蒐集癖のある祖父の家から発見された古めかしい指輪を譲り受けた主人公。三つの輪が重なり合うデザインの指輪は、妙に人を惹きつける魅力があった。
ある日、大事にとっていたプリンを食べられたことに憤死する主人公。かろうじて生死の狭間を彷徨う主人公は冥界にたどり着く。
冥界はちょうど新たな悪魔王の王位継承戦争の時期に入っていた。継承戦争には毎回五名の悪魔が選出される。しかし今年は最後の一人が出ない異例の事態に陥っていたのだが、そこに突如現れた主人公こそ最後の悪魔王候補であった。主人公の身につけていた指輪は悪魔、天使、そして死神すらも使役する「ソロモンの指輪」。そんな最強の装備でありながらも、その持ち主は魔術の「ま」の字すら知らないド凡人。
だが参戦を拒否する主人公に提示された二つの選択肢。
戦いに勝ち抜き悪魔の王となって現世に戻るという自身の願いを叶えるか、プリンを食べられて憤死したという不名誉な死因のまま次の転生を待つか。
主人公は自身の名誉のために悪魔王になることを決意するのであった。
(死因はなんでもよくて、戦う理由はもっとマトモでもいい。)
悪魔の王になるには眷属が必須。けど主人公(一般人)の眷属になってくれる悪魔なんていないので、冥界の中立である死神の協力を得て、どっかの世界から引っ張ってきた魂のレプリカを眷属にする。
でもさ!!この設定じゃ、魂の輪廻から外れた人たち、つまり概念から生まれたカオス、精霊、五冠席は出てこれないんだよね!
ってことで、そこら辺も登場させたいから輪廻の仕組みを崩そうとする人が黒幕でいいんじゃないか?輪廻の仕組み崩すってことは宇宙の理を壊すのと同義なので、まあまあピンチ。
【主人公】
一般人。プリン食べられて怒り狂って死んだので、中庸の悪魔に分類される。ソロモンの指輪のおかげでなんとか眷属を従えることができている。指輪をなくしたらもうどうしようもないので、死神の計らいによって指輪の権能を自身の中に移してもらった。
【ソロモンの指輪】
伝承の指輪そのものではなく、再現して造られた魔術道具。これを骨董屋で見つけてきたお祖父ちゃんはすごい運の持ち主。
【ゲーム妄想】
◯総力戦
将棋、チェスを基にした遊びにできたら面白そう。相手の王(この場合、総裁)さえ取れれば終わりだけど、陣営の悪魔の型によって編成を変える。
◯基本は魔力放出型、魔力吸収型、物理型の三つ巴。特殊枠に天使と死神が実装される。
◯階級
騎士、伯爵、侯爵、公爵の階級がある。初めは無階級。育てることで階級が上がる。
どの階級でも総裁になれる。総裁は眷属を連れて行くことができる。眷属のパラメーターで総裁のパラメーターがプラスされる。
◯パラメーター
物理攻撃力
魔術攻撃力
クリティカル威力
防御力
駆動力
HP
忠誠力(絆レベル)
◯スキル
総裁スキル︰総裁に設定すると確定で発動する。眷属が使用すると確率で成功。
眷属スキル︰総裁と眷属が使用できるスキル。確定成功。
真意一閃:必殺技。魔力量が一定に達すると発動。
【眷属】
◆魔力放出型
とんでもない量の魔力を有し、かつ浪費する悪魔。基本的に魔力で編んだ武具や術で戦う。魔力量の少ない物理型の悪魔には強いが、魔力を吸収する魔力吸収型にはとことん弱い。大怪我を負っても魔力を消費すれば即時回復が可能。攻撃力、防御力は魔力量に依存するため配分調整が大事になってくる。
◯マルシア
中庸の悪魔。とある世界で苛烈に戦い抜いた騎士。鋭い眼光からは考えにくいが、子供に激甘である。しかし主人公は子供ではないので対応は普通。むしろ死因を聞いて呆れる。が、それでも仕えた主人は守り通す。魔力放出型だが、物理攻撃にも特化しているため眷属の中でもトップクラスの戦闘力。
【本能】憤怒
【スキル】
総裁:竜の怒り
味方全員の物理攻撃力アップ
眷属:竜騎士
