Whitelily0114_1 @Whitelily0114_1 自創作を描きます小説とかはこっちに投げる予定ですあんま来ないかも ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 14
Whitelily0114_1MEMO所謂名簿です増える度更新していきますうちの子 番号と名前一覧1 魔法 吹雪(雪) (まほう ふぶき) 2 魔法 火子 (まほう かこ) 3 魔法 美雷 (まほう みらい) 4 魔法 河林 (まほう かりん) 5 魔法 花菜 (まほう かな) 6 魔法 雫 (まほう しずく) 7 魔法 小雪 (まほう こゆき) 8 魔法 氷河 (まほう ひょうが) 9 魔法 星夜 (まほう せいや) 10 魔法 風花 (まほう ふうか) 11 魔法 美月 (まほう みつき) 12 魔法 木実 (まほう このみ) 13 魔法 恵美 (まほう めぐみ) 14 冬木 穂乃香 (ふゆき ほのか) 15 魔法 闇 (まほう やみ) 16 古真事 ここみ (こまごと ここみ) 17 古真事 こいり (こまごと こいり) (友人作だが姉妹設定なので入れている) 4440 Whitelily0114_1SPOILERヨカゲの素顔集最初のはヨカゲの草案、2枚目はヨカゲ作ったばっかの頃のやつpassは第三次魔界大戦が開戦した年 11 Whitelily0114_1SPOILERいろんな所に散らばってたヨカゲの素顔まとめですpassは第三次魔界大戦終戦の年 10 Whitelily0114_1SPOILER元神の伏字無し資料ですpassは元神の誕生日 Whitelily0114_1DOODLE全盛期のヨカゲの資料ですpassは第三次魔界大戦が終戦した年 Whitelily0114_1DOODLEカナタ目線のお話。彼女はあまり精神が安定していません赤紫の話今日は清々しい日和だ。 外界ではもう殆ど見られないニホンタンポポがそこらじゅうに咲いている。 現在午前10時。 春眠暁を覚えず、先人はよく言ったものだ。麗らかな春の日はついうっかり余分に寝てしまう。 伸びをして布団から出る。 今日は特に外に出る用事はない。魔界で、定められた時間に出勤するなんて仕事をしているわけではないワタシの起床時間はバラバラだ。 「朝飯を食うには微妙な時間だな。」 1人ごちる。いつもこういう時迷う。朝餉を食べるにしては遅すぎ、昼餉を食べるにしては早すぎる。 仕方がないので、ひと月ほど前に外界で買ってきたクッキーを食べる。 それにしてものどかで、静かで、麗らかな日和だ。外界とは大違い。 あの頃は、排気ガスと時間に追われた哀れな人間たちに囲まれて過ごしていた。 3854 Whitelily0114_1DOODLEヨカゲとエニシのお話。ヨカゲの過去と約束について厄縁の話「やあ。」 頭上から気の抜けた声が降ってくる。もうここのところ毎日こいつはここに来ている。飽きないのだろうか。 返事を返さずにいても、奴は気にも留めていないようでそのまま話し続ける。 「今日は晴れのち雨だってさ。」 お前は伝書鳩か何かか。聞いてもいない今日の空模様を勝手に言っている。 ここ数十年で、人間たちの天気を予想する力はずいぶんついたようだ。今では「空読み」という職業の者たちが、天気を予想して皆へ伝えているらしい。 「へえ。」 「無愛想だなぁ。」 流石に何も返さないのは失礼なので、申し訳程度の返事をする。茶化されるが、いつものことなので気にしない。 今は日差しの強い夏。風の噂でしか聞いたことはないが、外界の夏はここよりももっと暑いんだそうな。魔界人でさえ夏の暑さには毎年辟易しているだろうに、これよりも暑いとなると外界はさながら灼熱地獄だろう。 3443 Whitelily0114_1TRAINING葉を殺した後のアステルの話です。この頃のアステルは75歳。後悔と喪失、未来への思い…なんだろう、今、すごく寂しい。 血管の中全てが喪失感で満たされている感じ。 それもこれも、おそらく昨日の出来事の所為。 ーー昨日、そう、昨日。 なんだか妙に胸騒ぎがして、家から飛び出して聖堂に行ったんだ。 3月20日。「彼ら」がちょうど5歳になって、太陽と月の祝福を受け取る儀式をする日。 本来厳かに、平和に、つつがなく執り行われるはずの儀式。太陽と月が生まれると言っても過言ではない儀式。先々代の月が帰ってきた時でもある。 なぜか、本来晴れやかなはずの儀式に、不純物が混じるような気配がした。 「…っ」 ああ、思い出したくもない。あの光景。 息が詰まるほど漂う鉄の匂い。目を背けたくなるほど穢い赤い色。 「…アステル?」 2429 Whitelily0114_1TRAININGカズハとユイハの話です小説練習カタン、コトンと、心地の良い音がリズムよく響く。 先ほどまでは気にも留めていなかったその音が、なぜか妙に耳につく。ふと、顔を上げてみた。 窓から見える、清々しいほど青い空と、アクリル絵の具で塗ったように不透明で白い雲。 まだ実っていない緑の稲穂と、相対するように色が抜け落ちている住宅街。 ひと席分ずつ空いているのに、吊り革に手を添えている人。 