む中、ふとエドは横のラズを見て気付く。
    「何か…背伸びてねぇか?」
     いつもなら顎の辺りに見えるタンポポみたいな紫色の髪だが、今に関してはほぼ耳の横くらいだ。指摘を受けたラズが口元を引き攣らせて「いや、これは…」とか言い募る。
     はっ…とエドは思った。もしかして。
    「今になって肉体強化実験の影響が出てんのか」
    「ちげーよッッッ」
     顔を顰めたラズの指が革靴を示す。
    「インソール入ってんの」
    「いんそ………上げ底ってやつか?俺のは入ってねぇのにお前だけ何でだよ?」
     首を捻るエドの無垢な問い掛けはラズの小さいプライドを突き刺した。ぎちっと眉間に皺を寄せたラズが顔を真っ赤にして吼える。
    「テメェの背が高いからだよツーショット撮影する時にバランス悪りィからって言われたの」
     一瞬の間が開く。ラズを上から下まで見たエドは勝ち誇った顔で浮かんだ言葉を漏らした。
    「チビ」
    「今何つった……?チビっつった?チビ?俺のこと言ったそれ?」
    「いや、何でもねぇ。…くっ…ハハ…上げ底っ……」
    「聞こえてんだよエドくんよォッ」
     すっかりツボに入ったエドがしだいに我慢し切れずゲラゲラ笑い出すから、ラズは首まで真っ赤にして堪えきれずに握った拳をエドの顔面目掛けて振り切る。エドは間一髪避けた。
    「あぶねっ」
    「誰がチビだよざけんじゃねぇよ訂正しろやデカブツコラァ」
    「好きでデカくなったわけじゃねぇのはテメェも知ってんだろ」
    「こっちも好きでチビじゃないんですけどォ」
    「俺は小さくて可愛いと思っ……ぅお"」
     エドがすかさず身を屈めるも遅く、後頭部にラズの飛び蹴りがめり込む。撮影会場の扉へ雪崩込んでもんどり打てば、着地したラズの咆哮に撮影の為に集まっていたメンバーが目を剥いた。
    「誰が小さくて可愛いだ殺すぞゴラァッ」
     しかし、エドも只でやられて黙っていない。
    「何しやがんだテメェゴラァッ」
     持っていた花束を振り被り、飛び蹴りの着地で硬直のあったラズの顔面に叩きつける。美しく咲いていた青や白の花は花弁を飛び散らせるが、ラズもラズで持っていた黄色ベースの花束を振り被った。バシャッと折れた花から哀しい音が響くも怒りの咆哮によって掻き消される。
    「大体なぁエドは身長もナニもデカ過ぎんだよふざけんなよ」
    「こんなとこで何の話持ち出してんだぶっ殺すぞ」
     エドのアッパーが決まるも、ラズも負けじとエドのサスペンダーを掴んで引き千切ってそれを武器に振り回す。
    「いつもこっちは必死で相手してんのにテメェはお構いなしで突っ込みやがってェエ」
    「ああ"悔しかったらデカくなってみろやクソチビがよォ」
    「また言ったまたチビって言ったッッッ」
     遂に取っ組み合いの喧嘩まで発展してセットされた髪を鷲掴んで殴り合うし、タキシードまで引っ張り合うから袖は千切れて宙を舞う。罵詈雑言の嵐、ここぞとばかりに日頃の鬱憤を叫び合う。
     折角の衣装は台無しだ。撮影は遅れている。二人の大喧嘩に会場スタッフもドン引きだし、集まったメンバーは呆れ果てて溜息やら頭を抱える様子も見受けられた。エドもラズも精神年齢がティーンエイジャー且つ一旦火が付くと激しい性格故に止まる術なんぞ持ってない。
     辟易とした雰囲気の中、見兼ねたケンがつまらない子供の喧嘩を止めるべく席を立った。
    「お前らいい加減にしろ」
     
     
     
     
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