総裁の物理攻撃力、クリティカル威力アップ+敵の防御力ダウン
真意一閃:黒死の刃
敵に高確率で即死攻撃もしくはスリップダメージ(永続)+自身はスタン(永続)【デメリット】
◯エリーゼ
とある世界で自分を押し殺し続けた魔術。それが理由か、本能は「偽り」に分類される。現世でもトップレベルの魔術師だった影響か、悪魔としての格も高い上に、人当たりがよく話が通じるので眷属にするにはもってこい。
【本能】偽り
【スキル】
総裁:星の導き
敵全体へ強力な攻撃かつスタン付与+味方全員の魔力量アップ
眷属:メイドのお掃除
敵の魔術攻撃力ダウン+強化解除
真意一閃:偽りなき願い
敵の魔術攻撃力大幅ダウン、スタン付与++敵全体に魔力攻撃+味方全員の魔力量、魔術攻撃力アップ
◯アイグレー
愛されているという事実を『認める』という行為が彼女を魔力放出型(在り方は吸血鬼に近い)に分類したらしい。自分を愛してくれた人の愛に応えたいという願いこそ彼女の真意。そのためなら綴られた運命さえも書き換える。
【本能】容認
【スキル】
総裁:確定された未来
次の相手の行動を見通す+自身のHP減少【デメリット】
眷属:コピー
総裁の防御力アップ+眷属の攻撃力アップ
真意一閃:何度でも未来を君と、
味方全員のHP回復+スキルチャージリセット
◆魔力吸収型
魔力攻撃も物理攻撃もよわよわな悪魔。通常時は自分たちが活動するための必要最低限の魔力量しかないが、魔力放出型の魔術攻撃をほぼ無効化できるほどの魔力吸収能力を持つ。しかし物理型にはもっぱら弱い。魔力の防御壁を作れれば多少は防げるかもしれない。
◯ホンファ
とある世界で精霊に魅了され、なおかつ精霊を魅了した賢者。精霊への執着は彼女の孫さえも犠牲にした。この世ならざる存在に惹かれやすいのか、冥界の仕組みにも興味津々である。自分の興味の赴くままに行動するトラブルメーカーのため、ちゃんと手綱を握っておく必要がある。
泉と因縁があるのか、たまにただならぬ空気になることがある。
【スキル】
総裁:真の賢者
敵全体の魔術防御力大幅ダウン(階級が高いほど効果大)+味方全体の魔力量アップ
眷属:知への執着
自身の魔力量大幅アップ
真意一閃:神秘の檻
敵の魔力攻撃無効+確率スタン+スリップダメージ+味方全体の魔力攻撃力アップ+魔力量アップ(増加量は魔力攻撃力に依存)
◯泉(少年)
精霊を魅了し、精霊に魅了された少年。戦闘能力はないが、他の眷属に魔力を与えることが可能。絶世の美貌で相手の戦力、注意を引く。つまりターゲット集中されやすい。彼の人生の在り方故に、少年期の泉は疫病神扱いされているが、魂が複製故に神にはなり得ない。
彼の心の根底にある『愛されたい』という気持ち以上に、人だけでなく精霊をも魅了したという事実が、彼を魔力吸収型に分類したらしい。
【本能】魅了(無自覚)
【スキル】
総裁:賢者の目
敵の防御力ダウン+攻撃力ダウン
眷属:紅顔の美少年
ターゲット集中+魔術、物理攻撃耐性大幅アップ
真意一閃:精霊の囁やき
敵全体の魔力量吸収+味方の魔力量アップ
◆物理型
魔力量が少なく、物理攻撃に特化した悪魔。力加減を誤ると簡単に破壊神になれる。魔力放出型に弱く、魔力吸収型にとことん強い。しかし魔力を吸収した状態の吸収型には弱い。攻撃力、防御力が魔力量に依存することがない低燃費な悪魔。しかし魔力量が少ないため怪我の治癒が遅い。
◯蘭
家族を守るという長子の責務を負っていたが、それを義務ではなく自らに落とし込んだ強さを持つ者。彼女の場合、大切な存在を守るという思いは、無意識のうちに働き身体が動く。
【本能】守護
【スキル】
総裁:長子の役目
味方全員の防御力、クリティカル威力大幅アップ
眷属:魔女の相棒
魔力放出型の防御力大幅アップ
真意一閃:守るべきもの
敵単体に超強力な攻撃(高確率で即死)