俯いてただひたすらに、文明の利器を見ている人たち。 これが現代人だ、そう思った。 前髪をきっちりキメたJKも、自分をキャンバスのようにしている大学生も、社会の波に揉まれた会社員も、 みんな窓の外の景色なんて興味がないようだ。 毎日は消耗品だ、なんて、いつから思い始めたかな。 3498 Whitelily0114_1PASTこれで最後です最期まで花のような人でしたどうか、安らかに花による月の観察日記(4)遺書 ソルへ なんだかこうやってソルに手紙を書くことって、そういえばなかったね。改めて、一緒に暮らしてくれてありがとう。 ソル。私のお兄ちゃんみたいな人。太陽みたいに明るくて、いつも私を照らしてくれた人。頼りになって、でも時に子供っぽくて悪戯好きで。とても優しい人。 最初は怖かったんだ。ソルが私を引き入れてくれた時。得体の知れない人が突然「お前仲間にならないか?」って言ってくるんだからね。私は14だったから、思春期真っ盛りだったからさあ。警戒心MAXで接しちゃったよね。若干ソルを避けてた時もあったと思う。あの時はごめん。まだあなたが本当は優しい人だって気付けてなかったんだ。 戦闘面でもいっぱい助けて貰っちゃったよなあ…。私がドジした時とか、いっつもカバーして貰っちゃったりして。ソルが助けてくれなかったら私、もっと早く死んでたかもね。 4269 Whitelily0114_1PAST長いぜナデシコ…花による月の観察日記(3)20年10月27日 曇り 月見えねー 「お前には赤が似合うと思う。」 「……どうしたんですか突然。」 半目で見られたけど気にしない。この前思ったことを実行してみようと思った。試しに私が持ってて使ってない椿の簪を刺してみた。 「……似合うな。」 結構しっくりくる。薔薇のピンも、違和感がまるでない。やっぱり思った通りだ。こいつは赤が似合う。 「突然来て怪我人を人形扱いですか。」 「失敬な。私はお前の新たなファッションを開拓してやってるんだよ。」 それっぽい理由を適当につける。本当はただ暇だったから。髪を弄る機会が無いから、ちょうどいいゲアラハで遊びたかっただけだ。 「……だからといって、髪を結うのは違うんじゃないですか?」 10493 Whitelily0114_1PAST2つ目です本当に長いので、時間がある時にちびちび読むことをオススメします花による月の観察日記(2)19年7月3日 雨 新月 今日も雨。家から出るのが億劫だ。まあ出なくても来るやつがいるから退屈はしないけどね。 今月も来た。先月はあれから一回も顔を合わせなかったから、ちょうどひと月ぶりだ。 「……なんかあった?」 珍しい。あいつが笑顔じゃないなんて。ソルも口には出さないけど心配そうに見ていた。アステルは気にしてなさそうだったけど、チラチラ見てた。 「……少し。疲れました。」 力なく笑ったゲアラハはいつもの感じが全然しなくて。悲しくて、苦しそうに顔を歪めてた。 「……入れよ。そこに突っ立ってたら濡れるし。何よりあんたがそんなだと調子が狂う。」 珍しい。アステルからそんなこと言うなんて。ゲアラハは目をまあるくして 23317 Whitelily0114_1PASTナデシコがゲアラハについて書いた日記です長すぎて全部入りきらないので分けて上げます花による月の観察日記(1)18年9月10日 晴れ 新月 ゲアラハがうちに来た。ソルもアステルもすごくびっくりしてた。私もそう。何故か茶菓子を持ってきてた。 「お茶をしに来ました。」 なんて呑気なことを言っていた。お前はその立場じゃないだろって言ってやったが 「私は敵では無いですし、いいじゃないですか。」 って抜かしてた。アステルがその場にあった気付け薬を口に突っ込んで追い返してた。悶え苦しんでる姿が滑稽で面白かった。ざまあみろ。 ちなみにちゃっかり茶菓子だけいただいた。悪くない味だった。 18年9月17日 曇りのち晴れ 上弦の月 あいつが私たちの邪魔をしてきた。またソルたちを自分の計画に参加しないか、なんて誘ってた。懲りないやつだ。ちょっとだけ腕に凍傷を負ったけど、酷い怪我じゃない。 12734 Whitelily0114_1PAST「花による月の観察日記」、ソル、アステル、ゲアラハ、ナデシコの設定資料を読むと内容がわかりやすいかと思われます太陽と月の晩年の会話(ゲアラハの視点)ーー寒い 体の芯からくる寒さに目を覚ました。 今は初春だ。もう身を震わせるような寒さは過ぎ去った季節。そんな中でこのような芯からくる寒さがくるとすると… 「…もう、そんな時期ですか。」 声が震える。それは寒さからくるものではなく、今身に起きていることが意味する現実があまりにもゲアラハにとって残酷だったための恐怖である。 ーー私たちの太陽が、死ぬ ソルが、大切な太陽が、死ぬことを体は告げていた。 それは同時に、ゲアラハの死も意味する。 私は一方的に命の手綱を握られている。 月は、太陽がないと生きていけない。つまり太陽の子が死ぬと月の子も死ぬ。道連れだ。 逆に太陽は、月がなくとも生きていける。ゲアラハがどこかでのたれ死んでも、ソルにはなんの影響もない。 14118 1